政府が野党などの質問に「お答えは差し控える」と、
答弁や説明を拒む場面が激増していることに気付いた毎日新聞の吉井記者が
どのくらい発せられたかを調べて記事にしました。
こういうデータを調べて実際の数値を出してくれると
改めて、安倍政権の極端な国会野党軽視=国民軽視が透けて見えます。
メディアの皆さん、どんどんこうした記事を発信してください。
今日の毎日新聞の記事を勝手に短く要約しました。
↓ ↓ ↓
ーーー毎日新聞<time>2019年12月17日 06時00分</time>
「『お答え控える』安倍政権の答弁拒否、民主党政権の4倍
2012年105回が、2019年420回に」
【吉井理記/統合デジタル取材センター】
「悪夢の民主党政権」(アベ首相の弁)の4倍という現実
|
国会会期 |
答弁拒否 (官僚/首相) |
野田政権2012年 |
248日 |
105回(52回/2回) |
安倍政権2013年 |
211日 |
164回(65回/1回) |
〃 2019年 |
222日 |
420回(234回/22回) |
「国会・国民軽視」くっきり
政治家のコミュニケーションに詳しい駒沢大法学部の逢坂巌准教授の批判。
「民主党政権はもちろん、第2次政権発足当初の13年と比べても、明らかに現政権は閣僚のみならず官僚までもが、国会議員の質問、つまり国民の質問を軽視するようになったと言えます。長期政権のおごりなのか、最近の政治姿勢がよく表れています」
法政大の上西充子教授は、安倍首相らの答弁を「ご飯論法」(「朝ごはんを食べましたか?」と聞かれ、パンを食べているのに「ご飯は食べていない」と答えるように、「朝食を取ったかどうか」というテーマの議論を、「何を食べたか」にすり替えたり、矮小(わいしょう)化したりして答える論法)と名付けて批判しているが、
答弁拒否について逢坂巌准さんは、
「これはもはや『論法』ですらありません。だって、口をつぐんじゃっているんですから。
議院内閣制の国会議員にも、国民の代表として、私たちが政府に負託している権力や税金が適切に使われているかを監視・検証する仕事があります。
そのために質問するのです。
しかし、今年の国会では会期中、平均して1日に2回も、政府は『お答えは差し控える』と説明自体を拒絶していたなんて。
本来は許されないことなんですが……」
「安倍政権も恩恵にあずかった『政治主導』という政治の方向性自体は、私は大賛成です。
しかし、政治を強くしたのならば、それとバランスを取るべく、『説明拒否』を乱発し、国民や民主主義のプロセスを軽視する政権が現れることなどを想定したシステム、つまり透明で検証可能な、政治への『タガ』を用意することも必要です」
*そのために、予算や権力が適正に執行されているかを証明する公文書は原則として「永久保存」とし、将来すべて開示するなどの制度が欠かせない、と逢坂さん。
「それによって国民が『政治主導』のあり方にタガをはめることができるし、未来の人々への記録を残すこともできる。そんな新しい民主主義のあり方を模索する時期です」
安倍首相は「桜を見る会」の問題などで「国会では政策論争以外の審議に時間を割かれた」と述べた(13日、東京都内の講演)が、文書や資料を開示せず、「お答えを差し控え」てばかりでは、疑惑は膨らむ一方ではないだろうか。
吉井理記https://mainichi.jp/articles/20191216/k00/00m/010/253000c?inb=ys
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます