日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

堂場瞬一「チーム」と「ヒート」

2012-01-24 02:05:10 | 活字

箱根駅伝前に読んで、気分を盛り上げようと、

年末に「箱根駅伝公式ガイドブック」とともに勝っておいたこの2冊を読み終えたのは、

年あけて3週間もたってからになりました。

堂場瞬一さんの作品は初めての体験です。

スポーツ小説を多く書いている方のようで、この2冊はランニング関連です。

ランニングの小説と言うことでまずは私の領域に入り、

さらには「チーム」が、学連選抜のチームが箱根で優勝を競うという天外の浪漫。

「ヒート」が、日本人に世界記録を出させるためのレース作りという奇想の驚異。

あとは共感を呼び込む、鷲づかみ言葉を投げつけるように散らして、

まさしく走るように活字を読ませてしまいます。

しかも。

この2冊は関連小説です。「チーム」で学連選抜の9区を走る孤高の大学生ランナーとして描かれた山城選手が、

「ヒート」では、世界記録をねらわせようとする知事や代議士やらの渦中に巻き込まれます。

 

小説の中身を書いて分解批評をするべき小説ではありません。

ただ設定を堪能して、導かれるままに活字とともに走れば、気持ちよくゴールに至るという

本の示す道行きを書いておくにとどめましょう。

 

「チーム」(実業之日本社文庫 686円)

「ヒート」(実業之日本社 1700円)

 

 

ちなみにですが、今年の初読書は「レディジョーカー(下)」(高村 薫)で、どろどろでした。

 


1月といえば 京王百貨店 全国駅弁巡り

2012-01-22 22:31:03 | ふさおまき(オス)日記

毎年1月にデパートで始まるにぎわいといえば、

イチに冬のクリアランスで、二番目が京王デパートの駅弁巡りでしょう。

注目度で言えば、かなりの物だと思います。

普段は小田急デパートが多く、伊勢丹と高島屋が次の目指す場所である私たちも、

1月のこのときと、ある種のお菓子が欲しいときは、必ず京王百貨店に足を向けるのです。

 

会期の後半に入っている今日も、盛況でした。

彼女がねらった、島根県は松江の牛肉弁当は、ほとんど並ばずにゲット。

私はなかなか決められず、穴子にしようといいつつ、なぜか呼び込みに

体が反応して、秋田は大舘の鶏めしを手にしていました。

はい、どちらもうまかった。

時間がたって食べる駅弁らしく、どちらも堅めに炊いたご飯へのたれの染み具合が絶妙です。

すこし甘めなのも、ある種の気遣いでしょう。

牛肉には半熟卵。

鶏めしには卵そぼろ。

昼から卵を食べ続ける、珍しい一日となりました。

  

 

 

あ、駅弁巡りには、全国うまい物市も同時開催中。

おまけで、イカ焼きも買いました。


ラケル

2012-01-22 13:57:10 | ふさおまき(オス)日記

昨晩の「チューボーですよ」で、日曜日のご飯を決める人も多い、かどうかはしりません。

が、私はあっさり影響されました。

最近多い、半熟スクランブルエッグを乗っけるタイプではなく、

薄く焼いた卵焼きで、小判型にチキンライスをぐるっとくるむ、昔ながらのタイプです。

 

残念ながら、街の巨匠の店はすべて日曜休業でしたので、

いわゆる洋食の老舗で行けそうな店を探しましたが、この後の行動予定とはうまく

あたらず、探すままに時間が過ぎて、結局手近に新宿のオムライスチェーン「ラケル」に

うかがうことにいたしました。

私のオーダーは、正統派のトマトソースオムライス。卵は内側が軽く半熟、チキンライスはぱらぱらに

なっています。

彼女は、カレーピラフをくるんだセットで、茹でたジャガイモとバターたっぷりの特製パンがついていました。

これで、私が980えん、彼女が880円でスープとドリンク付き。

地下の店内は余裕があって、静か。アリスinワンダーランドイメージで統一された食器も

なかなかに愉快な気分にさせてくれました。

 

今日のこの後、思わぬ量の卵攻撃に会う、ということを知らずにいたことをのぞけば、

結構満足度の高い時間を過ごすことができました。

 


1月22日(日) 小雨の代々木公園ラン

2012-01-22 11:48:58 | マスターズ陸上(オス)

午前様で同級生との新年会から帰ってきた彼女との日曜朝は、かなり遅め。

ご飯を食べて、京都マラソンの被災地枠で出場するランナーが語る”ニュースサキどり”と、平清盛展を紹介する日曜美術館を

見た後、雨粒が見えないほどの霧状の雨であることを確認してから、外へ出かけます。

おかしいほど、二人とも厚着。だるまさんです。

私はウインドブレーカーとロングスリーブランシャツの間に古いフリースを挟み、

彼女はカラフルなことこの上ないふさふさフリースベストをウインドブレーカーの上に着込んだ上、

フェイクファー付きオーバーミトンで雪兎のような手になりながらの出走となりました。

 

それでも最初は冷えます。

1キロほどウォークをしても、ハムストリングは危険信号。まだスムースな血流とは行かないため、

最初のJOGはゆっくりゆっくり、あまり蹴らないようにしてリズムだけを心がけます。

2周目も同じようにしていたら、12分22秒、最近はニコニコランで12分10秒くらいだった彼女ですから、

今日の体は芯からほぐさないと動かないと言うことでしょう。

しかしそのあたりから、だるま厚着が功を奏して、二人とも汗ばんできました。

点火した感があります。

そうなると、つきあいは悪いのですが、マイペースランに切り替えて、私は先に行きます。

ペースの良さそうな高校生3人組の後ろについて、短時間の着地と体重移動で

流れるような走りを目指しました。はまったスタイルになるのは短時間ですが、

地面からの抵抗が少ない走りというのは気持ちがいいものです。

 

わたしがゴールしてしばらくして、彼女も到着。

最後の一周は11分44秒まで彼女も上がってましたから、

体の機能は、十分高まっているようです。

 

次のレースは東京マラソンと同日開催の、42.195キロリレーマラソンin昭和記念公園です。

 


200メートルをたくさん走る雨の織田

2012-01-21 11:13:44 | マスターズ陸上(オス)

雪の後も雨が続く土曜日の渋谷から、練習の報告です。

今日はSコーチの主催する団体が、こどもの国でレースを開催しているので

自主トレーニングです。

電話で伝えられたメニューは「200メートルを10本」以上。

ゼロゼロセブンのミッション並みの簡潔かつ、詳細不明です。

 

もちろん前提は、短距離の練習として。

筋持久力を鍛える物と念頭に置きました。

つまり、距離をこなすためではなく、パワーを10本出し続けられるように、

体調をコントロールして、200メートル走を重ねなければなりません。

 

まずは家の中で体操とストレッチ、そして軽負荷の筋トレを、腕と太ももとハムストリングすに施し、

代々木公園からJOGをしたあと、動的ストレッチをして全身の筋肉を万遍なくアイドリング状態にして

スタート地点に立ちました。

氷雨ふる、風まで通り過ぎる曇天のトラック。

しかし、体は弾んでくれました。

1本目は、セーブしつつも、トラックからの反発を足首と膝で吸収しながら、

高い位置に腰を保ったままコーナーを抜け、そのまま流れるようにゴールしました。

調子よし。

その場で1分ほどストレッチをしてすぐ二本目、同じ調子で5本目までを10分ほどで

こなしました。

しかしさすがに5本目では腰が落ち始め、着地時の膝も曲がります。

5分休憩を入れます。

するとかえって肺は擦過傷のような熱を持ち、筋肉も痛みを主張します。

しんどいと感じる、一番の時間です。

あまり間隔を置きすぎると、心がなえます。

エイと思い、400m走を始めようとスタート地点に並ぶ大学生の勢いを借りて、

私も6本目をスタート。

コーナーで振られて、フォームが崩れそうになります。

これは神経を研ぎ澄まさねば、無駄な練習になります。

最後の直線も、丹田を意識して体を立てないと、楽に流されそうになります。

腕も大きく早く振って、着地にリズムを与えます。

ゴール。荒い息。口から出る呼吸に喉がなり、大きな音を立てます。

こうして5分ごとに一本、つまり残り5本を20分30秒かけて、

いっん一本にぜーぜーいいながら、どうにか最後までトラックを足で叩きながら

合計10本の200メートル走を完遂したのでした。

 

いや、全身、ゴム鞠化した感じで、へーん身です。

生まれ変わった私は、1964年の生まれ年に還るために、

午後から「ALWAYS’64」を見に行きます。

 


南新宿の慎で夜うどん

2012-01-20 23:02:31 | ふさおまき(オス)日記

今週も麺’sウイークになってしまったけれど・・・

雪のもたらす冷たい一日を終えると、体は芯から冷えて、

イメージはあったかーい汁を一緒にいただく麺類になっています。

 

そこで、BURUTUSラーメン・うどん・そば特集で見つけていた

新宿の新進気鋭のうどん店「慎」さんを思い出したのです。

最寄り駅は小田急線の南新宿。代々木ゼミに行く人でもなければ

それほど使うことのない駅でしょうが、夜になるとここに居を構える

人以外に、駅の周りに人の姿がありません。

あるくこと4分、都会の夜空にそびえるJR東海病院や、

代ゼミのビルの壁を抜けて、ひっそりたたずむ長屋の一軒に・・

あ、長屋は言い過ぎ。そんなふうな、小さなビルの連なりということですが。

見つけました、うどん、という蛍光灯に照らされた看板が闇に浮かんでいます。

 

店の中は、まさしくウナギのなんとか。

カウンターが5席と、壁沿いにテーブルが3つ。

店の方は2人いて、無骨を絵に描いたような、だけどお顔を拝見すると

微笑ましい感じのする、どっしり体型の男性がカウンターと、調理場で働いています。

まず目につくのは、大きな釜と製麺機です。

実はこちらはオーダーすると、寝かしたうどん玉を出してきて軽く伸したあと、

客の目の前で製麺機に入れて、打ち立ての麺が作り出さされ、そのまま茹であげられるという

システムなのです。

これ、なかなかに楽しい。間違いなく、おなかの減り具合がますます食欲を増してきます。

 

できますものは、ようやくすれば茹でたうどんと、天ぷらが何種類か。

酒飲み以外にはそれだけです。

私たちは、冷たく締めた麺に、げそ天、鳥天、ちくわ天をつけました。

10分近くゆで時間があって出てきますと、それはそれはつやつやで美しく、

この輝きは滅多に見たことがありません。これこそ打ち立てゆでたての真骨頂でしょう。

口にほおりこんで、すすった唇へのあたり、なかで踊るようにしなる麺は実に好ましい物でした。

軽く息をすうだけで、ほんとうにつるつるつるーと、なめらかに、まっすぐに流れ込んで

くれるのですから。

 

そんなわけで、なぜか温かい汁の麺ではありませんでしたが、

たっぷりの麺で幸せになることはできた週末を前にした夜なのでした。