あと5分で仕事に行かないといけないんですが、
取りあえず、これだけは皆さんと喜びたくて。
また、夜に書きますね~~
あと5分で仕事に行かないといけないんですが、
取りあえず、これだけは皆さんと喜びたくて。
また、夜に書きますね~~
政府が野党などの質問に「お答えは差し控える」と、
答弁や説明を拒む場面が激増していることに気付いた毎日新聞の吉井記者が
どのくらい発せられたかを調べて記事にしました。
こういうデータを調べて実際の数値を出してくれると
改めて、安倍政権の極端な国会野党軽視=国民軽視が透けて見えます。
メディアの皆さん、どんどんこうした記事を発信してください。
今日の毎日新聞の記事を勝手に短く要約しました。
↓ ↓ ↓
ーーー毎日新聞<time>2019年12月17日 06時00分</time>
「『お答え控える』安倍政権の答弁拒否、民主党政権の4倍
2012年105回が、2019年420回に」
【吉井理記/統合デジタル取材センター】
「悪夢の民主党政権」(アベ首相の弁)の4倍という現実
|
国会会期 |
答弁拒否 (官僚/首相) |
野田政権2012年 |
248日 |
105回(52回/2回) |
安倍政権2013年 |
211日 |
164回(65回/1回) |
〃 2019年 |
222日 |
420回(234回/22回) |
政治家のコミュニケーションに詳しい駒沢大法学部の逢坂巌准教授の批判。
「民主党政権はもちろん、第2次政権発足当初の13年と比べても、明らかに現政権は閣僚のみならず官僚までもが、国会議員の質問、つまり国民の質問を軽視するようになったと言えます。長期政権のおごりなのか、最近の政治姿勢がよく表れています」
法政大の上西充子教授は、安倍首相らの答弁を「ご飯論法」(「朝ごはんを食べましたか?」と聞かれ、パンを食べているのに「ご飯は食べていない」と答えるように、「朝食を取ったかどうか」というテーマの議論を、「何を食べたか」にすり替えたり、矮小(わいしょう)化したりして答える論法)と名付けて批判しているが、
答弁拒否について逢坂巌准さんは、
「これはもはや『論法』ですらありません。だって、口をつぐんじゃっているんですから。
議院内閣制の国会議員にも、国民の代表として、私たちが政府に負託している権力や税金が適切に使われているかを監視・検証する仕事があります。
そのために質問するのです。
しかし、今年の国会では会期中、平均して1日に2回も、政府は『お答えは差し控える』と説明自体を拒絶していたなんて。
本来は許されないことなんですが……」
「安倍政権も恩恵にあずかった『政治主導』という政治の方向性自体は、私は大賛成です。
しかし、政治を強くしたのならば、それとバランスを取るべく、『説明拒否』を乱発し、国民や民主主義のプロセスを軽視する政権が現れることなどを想定したシステム、つまり透明で検証可能な、政治への『タガ』を用意することも必要です」
*そのために、予算や権力が適正に執行されているかを証明する公文書は原則として「永久保存」とし、将来すべて開示するなどの制度が欠かせない、と逢坂さん。
「それによって国民が『政治主導』のあり方にタガをはめることができるし、未来の人々への記録を残すこともできる。そんな新しい民主主義のあり方を模索する時期です」
安倍首相は「桜を見る会」の問題などで「国会では政策論争以外の審議に時間を割かれた」と述べた(13日、東京都内の講演)が、文書や資料を開示せず、「お答えを差し控え」てばかりでは、疑惑は膨らむ一方ではないだろうか。
吉井理記https://mainichi.jp/articles/20191216/k00/00m/010/253000c?inb=ys
↑キャンパスは今、トウネズミモチの実が鈴なりです。記事とは無関係ですけどね。
ネットニュースやツイッター、フェイスブック、
どこを見ても景気落ち込みと生活が苦しい話ばかり。
アベ首相が国会で「国民から税を『吸い上げる』」と発言した通りのことが
着々と進行しています。
だって、国民が選挙に行かないからね。
行って、安部自民党+公明党政権以外の、
庶民に愛とお金をもたらす政治家に投票しないから
このザマですよ。
国民から容赦なく吸い上げた税金は
大企業を優遇した法人税の軽減の穴埋めにされます。
前回消費税増税分は「全額を社会保障費に使うんでごじゃます」と言って、
結局薬局、たったの16%しか使わず、
残りの84%が使途不明だったことを
国民のどれくらいの方々がご存知なんでしょうかね??
この16%という数字は
山本太郎事務所が内閣官房に問い合わせたことに対する公式回答です。
さらに今回も社会保障費抑制に向けて、官僚は着々と働いています。
(私は昨今の官僚達を見ると、
感情なくただ働くお掃除ロボットの動きを思い出してなりません)
今日のニュースでは、
介護施設利用者は今度から年金などの年収120万円以上の民に
利用食費代金2万2000円を負担させると。
年収120万円て、月額10万円ですよ。
一ヶ月10万円で暮らすって、さらに2万2千円出せる余裕あると思いますか。
今日の税制や、社会保障削減関連ニュースには血管切れそうです。
だめだ、今死んではアベ政権の転覆が見られなくなる。
介護施設、月額2万2千円増 最大で低所得者30万人が対象
厚生労働省は16日、3年に1度の介護保険制度改正案を社会保障審議会に示した。社会保障費抑制に向け、一部の低所得高齢者に関し、介護施設を利用する際の食費の自己負担を月額2万2千円増やす。対象者は最大30万人に上る可能性がある。
「年金収入等が80万円超」では自己負担は月約3万1千円。今回この収入区分を「80万円超120万円以下」と「120万円超」の二つに分ける。「80万円超120万円以下」の変更はない。だが「120万円超」の場合は、2万2千円を上乗せし自己負担を約5万3千円とするほか、補助を受けられる資産要件を「1千万円以下」から「500万円以下」にする。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191216-00000054-kyodonews-soci
消費税収、初の20兆円超 20年度最大の税目に(共同通信)
12/16(月) 18:14配信
政府が20日に決定する2020年度予算案で、消費税収が初めて20兆円の大台を超えることが16日、分かった。19年度は半年分だった消費税増税の増収効果が年間を通して出るためで、21兆円台に達する見通しだ。所得税を上回り、消費税が最大の税目となる。
消費税は税収が景気変動を受けにくく財源として安定しているなどの理由で、1989年の導入以降も段階的な増税が続き、税収全体の3分の1を支える形となった。これに対し、税率を引き下げてきた法人税は20年度の税収が12兆円程度にとどまる見通し。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191216-00000107-kyodonews-bus_all
ーー下は辰巳コータロー(前参議院議員)さんのツイッターからです。
▲ってマイナス(ー)という意味なんですよね。
数字が大きいからって喜んじゃいられない・・・・・・。
これ、政府による国民へのDVだ、とたろうさんが言っている通りですね。
家庭のDVからは逃げるしかありませんが、
政府のDVからは、一人だけ外国に逃げるより、
政府を転覆させたほうが国民(庶民)全体のためです。
私はアベ首相が、
意味不明な「~のわけでごじゃますから、~でごじゃます」
の代わりに、
「桜を見る会、来年はしないって言ってんだろー!」
「それ以上、どうせーっつの?」
「質問してんだよ、俺がー!」
とか言い出したら、どんなに話が早いだろうと夢想します。
(つまり、政権転覆への近道)
(写真:アフロ)
言葉遣いで「アベサンは育ちがいいから~」とか言ってた年配女性を
動画で見ました。
いやいやいや、心の中はおんなじだと思いますよ、このヒトと。
それにしても麻生ってやつは、「女性自身」の記事読むと
反社って言うか、The YAKUZAだねこりゃ。
報道記者は国民の代わりに政府に批判的なことも言い、
国民に知らせたい真実を追究もし、
日夜頑張っているのですから、
記者に対して横柄な態度は、国民に対して横柄であるのと同じ。
私は、一日も早く
日本の人々が自民党政権の正体を曇りなき眼で見られる日が来ますよう、
困ったときの亡き父母頼みで、
周辺に漂っているかも知れない両親のみ霊に懇願しています。
と言っても母は自民党支持でしたからね~~
北海道の片田舎で、
自分の兄弟を信頼するのと同等の強さで自民党を信頼していました。
根拠は、「弟が支持しているから」ってだけで・・・・・・。
「言葉の定義が曖昧になった今、麻生氏が反社と呼ばれるのは
仕方がないだろう」(12/13「女性自身」の記事より)
麻生太郎副総理兼財務相(79)の記者会見での対応が物議を醸している。12月10日に行われた会見の冒頭で、幹事社を務める東京新聞の男性記者が「政府が5日に決定した経済対策」について麻生氏へ質問。基金の活用について麻生氏の見解を求めた。
すると麻生氏は訝しげな表情で「何新聞だっけ?」と尋ね、「東京(新聞)です」と答えた記者に対して政府が発表した資料のなかに基金という言葉が使われていないことを指摘。「ブリーフィングのなかでは基金のような……」と口ごもった記者に対して、麻生氏は「あなたの言い方は気をつけなよ。これ、テレビに映ってるんだから。基金って言ったろ?」と質問を遮って注意する。
最終的に記者が発表のなかで基金という言葉が使われていないことを認めると「基金という言葉は対策のなかには使われていないよね。まずそれだけはっきりしようね」と発言。続けて記者に「返事は?」と同意を求め、声が小さかった記者に対して「マイク入ってないけど。大きな声で」と詰め寄っていた。
このほかにも、寡婦控除制度について質問した女性記者に対しては「ん!?」と顔をしかめて大きな声で聞き返し、「長い話ですな。あなたの生まれる前から(議論を)やっています」と回答。また、麻生氏が『文藝春秋』1月号のインタビューで安倍晋三首相(65)について「憲法改正をやるなら自民党総裁を四選するべきだ」という趣旨の発言をしたことについての見解を別の記者が質問。すると、麻生氏は記者に「憲法改正をされるんでしょ!? 聞いてんだよ、俺が」と語気を強めながら質問返しをする一幕も。麻生氏と記者の間には終始緊張感が流れながら、会見は終了した。
この会見の様子は「テレ東NEWS」でノーカット放送されたもの。この会見を見た人々からSNS上で「あまりにも横柄」「記者に対するパワハラ」といった声が。さらに、一連の麻生氏の答弁態度について冒頭のように、「まるで反社のよう」と批判が殺到していた。
《この映像を見ると、反社というものはこういう人のことを指すのではないか? と思ってしまいます。 記者を虐める、いびる、恫喝する、悪態をつく…。 見るに耐えません》
《反社会的勢力……の人でしょうか、この人は?》
《この麻生氏の凄み方。これこそ反社じゃんね。どっかの組の幹部じゃないかとすら思うわ》
《麻生は反社です。少なくとも私たち国民にとっては》
デジタル大辞林では、“反社会的勢力”をこう定義している。
「暴力・脅迫や詐欺などの違法行為を組織的におこなう集団。暴力団や半グレ集団、その他の犯罪組織や協力者たちを広く呼ぶ」
上記の意味において、麻生氏は“反社”ではないだろう。しかし安倍首相主催の「桜を見る会」に反社会勢力が招待されていたことを受けて出された質問主意書に対して、10日に政府はこう閣議決定している。
「その形態が多様であり、またその時々の社会情勢に応じて変化し得るものであることから、あらかじめ限定的かつ統一的に定義することは困難である」
言葉の定義が曖昧になった今、麻生氏が“反社”と呼ばれるのも仕方ないことだろう――。
https://jisin.jp/domestic/1810189/
女性自身記事投稿日:2019/12/13 11:00
昨年12月14日に辺野古の海に赤土の土砂投入が開始されてから
一年経ちました。
そして、工事は遅れに遅れて、たったの1%しか進捗していないと。
このまま行けば全部できるのに100年かかりますね。
て言うか、そもそも、
仮に辺野古に基地を作ったとしても
他の代替条件が満たされなければ
普天間基地は100年かかっても返還されないそうじゃないですか。
(稲田防衛相〈当時〉がつい口を滑らせたことによれば)
日本政府は沖縄県民の意思も存在もここまで蹂躙して
いったい何がやりたいんですか。
少なくともこれから100年間はアメリカの植民地でいたいってことですかね。
おそらく、アベ政権の人たちは自分達が100年後には全員死んでいるから
あとは野となれ山となれ、
今は大成建設とか国場組とか利権もからんでいるから、
完成できるはずのない基地建設に巨額の税金を撒き散らしているのですね。
安倍政権は、一事が万事これ、本当に腐れカボチャのような政権です。
31艇のカヌーチームの皆さんは今日も冬の辺野古の海で抗議活動。
香港人民もすごいですが、日本の沖縄県民と支援者たちも本当にすごい。
(フェイスブック・Chibaさんからお借りしました)。
↓ ↓ ↓
今日は国会議員も海上の抗議船に乗り込み、抗議に参加したとのこと。
抗議する人々を支えるお弁当の差し入れ。
早朝3時から作るという人もいました。
自分の少ない年金からなけなしのお金を使って何十人分ものおかずを作るのも
本当にシビアな闘いです。
「身を切る改革」とか言いながら、
税金の不正使用がうじゃうじゃ摘発される某維新とかいう政党とか、
自分の後援会に功労のあった人を税金使って厚遇する某総理大臣とか、
考えただけで吐き気がしますよ。
あ、ごめん、お弁当はおいしそうなんですけど。
零下の日にはひっそり身を潜めていた蚊が
久しぶりに最低気温4℃という高温の昨日と今日、
浮かれて数匹が部屋を飛び交い、
夜中には刺されて目が覚めるという・・・・・・
「菏澤の特産物」は今年の冬も健在です。
12月4日、中村哲さんを襲った武装グループは、
中村さんのガード係、運転係の全員をも殺害しました。
その中には本来、外出警備の担当ではないのに、中村哲さんを尊敬するあまり
頻繁に同行していた方もいらっしゃったそうです(エマルさん)。
↑命をかけて中村哲さんの警護や運転の任務につき殺害された五人のアフガンの方々
Emal Manduzay(エマル・マンドウザイ)さん
Zainullah(ザイヌラ)さん
Abdul Qoddus(アブドウル・コドウス)さん
Juma Gul(ジュマ・グル)さん
Sayed Rahim(サイエド・ラヒム)さん
5人の方々はそれぞれ1〜6人のお子さんのお父さんで、
Juma Gulさんの1歳のお嬢さんは心臓に穴が開く病気だそうです。
https://twitter.com/mahdiakhlaqi1/status/1204637239822733312
←ツイッターより
私は中村哲さんの死ばかりを悲しんで、
5人の方々も同時に殺害されたことへの想像力が至りませんでした。
中村哲さんの長男、健さんが
その方々へのお悔やみを述べられたことで、
ようやくその意味に気がつきました。
中村哲さんは、たった一人ぼっちで襲われたんじゃなくて、
必死に守ろうとしてくれた人たちが周りにいたこと。
その方たちも、無残に殺されてしまったこと。
その方々の家族が悲嘆にくれていること。
命は、一人ずつ、対等に大切であること……。
下は西日本新聞に掲載された中村哲さんのご長男、健さんの告別式での挨拶です。
(ご両親譲りなのかなあ、思いやりが半端じゃないな)と噛み締めて読みました。
ーーー父をご支援頂いた皆様へ
この度の父・中村哲の訃報に際し、親族を代表いたしまして、皆様へご挨拶をさせていただきたく存じます。私は故人の長男で健と申します。
最初に申し上げたいのは、父を守るために亡くなられたアフガニスタンの運転手の方・警備の方そして残されたご家族・ご親族の方々への追悼の想いです。申し訳ない気持ちでいっぱいです。悔やんでも悔やみきれません。父ももし今この場にいたらきっとそのように思っているはずです。家族を代表し心よりお悔やみを申し上げます。
私たち家族は今回の訃報に大きなショックと深い悲しみに苛まれました。しかし、多くの方々がともに悲しんで下さり、私たち家族へ多くの激励の言葉をかけて下さっています。本当に救われています。
上皇様ご夫妻からのご弔意の賜わりをはじめ、いつもそばで父を支えてともに活動して下さり、これからも継続の意向を示してくださっているペシャワール会の皆様、アフガニスタン国での父の活動に賛同しご支援をいただいている大統領をはじめ政府関係の皆様、同じくアフガニスタン国の大変な環境にある作業現場の中で父とともに活動をしていただいているアフガニスタン国の国民の皆様、父の活動にご賛同いただきご支援をいただいている日本の皆様、そして今回の訃報から父を遠い異国に迎えに行くにあたり早急にそして最短の移動スケジュールでいけるようにご配慮していただき、宿泊先まで手配していただいた外務省・大使館・政府関係の職員の皆様、どんなに感謝しても足りません。父が今までもそして命がなくなってもなおアフガニスタンで活動ができるのも偏に皆様のご賛同・ご協力のおかげとしかいえません。
また今回の事件で警察、航空会社、葬儀会社、保険会社に関わる皆様にはいつも私たち家族の気持ち・立場に立っていただいています。そして24時間、どんな時でも真摯な対応をしていただいています。私たち家族は、皆様のおかげで不安・悲しみの気持ちから本当に守られています。感謝しています。
生前、父は山、川、植物、昆虫、動物をこの上なく愛する人でした。家ではいつも庭の手入れをしていました。私が子供の頃はよく一緒に山登りに連れて行ってもらいました。最近も、父とはよく一緒に山に登っていました。遊びに行くときは「できればみんなで行こうよ」、「みんなで行った方が楽しいよ」ということを言っていました。みんなと楽しみたいという考えの人でした。
また父がアフガニスタンへ旅立つとき、私と2人きりで話す場面ではいつも「お母さんをよろしく」「家をたのんだ」「まあ何でも一生懸命やったらいいよ」と言っていました。その言葉に、父の家族への気遣い・思いを感じていました。
今、思い返すと、父自身も余裕がない時もきっとあったはずです。いつも頭のどこかで家族のことを思ってくれている父でした。父の、自分のことよりも人を思う性格・どんなときも本質をみるという考えから出ていた言葉だったと思います。その言葉どおり背中でみせてくれていました。
私自身が父から学んだことは、家族はもちろん人の思いを大切にすること、物事において本当に必要なことを見極めること、そして必要なことは一生懸命行うということです。私が20歳になる前はいつも怒られていました。「口先だけじゃなくて行動に示せ」と言われていました。「俺は行動しか信じない」と言っていました。父から学んだことは、行動で示したいと思います。この先の人生において自分がどんなに年を取っても父から学んだことをいつも心に残し、生きていきたいと思います。
最後に親族を代表致しまして皆々様からの父と私たち家族へのご厚情に深く感謝いたします。
親族代表 故人・長男中村健
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/567227/ 西日本新聞
↑ツイッターより
中村哲さんを通じて、
遠かったアフガニスタンと、
そこに暮らす方々が急に身近に感じられてきました。
でもね……。
↑目撃者「夫の心が女になった~夫婦って何だろう~」より
昨日は学生たちがあるテーマについての意見文を提出する日でした。
そのテーマとは、ここ1ヵ月半「日本語視聴説」の授業で取り組んできた
《LGBTについて考える》というものです。
授業6週間目の先週は、
「LGBTについて小学生に教えるべきか否か」で討論しましたが、
その後、自分の意見を作文にまとめることを最後の課題として
長きに渡ったこのテーマの学習を終えました。
何しろ一ヵ月半前に初めてLGBTについてどう感じているか
クラスで聞いたときの3年生の反応が、
この大学に赴任して以来初めてと言っていいほど
そろいも揃って最もマイナスの回答ばかりだったので、
昨日、学習係がみんなの作文を集めて私のところに持ってきたとき
私はかなり不安で、読むのに決意を要しました。
しかし、一番上にあった作文を手にとって読み進むうちに、
思わず涙腺が緩みました。
一年前には何を書いているのか分からないレベルの日本語力だった子が、
ここまで書くようになったという感慨だけでなく、
一ヵ月半の私の精いっぱいの(且つ、押し付けにならないよう気をつけながらの)
人権についての訴えが
鋭敏で柔らかい学生の心に届いた気がしたのです。
こんな文章でした。
ーーー「LGBTの教育についての意見」 邵 紅
小学校など初等教育でLGBTについての知識を教え、理解させるべきではないという意見がある。しかし、果たしてそうだろうか。
小学生たちはローズさん(註)を通してLGBTについての知識と理解を深めた。自分が知ったことを他人に伝えれば偏見や差別を減らすことができる。そして、子ども自身がLGBTの場合、こうした授業によって不安や悩みを軽減することができる。だから私は、小学校など初等教育で正しい知識を教え、理解させるべきだと思っている。
中国のLGBTの人数は膨大だが、中国伝統社会のタブーと、現行の法規定の曖昧さから、多くの国民はLGBTのことが理解できない。知っていても、多くの国民には誤解や差別がある。だから、我が国のLGBT者には社会的地位はなく、そのグループの人々は大きなストレスを受けている。
そして、この少数派のグループの生存状況は、中国では本当に厳しい。人々に理解されていないために、LGBT者は苦痛を感じ、生活や仕事に深刻な影響を与えている。彼ら・彼女らにとって「人はみな平等だ」という言葉の意味はどこにあるだろうか。
「LGBTを理解し、尊重しよう。彼たちは普通の人と同じだ。」このような考えが多くの人に伝わるべきだ。小学生は民族の未来である。だから小学生こそ、LGBTについての知識を受けるべきだ。
LGBTは中国で偏見を受け、多くの人が理解しかねている。私は先生のビデオを観ていなかったら、LGBTについて何も分からなかった。クラスのみんなもそうだろう。このような知識を広めないと、悪い結果になる例が色々ある。
2015年12月30日、中国の広東省曁南大学で鬱病を患っていた10代の男性同性愛者が自殺した……。悲しいことに、LGBTの自殺は中国において唯一のケースではない。自殺、鬱病……、LGBTでは珍しくない問題だ。小学校の時に正しいLGBTについての教育を受けたら、自殺という、こんな悪い結果に至るだろうか。
小学生は考えが未熟なので、LGBT学習は性別観念が混乱しかねないという意見がある。しかし、なぜ混乱して正しく理解できないかと言うと、それは誤った指導のためだ。授業で正しく指導すれば、子どもたちは正しい認識が深まるだけでなく、思想を成熟させることもできる。大人が計算がよく分かっているのは、小学生のときに勉強したからだ。小学生のときは頭がいいので、この段階は学ぶのに一番いい時期だ。小学生の段階を過ぎると人の計算能力は下がる。
つまり、小学生の時期の鋭敏な知能は大人になったら強くなるとは限らない。それどころか逆に弱くなるのが一般的だ。どうしてこのような小学生がLGBTについて学ぶことができないか?では一体いつ学ぶべきなのだろうか。自分がLGBT自殺する直前か?あるいは、自分の心が鈍化し、ぼんやりする老年期にこのような知識を受けることが一番いいのか?
以上のことから、小学生はこのような授業を受ける必要があると考える。だから、まず教師が小学生を正しく指導し、LGBTに対して正しい認識を持って理解するべきだ。そうすれば小学生たちは、自分のことだけではなく、LGBTの人が苦痛から解放されるのを助けて、みんなが自由な生活を送り、本当に平等を実現できるのではないだろうか。
ーーーーーーーーー
註:「ローズさん」は人生の途中で女性としての自分に目覚め、自分は自分として生きようと決意して生活し始めた元男性、今女性の方です。動画、未だの方は是非ごらんください。
https://www.youtube.com/watch?v=hVvUMNTyoyI Produce3
https://www.youtube.com/watch?v=EmhoX4CK7z0 目撃者「夫の心が女になった~夫婦ってなんだろう~」
ジャーナリストは事実を報道するだろうと誰しも思うでしょう。
私もそう信じていました。
ですから、どんな思想の持ち主であっても肩書きが「ジャーナリスト」なら
たとえ全てを網羅していない内容であったとしても、
少なくとも述べた事がらについては
真偽を疑う作業を省略できると楽観的に考えていたのです。
しかし自称「ジャーナリスト」有本香さんは違いました。
彼女は「桜を見る会」について
「民主党の鳩山政権のときに例年より相当多い1万人規模で呼んでいる」と
ニッポン放送のラジオ番組で発言しましたが、
それは全く事実に反した嘘・でたらめでした。
今回の貶めターゲットは民主党の鳩山政権でした。
その影響かネットでは、下のような嘘まで出てくる始末。
↓ ↓ ↓
さて、具体的に有本香の間違った発言ですが
籏智広太さんの記事の一部要点だけお借りします。
ーーーBuzzFeedNewsより
ニッポン放送のラジオ番組「飯田浩司のOK! Cozy up!」でのやりとり
(ジャーナリストの有本香氏と、ニッポン放送アナウンサーの飯田氏)
有本氏:民主党政権時代で唯一行われたのが、鳩山さんのときです。
そのときに1万人規模で呼んでいて、それは例年より相当多く呼んでいます。
飯田氏:前の年よりかなり増えて、大台に乗った。
しかし、実際には
《招待者数》でみても・・・
|
招待者数 |
情報元 |
竹下登 |
10,000人 |
1988.3月8日(毎日新聞) |
海部俊樹 |
10,000人 |
1991. 3月9日(毎日新聞) |
宮沢喜一 |
10,000人 |
1993. 3月16日(読売新聞) |
橋本龍太郎 |
10,000人 |
1996. 3月8日(読売新聞) |
鳩山由紀夫 |
10,000人 |
2010.2月24日(中国新聞) |
※「大台」はもう鳩山さんの22年前に乗っています。
《参加者数》で見ても・・・
※2004年以降の参加者数のうち、10,000人かそれ以下は、
2004年・2005年の小泉政権と
福田政権、鳩山政権だけ、あとは軒並みもっと大勢の参加者がいます。
特に、2013年から今年までの安倍政権での参加者は
うなぎ上りに増えており、今年なんか鳩山時代の2倍近くいます。
有本香さんのツイッターを見ると、
百田尚樹、上念司、竹田恒泰と言ったネトウヨが大好きな人々の記事が
並んでいます。
桜を見る会に招待された面々ですね。
そう言えば有本香さんも招待されて行ったそうですね。
そりゃ、行ってもいいですよ、招待されたんですから。
反社会的勢力でもないでしょうし。
しかし、有本香さん。
これだけは言っておきます。
あなたのような嘘つきはジャーナリストを名乗らないでください。
子どもが嘘とホントの違いが分からなくなりますので。
データはBuzzFeedNewshttps://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/sakura-sakura?bfsource=relatedmanual
からお借りしました。
↑桜を見る会で「反社会的勢力と見られる人物」と握手して写真に納まるスガ官房長官。
↑閣議決定のたびに(頭に虫が湧いている)と思わざるを得ない安倍内閣のメンバー。
今度は「反社会的勢力って何だか分かんない」
と閣議決定されたと聞き、私は思わず白目を剝きました。
なんだよ、自分達で反社の定義したやつ、どうすんの。
「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団
または個人である『反社会的勢力』」
と2007年第一次アベ内閣の閣僚会議で定義され、
それにもとづいて各警察署は反社会勢力を取り締まってきたのですよね。
例えば、下は大阪府警が作った「駐車場賃貸借契約書」モデルです。
一番下に※太字で
「(平成19年6月19日犯罪対策閣僚会議幹事会申し合わせ)に基づき、広く暴力団等反社会勢力を排除対象として作成しています。」
と書いてあるじゃないですか。
定義できないなら、あの吉本の芸人達がなんで
「反社の会合に参加した」という理由で
あんなに社会的制裁を受けまくったのか意味が分からないんですけど。
芸人は制裁され、政治家はオッケーて、あんたたち何様?
ただの国民の代理人の分際でしょ。
臨時国会が終わって、ふう、やれやれ状態かもしれませんが
言っとくけど、国民は納得していませんよ。ぜ~んぜん!
↑(何でアベの尻拭いを私がしないとならんのだ)と顔に書いてあるスガ官房長官。
丸山穂高議員は「適応障がい」と医師の診断を得ましたが、
まだ国会議員です。
維新の党を除名された後、
「NHKから国民を守る党」(N国)に誘われて
今はそこの党員をしています。
実は、その丸山議員のツイッターでの
国会議員の給料や手当てに関するツイートが興味深いのです。
意図を持って煽り書きしていることが分かりますが、
ひょっとして、啓蒙活動のつもりですか?
例えば、12月7日のツイートはこう暴いています。
↓ ↓ ↓
・国会議員のボーナス 330万円強
・歳費 134万円/月 (歳費って?あ、給料のことね)
・文通費 100万円/月
・政党交付金(註)200万~500万円
・餅代 100万~200万円(餅代って?お年玉?)
合計 564万円~1260万円 が今月12月、各議員に給付される。
ーー以下丸山穂高議員のツイートよりーー
註:政党交付金…日本共産党は「政党交付金は国民の支持・不支持関係なく、
税金が政党に山分けされる」としてこれに反対し、1円も受け取っていません。
すばらしいですね。
各議員には、年4回に分けて4月に算定額の4分の1、7月に残額の3分の1、
10月に残額の2分の1、12月に残額が、
各政党からの交付請求に基づいて交付されます。
しかし、総選挙又は通常選挙が行われた場合は、
選挙の投票日を基準日として再算定するそうです。
でね、あまったら返納しないといけない決まりなのに、
返納する政党なんかあるもんですか状態だそうです。
巨額の資金ですからね~~(全部税金です)。
ところで、「日本のこころ」って?そんな政党、あったっけ??
↑友人の堀潤さんが誕生日にくれたというベルリンの壁崩壊の石を持つ村本大輔さん。
私はウーマンラッシュアワーの村本大輔さんの漫才が好きで、
中国の大学でもスクリプトを準備し、年に一度は学生達に披露しています。
(「コンビニの店員」とか「バイトリーダー」とか)
さて、三年前、
原発や基地建設問題を無視する世間の風潮を痛烈に批判した漫才を発表し、
村本さんのウーマンラッシュアワーは、テレビから干されました。
山本太郎さんと同じパターンです。
でも、山本太郎同様、村本大輔も
自分のやり方で表現活動を継続しています。
今日は年に一度の(テレビが放映する)彼の舞台で、
彼は普段はお笑い中心の漫才をしているそうですが、
この全国ネットのチャンスを逃すものかと、
原発も、辺野古も、朝鮮学校も炸裂させていました。
今晩7時から9時までの番組が
もうYOU TUBEに登場したので早速見ることができました。
(動画は一番下)
「ロックバンドのボーカルみたい」とか
「賛否両論は当たり前だけどTVで言いにくいことを言ってくれる芸人なんてもう村本さんくらいだと思うんです。来年も期待してます。」とか
「この後に出てくる芸人のネタがあっち向いてホイとか、考えずに笑えるネタだけど薄味に感じてしまう。」
などと動画コメント欄に書かれていて、
自分のことのように嬉しかった!
村本大輔さんが綴っているNOTEも
自分の言葉を持つ人の書く文ですから、
非常に惹き付けられます。
未だの方はどうぞ御一読くださいませ。
↓ ↓ ↓
(最初の部分だけちょびっと転載しますね)
僕はワイドショーや世間の風潮が好きではない。週刊誌や新聞はその時起きた問題をその日に記事にして、それが関心度が高そうな問題から報道番組やワイドショーで流し、専門家は知ってる顔で語り芸能人コメンテーターは実体験や、素直な感想でそれにコメントをする。
ひとつのテーマは約5分ほど。MCは「次のテーマはこちら」と言いまた新たな魚をまな板に乗せる。そうやってテンポよく次から次へと起こる問題が消化されて行く。それらは感動するわけではなく、流れ作業のようにも見える。
それらのテーマは時に「旬のテーマ」という言い方をされる。そして、それらを扱う漫才をする芸人は時事ネタ漫才と言われる。いま漫才で沢尻エリカを取り上げる芸人はいるけど清原やASKAはいない。なぜなら清原やASKAをやると「いつの話やねん、いまは沢尻やろ」となる。
ワイドショーで沢尻エリカに群がる番組、そして、それにいつもコメントする人たちは、なんだかタピオカや韓国のチーズハットグに並ぶ女子高生のようにもみえる。誰かが、時事ネタという言葉を使うとき、俺はいつも思う。
時事というのはその時の事、と書く。しかし当事者からしたら、その時の事ではなく日常のことだ。福島は今も泣いてるし沖縄は今日も怒っていて朝鮮学校の子供は明日も戦う。なんならあの時の戦争体験者はいまも声を上げている。だから時事ネタとか旬とか言うあなたは、その時たまたまメディアがピンスポットをあてた、そこをみただけの他人の悲しみつまみ食い野郎だ。
(続きは「壁を壊す」サイトでごらんください)
ウーマンラッシュアワー/
THE MANZAI 2019 マスターズ 2019年12月8日
日刊ゲンダイはすごい。
「桜マルチ汚染議員30人リスト」と、
ここまで色付き・大文字見出しで
安倍政権を批判する新聞は見たことないです。
2014年、監督官庁の消費者庁が、
当初予定していたジャパンライフへの立ち入り検査を
「政治的背景による余波」を懸念して中止した(手心を加えた)という、
その「政治的背景」なるものの一つを
日刊ゲンダイはすっぱ抜きました。
ジャパンライフがお中元を送っていた議員名簿です。
なんと!
政権与党(公明党も含め)のメンバーがズラリ勢ぞろい。
「反社会的勢力の一掃」とか言っていたのは口先だけ、
アベさんも二階さんも下村さんも、
裏ではこっそりプレゼントもらって
宣伝の顔にまでなってあげていたんですねえ。
だからかあ。
名簿を廃棄しただの、シュレッダーは復元できないだの、
常識では到底通用しない駄々っ子みたいなことを言い、
政権が揃って退行現象起こしていたのは。
政治家は商売人じゃないのですから、
正義の心を持たないと、あっという間に
庶民を食い物にする弱肉強食政権になってしまいます。
もうとっくにそうなっていますよね。
私のような貧乏人がこんな政権の下で国民やっているのは、
本当につらいです。
税金はどんどん吸い取られ、
年金も生活保護費も減らされて、
介護保険や医療費は値上げされ、
上手くいかないことは自己責任で、
貧しくなる自由だけ与えられて、
こんなんじゃ
切羽詰って死にたくなるじゃないですか。
この厚顔無恥な政治家たちは、どうせ辞任などしないでしょうから、
選挙でこの人たちじゃなく、
もっと他の、
国民に愛とお金を与える政治家を選ぶしか方法はありません。
みなさん、
のんびり棄権している場合じゃないですよ。
「アメリカ軍ははじめ、アフガニスタンを助けると言ってやってきた。
しかし、それはウソだった」
と言うアフガン現地の農民。
戦闘で荒れた土地を捨て、流浪の民となっていた農民たちが
中村哲医師が始めた用水路建設によって、再び戻り、土地を耕し、
ピーナッツや人参、カブを始め、水稲や小麦などまでをも生産して
笑顔で暮らせる村になって行く過程は動画で見ても感動的です。
〈衛生のため、栄養のためにはどうしても水がいる〉
中村さんが用水路建設に乗り出したきっかけは、医療活動の一環で
その地の人々が健康的に生きるにはどうしても水が必要だったからでした。
「将来日本から技師が来て、笑うような工事ではダメだ。
百年持つ用水路を作らなければ」
と、自らショベルカーを操作して地元の人たちとともに
25km以上に及ぶ立派な用水路を本当に作ってしまった中村さん。
なぜ、アフガニスタンの航空会社がが旅客機の機体に
中村哲さんの肖像を描いたか、動画を観ればよく分かります。
アフガニスタン 永久支援のために 中村哲 次世代へのプロジェクト(2)
他にもこのシリーズをはじめ、多くの中村哲さんの動画があります。
アフガニスタン 永久支援のために 中村哲 次世代へのプロジェクト(1)
https://www.youtube.com/watch?v=0Ed0cYN7iYw
https://www.youtube.com/watch?v=H5jwEgsb6Yg
https://www.youtube.com/watch?v=ztP_QP0k0sI
https://www.youtube.com/watch?v=7S0_S1S4PMQ
https://www.youtube.com/watch?v=xBf-n9SO8Kc
https://www.youtube.com/watch?v=FFZqqsLxXbU
中村哲医師がアフガニスタンで銃で撃たれ、亡くなってしまいました。
ある時お話を聞く機会を棒に振ってしまい、
今さら過去を悔やむのですが、その時の私は
(中村哲さんが銃弾に倒れることはない、哲さんは生き続ける)と
根拠なく無意識に、自分の希望を思い込みにすり替えていたのです。
お会いできるチャンスは、いつか必ずあるだろう、と。
喪失感に打ちひしがれながら故人に思いを馳せ、
足跡を辿り、その方の大きさ、深さに触れて
自分の残された時間の過ごし方をぼおっと想う……。
チャッチャと理に叶った行動ができない私はこの繰り返しばかりです。
ネットでSEALDs(註★)メンバーと対話する中村哲さんの
本質を捉えた言葉が溢れる印象深い記事を読みました。
長いので、少しだけ抜粋してご紹介します。
全文は是非下記サイトでご覧ください。
http://sealdspost.com/archives/5388/2
(抜粋は記事の途中から途中までです)
SEALDs:お話を聞いてて思ったのですが、中村さんは、相手に合わせるというか、あくまで現地の環境や文化を尊重した上で付き合って内側から見ようとするということをとても大切にされています。そういう知恵は、どこで得られたのでしょうか。
中村:それは自分も分かりません。少し話がそれますが、気になることがある。
日本人は、ますます性急で気が短くなっている。
これも他者の理解を阻んでいる理由の一つではないかと感じています。
最近の通信・交通手段の発達に支えられ、どこでも、いつでも、さっと行ける。
より早く、より大量に輸送できる。昔は、そうでもなかった。
私が最初に山岳会に参加した時は、
福岡からパキスタンのカラチまで船か飛行機かでした。
船で行けば、一か月以上かかる。
そこから陸揚げして、山のふもとに着くまでにまた一か月かかる。
登山活動は、三か月か四か月。
だから全部で最低半年ぐらい掛けて、登山に行ったんです。
しかし、今のトレッキングツアーは、「ヒマラヤ一週間コース」だとかになっている。(笑)
そうやってインスタントになればなるほど、現地理解が浅くなりやすい。
分かったつもりの分だけ、分からないよりも害が大きい。
幸いというべきか、僕の場合は、
社会全体がテンポの遅い時代からの関わりだったので、
現地事情にじっくり触れやすかったと思います。
(途中割愛)
SEALDs:中村哲さんの活動を聞くと、そこに生きる人々やその次の世代がしっかりと生きていける状況を作れば、そこに平和が訪れるのだと強く思います。ただ、今日本でアフガニスタンと聞いた時に、一般的に思い浮かぶのは悲しいことに、「テロリスト」といったような言葉です。しかし、なぜ「テロリスト」になってしまう人が出て来てしまうのか?という視点は欠けてしまっている気がします。
中村:自分の命まで捨てるとは、よっぽど思い詰めた人達ですから、
やはり、その人たちがどうしてそうなったかを見ないと、
僕は片手落ちだと思います。
SEALDs:そこで生きられる状況や、自分の土地を耕し食べていけるという仕事があれば攻撃に向かうのではないという方向が見えてくるんじゃないかと思わされます。
中村:三度の食事が得られること、
自分の故郷で家族仲良く暮らせること、
この二つを叶えてやれば、戦はなくなると言います。
私ではなくて、アフガニスタンの人々の言葉です。
十人が十人、口をそろえて。
SEALDs:なるほど。それを可能にすることこそが本当の「人道支援」なんだと思います。「安全保障」と言った時に、武力によって、もめごとが飛び火する前に叩き潰しておこうという発想に至りがちですが、本来の「安全保障」のあり方は、彼らは彼らで生きていけるようにする。私たちは、私たちで生きていけるようにする。そういうことなのではないかと、中村さんの活動を見ていて、思います。
中村:全くその通りです。
そういった上からの乱暴な目線が、この頃ますます強くなっている。
以前からその傾向はありましたけれども、今ほどひどくなかった。
「所かわれば品かわる。世の中広い。」くらいで済んでいました。
現地の生活スタイルまで全部を変えないと、
その人たちが幸せになれないというような傲慢さは、今より薄かった。
山岳会でインドやパキスタンの僻地に行くと、
全然自分と違う文化を持った人々がいます。
「世界は広い」という感想だけあり、
政治宗教を語るのはタブーで、「郷に入っては郷に従え」というのが流儀でした。
それぐらいで済んでいたわけですよ。
女の人が顔を見せない習慣にしても、
「なんか理由があるのだろう」
「美人が多いせいで、男たちが妬くんじゃないか」とかね。(笑)
ところが最近は、
「被り物を取らないと彼女らは幸せにならない」と断定し、
無理にやめさせようとする。
「本人たちが嫌がるから、お節介はやめて下さい」
と言いたくなります。
SEALDs:今は自分と異なる他者を排除しよう、同化させようという方向が強くなって、「安全保障」とか言った言葉で使われてしまってると思うんですが、そうではない方向性もきっとあるはずで、それを中村さんやペシャワール会の方々が実践されていると思います。
中村:私たちの仕事は「平和運動」ではありません。
もっと日常の差し迫ったものです。
医療の続きで、いわば救命活動です。
しかし、結果として平和に通じるものはあると思います。
ー「ペシャワール会 中村哲医師に聞く。ともに生きるための憲法と人道支援」よりhttp://sealdspost.com/archives/5388/2
(註★)SEALDs(シールズ、Students Emergency Action for Liberal Democracy - s):自由と民主主義のための学生緊急行動。日本の10代~20代の学生を中心にした若者の団体。2014年~2015年にかけて特定秘密保護法や安保関連法が国会で強行採決されるのに反対し、国会前抗議行動の中心の一翼を担った。元シールズメンバーの奥田愛基さんに関する記事はこちら→https://www.huffingtonpost.jp/entry/okuda-aki_jp_5c5d68a0e4b0974f75b24a13