キラキラ

毎日の生活を写真と共に綴っていきます。

ノースライト

2021-03-25 06:18:02 | Weblog
3月15日(月)に読了。

長編ミステリーだが、ミステリーで括るには文学性の

高い作品だなぁ~ と思った。





(著者の横山秀夫氏。)




その先が知りたくて、どんどん読み進みました。

(家事を最小限に済ませ、読書時間を確保できるのがうれしい!!)

2019年の「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第1位の作品。






(ブルーノ・タウトの椅子が小説では大きな位置を。)




人生に少し疲れた中年の建築士「青瀬稔」 がある日

「あなた自身が住みたい家を建ててください。」

という依頼を受ける。

青瀬は完成度の高いノースライトを取り入れた家を設計。

ところが、依頼主の吉野さんは、その家に住まず姿を消す。

その誠心誠意仕上げた空き家には、ブルーノ・タウトの椅子だけが

置かれていて・・・。




その謎を追うというストーリーが何とも秀逸に描かれていて

面白かったで~す!!







(建築士・青瀬が設計した家。ドラマでは本当に建てたらしい。)




ぐいぐい物語に嵌まっていくのが自分でも分かって。

読んでいて、著者の遊びの部分(?)もあって、

「伊作久」 → 「くさい」 と虐められ

「淘汰」 → 「タウト」 依頼主の名は「吉野陶太」

逆さに読んでください。


気付かされた時 《何よ、それ!!》 と思ってしまった。

(でも、ちょっとしゃれているなぁ~ とも。)






(この頃、認知症予防のため漢字の勉強をしながら読書を。)




そして、

「経験が才能や理念に勝るのは、一定のレベルまでのことで

 それを超えれば、人ひとりのちっぽけな経験など、大いなる才能が

 紡ぎだす理念理想の前に跪くしかない。」 と いうのも心に残った。







(主演は西島俊秀さんです。)




以前、何気なくTVをつけると 面白そうなドラマが放映されていて

見終わってから、それが「ノースライト」であると知って。

宮沢りえさんが印象的でした。シブイ演技でしたねぇ~。

今も是非全編を見たいという願いも・・・。






(遊んでしまって、馬鹿ですねぇ~。 笑い )





コメント
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