「生きて年を越そう!」を合言葉に、
今年も年末年始の越冬炊き出しが各地で行われていますね。
身体を張って仲間の命を守るボランティアの皆さんには
本当に頭が下がります。
そのボランティアの一人として毎年普通に参加している政治家がいます。
山本太郎さんです。
そんな彼の行動を「偽善者だ」「売名行為だ」と言う人がいますね。
でも命を守る行動がなぜ非難されなければならないのでしょう。
アフガンで医療・平和活動を長年続け、
昨年12月、銃弾に倒れた中村哲さんをネトウヨや百田尚樹が
冷笑ツイートしましたが、
その冷笑はいったい誰に向けられるべきものでしょうか。
私は中村哲さんと山本太郎さんは同じ心を持っていると感じます。
社会で最も力を奪われ、最も困難を強いられている人たちの傍に居て、
苦しみを自分の苦しみと感じる心、
そして、生きるための方策を自分のこととして模索するという信念です。
太郎さんのその気持ちはお母さん譲りでしょう。
小さい子どもを残して夭折した夫の亡き後、子育てに奮闘しながら
自分の子をフィリピンのゴミ山でゴミを拾って生計を立てる子どもの傍に
連れて行ったお母さんの子どもが、山本太郎さんです。
太郎さんの全身から、苦しむ子どもたち、大人たちの悲しさ・辛さへの
共鳴・共感が噴き出しているのを感じるのは私だけでしょうか。
写真全てと下の記事は、全て12月30日池袋の炊き出しに参加した
ボランティアの方が偶然撮影し、フェイスブックに掲載したものです。
ヤラセではありません。
私は池袋でホームレスを支援するTENOHAS IというN P Oのメンバーですが、公園で年末年始の越冬炊き出しをしていたところ…ふらりと山本太郎さんが。
仲間が太郎さんと知らずに、ホームレスの方々へのコーヒー配りをお願いしてしまいましたが(笑)、太郎さんは特に名乗ることもなく最後までご飯をよそい、笑顔で手伝ってくださいました。
9月に鋸南町で災害ボラをしていた時、あの「ご飯論法」の加藤厚労大臣が取り巻きをぞろぞろ連れて視察に来た時にも、私は居合わせたのですが、今日の太郎さんとは大違いでした。
彼はただ被災地を眺めて帰り、千葉はあの日のままです。
またある集まりに立憲民主党の末松という議員が来た時のことです。
彼は尊大な口調で名刺を配り歩き…帰ったあとで彼が女性支援者と浮気をして妻を捨てたことを女性たちが噂しておりました。
私の中にあった多くの政治家像はそんなものでした。
しかしながら…炊き出しの現場で見た太郎さんは違いました。
決してこの場に人気をとりに来たわけではなく、演説するためでもなく、名刺を配るわけでもなく、ただただ孤立無縁の彼らにご飯をよそい、手渡し…。
その背を見て目頭が熱くなりました。
普通はもっとあからさまにマスコミを大勢連れてくるものです。
こうした行為を票集めという方もいますが、こんな地味なことよりも票集めに繋がる方法はいくらでもあるはずです。
(そもそもホームレスの方々に投票用紙は届きません)
彼は「今」を見つめにきたのだと私は思います。
そして、彼こそは、心底弱者に寄り添う方なのだと思った次第です。
私たちTENOHASIは路上生活から抜け出せないホームレスを支援しています。ホームレス問題の「今」を知りたい方はぜひご覧ください。そしてご支援いただけると助かります。https://camp-fire.jp/projects/view/215052
ーー引用ここまで。
最後にどうしても比較してしまうのが
我がウツクシイ国の総理大臣の年末の過ごし方です。
首相、昭恵夫人と散歩 静養先のホテル(東京六本木)周辺で
2019/12/31 16:48 共同通信社
安倍晋三首相は31日、静養先の東京・六本木のホテル周辺で昭恵夫人と散歩を楽しんだ。その後ホテル内のスポーツジムで体を動かし、ゆったりとした大みそかを過ごした。
首相はベージュ色のコートと白いニットを着て、ホテルの周辺を約20分散策。途中、通行人に「安倍さんだ」と声を掛けられると笑顔で手を振り、写真撮影に応じた。首相は29日から都内のホテルに宿泊している。
ーー引用ここまで(何が白いニットだ、「笑顔で手を振り」だ。王子様か!)
29日・30日の連日、経団連や悪徳政治家の友達とゴルフ三昧。
(またバンカーに転がれ!)と神仏に祈るのも私だけでしょうか。
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