日々、心に映り行くささやかな感動や喜びをブログに書き綴りたいものだ、
と思っているのに、近年こんなウンザリする素材が多くて
書くのも気が重いのです。
誰が好き好んで、
杉田水脈みたいなチンピラ議員のことを書きたいかってんです。
しかし、こんな者たちが国会議員として
民の税金を無駄に使い散らかしつつ、
日本社会で苦闘を強いられている人たちを
せせら笑ったり、貶めたりしているのです。
これをスルーしたら、
暗黙の了承・認可をしていると思われるのも嫌ですので
意思表明せざるを得ません。
まず、前置きに、
こんなヒトたちの給料がいくらなのか確認することは重要です。
超特権階級ですよね。
これだけの高給を支払われたら、
弱い立場の国民一人ひとりのために、
全国を駆けずり回り(交通費100万円!+JR往復4回無料なんだし)、
身を粉にして働かなければ引き合いません。
しかしながら、
杉田水脈という衆議院議員は、社会的弱者の役に立つどころか、
社会の矛盾に晒されている存在を認めず、
つまり、日本社会の課題を認めず、
今の日本社会でいいのだと言い放っています。
これをさらに突き進めば、
弱者は抹殺されて当然だという見地にすぐ到達します。
私が聞き捨てならない杉田議員の具体的発言は特に、下の2つです。
1)レイプに対する伊藤詩織さんの人生をかけた告発に対して、
同じ女性でありながら、
「社会に出て(女性として)嫌なこともたくさんある。
でもそれはそういうものかなって」
(「JAPAN'S SECRET SHAME/日本の秘められた恥」BBC)
と、現代日本社会が女性差別に満ちていることを暗に認めつつ、
その社会の状態を無批判に認めることにより、
女性が差別されることをもそのまま認めていることです。
だから、自分も女性であるにも拘らず、
「伊藤詩織さんは明らかに女として落ち度があった」
「男性の前でそれだけお酒を呑んで、記憶をなくしたという」
という、見当違いの被害者への批判(これは日本社会では今も
結構まかり通っている男性の身勝手な言い分への無批判な追従)
しかできないのです。
政治家稼業が、社会の矛盾を解決するために働く仕事であることから見れば、
この杉田水脈には政治家としての視点・立脚点がまるでなく、
社会の課題に無自覚な愚鈍者としての姿ばかりがクローズアップされています。
「こういうのは、男性(山口さん)のほうが酷い被害を被っていると思います」
(「JAPAN'S SECRET SHAME/日本の秘められた恥」BBC)
という発言は、ヤクザかチンピラが、
物事の是非とは無関係にひたすら身内を庇う態度と同じです。
自民党議員として親分のアベ首相のお友達だから山口を庇ったのでしょう。
次も酷い。
2)「LGBTのカップルは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです。
そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」(『新潮45』P.58~59より)
つまり、杉田議員は個人を子どもを産むか産まないかで差別・選別し、
子を産まない個人には国の予算を使うべきではないと言っているんですね。
「全て国民は個人として尊重される。
生命、自由、及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、
立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」
(日本国憲法13条)
に真っ向から異論を唱えていますよね。
国会議員は公務員です。
公務員には日本国憲法遵守義務があるのですから、
杉田水脈はただちに国会議員を辞めなければなりません。
この杉田発言には当然、批判が殺到しましたが、
なんと、
彼女は7月22日、自身のツイッターでこれに関し、
「自民党に入って良かったなぁと思うこと。
『ネットで叩かれてるけど、大丈夫?』とか
『間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ』とか
『杉田さんはそのままでいいからね』とか、
大臣クラスの方を始め、先輩方が声をかけてくださること」
と書き込んでいます。
つまり、自民党は「大臣クラスの方」からして日本国憲法に保障されている
個人の尊重を踏みにじる考えに賛同しているのです。
誰ですか、その「大臣クラスの方」ってのは。
その「大臣クラス」も、「先輩方」も同罪です。
この暑さと、アベ政権とその仲間たち、
全部が私たちの頭を沸騰させ、おかしくさせるための攻撃のようです。
今は、保冷剤を頭と首に当て、批判しつつも、時期を待ちましょう。「あいつらより先には絶対に死なない」というのも重要な戦いです(笑)。
それにしてもラジオで「ためらわず冷房を使いましょう」と毎日放送がありますが、何考えてんねん!と本当に腹が立ちます。ためらわずガンガンエアコンつけていたら庶民は電気代払えませんよ。国家に電気代保障してもらいたいです。この猛暑は災害なんですから。
私もツイッター上で、「自民党に入ってよかったなぁ・・・・」と言う文を読んで、頭が沸騰していました!!