毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「そんな日本人にはなりたくねえんだ」No.2819

2019-01-31 15:22:12 | 人間

 

「右を向けと言われたら 右を向き、

 左と言われたら 左を向き、

 死ねと言われたら 死ぬと。

 俺はもう、

 そんな日本人には なりたくねえんだ。」

  ー中村 敦夫

 

長いものには巻かれっぱなしで、お上には決して逆らわない。

権力には盲目的に従い、それが当たり前だと信じている。

政治に対する自分の意見を言わないようにしているうちに

いつの間にか、考えることまでしなくなっている。

外国人から見れば

「死んだネズミ」「麻酔注射された羊」・・・

ああ、それが日本人~(この部分 思わずタクロー節)

・・・・・・

(いやいや、日本人もそう捨てたもんじゃない)。

中村敦夫さんの生き様を見ると、そう思います。

福島県いわき市で幼少年期を送った中村敦夫さんは、

71歳のとき福島原発事故に遭遇し、

残された人生で為すべき優先順位のトップにこの問題を据えたそうです。

ーーー下は毎日新聞関連記事

舞台から「原発」問う -俳優・中村敦夫78歳の挑戦  

毎日新聞2018.6.10

黒ずくめの男が、線量計をかざしながら舞台に現れた。

放射線に反応すると鳴る「ピー、ピー」という不快な音が響き渡る。

俳優の中村敦夫さんが自ら台本を書いて演じる朗読劇

『線量計が鳴る』は、

福島県双葉町で生まれ、東京電力福島第一原発で配管技師として働き、

原発事故で全てを失う男の物語だ。

戦中戦後の少年期、

東京から疎開して福島県平市(現いわき市)で過ごした中村さん。

この一人芝居を方言を交えて語りきる。

「この話すんのは、本当につれえわあ。

でもなあ、どうやったって現実からは逃げられねえ。

双葉町で生まれ育った俺が、こんたら目に遭うのは運命なんだっぺが」

2016年11月の福島県喜多方市を皮切りに、

公演は全国各地で既に33回に及ぶ。

今年も10月まで日程が埋まっている。

俳優から情報番組のキャスターに展示、1998年には参院議員に当選。

権力の腐敗や無駄な公共事業の告発を続け「政界の一匹狼」と言われた。

70代になり「出家して哲学的思考をしながら静かに暮らしたい」

と思っていた2011年3月、

東日本大震災が発生し、東京電力福島第一原発事故が起きる。

「表現者」の血が騒いだ。

書き上げた朗読劇は休憩時間を挟んで2時間立ちっぱなし。

体力的にしんどいため、劇団関係者に出演を依頼したが断られ続け、

自分がやると決めた。

ジムに通い、下半身を鍛える。

昨年6月の第6回公演は、いわき市であり、小中学校時代の同級生らも駆けつけた。

劇中「死ねと言われたら死ぬ。そういう日本人にはなりたくねえんだ」と

決め台詞を放つと、「そうだ!」と声が飛んだ。

中村さんを突き動かすもの。

それは原発事故の責任を誰も取らず、

なかったことにしようとする政治や「原子力ムラ」への怒りだ。

ーーーーーーーーーーーーー

〈ふろく〉

 朗読劇「線量計が鳴る」2019年上演スケジュール

中村敦夫のライフワーク

朗読劇「線量計が鳴る」の全国上演が始動しています。

原発の町で生れ育ち、原発で働き、原発事故ですべてを奪われた。

これは天命か、それとも陰謀か?老人は、謎解きの旅に出る。

 [物語]

 

一場

原発の町で生れ育ち、原発で働き、そして原発事故で
すべてを失った主人公のパーソナル・ヒストリー(個人史)
二場
原発が作られ、日本に入ってきた事情。
原発の仕組み。福島事故の実態。
三場
主人公のチエルノブイリ視察体験。
被曝による医学上の諸問題と現実。
放射線医学界の謎。
四場
原発を動かしている本当の理由。
利権に群がる原子力ムラの相関図。

中村敦夫公式サイト http://www.monjiro.org/

 2019年2月23日(土)京都市公演(京都府)主催:京都府保険医協会

申込・問い合わせ 075-212-8877
FAX:075-212-0707
連絡先:info@hokeni.jp
https://healthnet.jp

2019年3月2日(土)名張市公演(三重県)名張市総合福祉センターふれあい
主催:中村敦夫朗読劇上演実行委員会
連絡先:0595-64-3098(浜本孝江)

 2019年3月9日(土)金沢市公演(石川県)

金沢21世紀美術館シアター21
主催:「線量計が鳴る」金沢実行委員会
問い合わせ:090-8849-6864(中筋携帯)
チケット予約:geigerkanazawa@gmail.com


2019年3月16日(土)可児市公演(岐阜県)可児市文化創造センター 演劇ロフト1F

主催:中村敦夫朗読劇を観る会

お問合せ
高相(090-8156-1103)
林 (090-1786-7447)
浅沼(090-3150-1939)
高野(090-1095-9046) 

2019年3月24日(日)富山市公演(富山県)サンフォルテ・ホール(富山県民共生センター)

主催:命のネットワーク・呉東
問い合わせ・予約先 0765-72-2526(川原)

 2019年3月30日(土)札幌市公演(北海道)札幌エルプラザ3F大ホール

主催:泊原発を再稼働させない北海道連絡会
連絡先:E-maii skawahara1217@nifty.com
TEL 090-8278-4990

 2019年3月31日(日)岩内公演(北海道)共和町生涯学習センター大ホール

主催:「線量計が鳴る」上演実行委員会
090-8899-9240(佐藤英行)
0135-73-2142(中村裕恭)
前売券:FAX0135-62-1568(佐藤英行)

 2019年4月13日(土)佐久市公演(長野県)市民連錬センター

主催:サラバ原発佐久の会
連絡先:090-9152-0669(湯浅)

 2019年4月17日(水)杉並公演(東京都)杉並公会堂小ホール

主催:「線量計が鳴る」を上演する杉並の会
TEL:090-7838-2078(受付時間10時~17時)
FAX:03-5397-7772
2019年4月20日(土)室戸市公演(高知県) 室戸健康大学授業内

2019年4月21日(日)高知市公演(高知県)高知健やか塾

 2019年4月27日(土)町田市公演(東京都)町田市民フォーラム

2019年5月5日(日)野田市公演(千葉県)欅ホール

2019年5月11日(土)豊岡市公演(兵庫県) 豊岡市民プラザ

この他、十数都市で、上演委員会設立が準備されています。

決まり次第、日程を発表しますので御期待下さい。:

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5 コメント

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中村敦夫さん (こきおばさん)
2019-02-01 06:45:22
生前中村さんは山梨に移り住み、平和運動をされていあした。今も奥様は北杜市に住まわれていて、中村敦夫さんの想いを引き継いでおられます。沖縄の支援運動もずっとされておられます。

今、若者たちが、「死ねと言われれば死ぬ」ように教育されているようで恐ろしくなります。
返信する
追伸 (こきおばさん)
2019-02-01 06:49:21
打ち間違えが多くてごめんなさい。

中村敦夫さんのお話を伺ったことがあります。
お時間がありましたらお読みください。

http://blog.livedoor.jp/leltugo123-yuki1234/archives/51770019.html#comments

ステキな方でした。
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「隠す・嘘をつく・しらばっくれる」 (ブルーはーと)
2019-02-02 14:30:14
こきおばさん様
 2014年のいけだねっとNo.2「中村敦夫氏の見てきたこと」拝読いたしました。
〈原発事故は「止める・冷やす・封じ込める」が基本ですが、日本では「隠す・ウソをつく・しらばっくれる」だ〉〈今でも「原発は問題ない」と言い張る学者もいるし、20ミリシーベルトと言う高線量の中に帰れというこの国には、全体を見据えた哲学を持った政治家が居ない〉
……本当に残念ですが、頷くしかありません。新しい政治家を次々と育て、日本の政治をしっかりさせるのは、私たち庶民にしかできないことですね。
 ところで、中村敦夫さんは今もご健在だと思うのですが……。
返信する
勘違い! (こきおばさん)
2019-02-02 16:30:28
大変失礼いたしました。
確かに中村敦夫さんはご健在ですよね。
すっかり故菅原文太さんと勘違いしていました。
菅原さんの奥さまの文子さんは、沖縄に寄り添い「辺野古基金」の共同代表をされています。とても物静かなお優しそうな方ですが、芯の確りされた方だと思いました。
また、返礼品なしの沖縄へのふるさと納税を少しばかりさせて頂こうと思います。
返信する
ああ、文太さん! (ブルーはーと)
2019-02-05 13:20:02
こきおばさん様
そう言えばイメージが重なりますね。
菅原文太さんが亡くなる数週間前に沖縄に行き、翁長さん(当時知事候補)応援の名スピーチをしましたね。
「政治の役割は二つあります。一つは国民を飢えさせないこと。もう一つは、絶対に戦争をしないこと」・・・・・・
文太さんのお連れ合い、文子さんが遺志を引き継ぎ、辺野古基金の共同代表を務めていらっしゃいますね。文子さんがまた、立派な方なんですよね~。
当時の赤旗の関連記事を見つけました(既にお読みになったかも知れませんが)。
 ↓   ↓   ↓
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-30/2015063003_02_0.html
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