何度読んでも、安倍晋三首相(当時も首相だった)の
2006年年末の不誠実極まりない国会答弁には冷静で居られません。
京都大学工学部原子核工学科出身の吉井英勝衆議院議員(日本共産党)
の専門的見地からの再三にわたる警告と質問に対し、
な~んもしていないくせに「万全の対策を整えている」ばかり繰り返しています。
その4年3か月後、福島原発事故が起きました。
この答弁で、吉井英勝議員の指摘を真剣に受け止め、対策を講じていたら
2011年3月11日の世界史に残る原発事故災害は起こらなかったでしょう。
その超無責任男がまたまた国内の原発再稼働を推進し、
海外にまで原発を売りつけて歩いています。
「福島原発事故は完全にアンダーコントロールされている」
と胸を張りながら。
ー2006.12.13 衆議院における吉井英勝議員と
安倍首相の原発事故防止関連の質疑応答ー
2006年「巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など
原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書」
という質問主意書が、安倍総理大臣に対して提出されていた。
吉井英勝議員「海外(スウェーデン)では二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが日本は大丈夫なのか」
安倍晋三「海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない」
吉井議員「冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか」
安倍晋三「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「冷却に失敗し各燃料棒が焼損した(溶け落ちた)場合の想定をしているのか」
安倍晋三「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測を教えて欲しい」
安倍晋三「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「総ての発電設備について、データ偽造が行われた期間と虚偽報告の経過を教えて欲しい」
安倍晋三「調査、整理等の作業が膨大なものになることから答えることは困難」
吉井議員「これだけデータ偽造が繰り返されているのに、なぜ国はそうしたことを長期にわたって見逃してきたのか」
安倍晋三「質問の意図が分からないので答えることが困難。とにかくそうならないよう万全の態勢を整えている」
衆議院のホームページより
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます