二日目は、郊外に所用があり、会社の大型のバンでチャイナット県というところへ向かいました。
「どのくらいかかるんですか」
「道路事情によりますけど、だいたい2時間半ぐらいです」
2時間半…。東京-大阪の新幹線と同じだな。
車は高速道路を爆走します。ほとんど渋滞に合わなかったのにもかかわらず、2時間半以上かかりました。バンコクから200キロぐらい離れたところのようです。
最初はタイの田舎の景色を眺めていましたが、途中で飽きて、眠ってしまいました。
現地での仕事は約1時間半。1時間半のために、往復5時間を使うことになります。
「バンコクに戻ると夜遅くなるので、このへんで食べていきましょう」
同行したタイ人のアドバイスに従いました。
入った食堂は、郷土料理を出す店。近くをチャオプラヤー川が流れているので、ナマズや雷魚といった川魚の料理が多かったです。
「帰りにおみやげを買いますか? 途中に大きいお土産物屋さんがあるんですよ」
「じゃ、寄っていきましょう」
そこは、お菓子などを豊富に揃える「道の駅」のようなもの。
スパイシーなピーナッツと、タマリンドの飴を買いました。
ホテルに帰ってから、少し飲み足りなかったので、同僚を誘ってホテルの隣の「バービア」に行きました。
2月のタイはまだ気温がそれほど高くなく、雨もふらないので過ごしやすい。屋外でビールを飲むのに気持ちのよい季節です。
前回の出張時にも同じ店に行きましたが、そのときは女性がテーブルに来て、けっこう高いお金をとられました。今回は幸か不幸か、女性は全員ほかのテーブルに行っていて、安くあげることができました。
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