最近よく行くカフェ、Cafecrockにはランチメニューが3つあります。カレーライスと、2種類のパスタ(トマトソース味、ツナ味)です。
この日はカレーライスをいただきました。2種類のカレーソースのあいがけで、以前にも一度食べたことがあります。
この店では、空いていればカウンター席に座ります。マスターとの会話が楽しいからです。
マスターには、最近フィリピンに行ったことを、すこし前に話しました。
「フィリピン料理っておいしいんですか」
「うーん、まあ煮込み料理が中心ですね。煮込むときに血を使ったりもするところが珍しいかな」
「このカレー、フィリピンに持っていったら売れないかな?」
「フィリピンで出すなら、もっと濃い味にするほうがいいと思いますよ」
「あ、うちのカレー味が薄いですか」
ここのカレーは、マスターのオリジナル。
「いえ、フィリピン人は濃い味が好きだから。日本ではちょうどいいでしょう、ヘルシーだし。ぼくは好きです」
「塩の使い方って、むずかしいんですよね。入れすぎると取り返しがつかないから、つい少なめにしちゃうことがあるんです」
ところで、最近、テレビなどで「エンミ」という言葉を耳にします。「塩味」を音読みした言葉でしょう。
以前は使わなかったような…。聞けばわかるけど、私は使いません。
試みに『三省堂国語辞典』を引いてみると、2008年発行の第6版にはなく、2014年の第7版で初めて立項されています。一般的に使われるようになったのが、比較的新しいことが示唆されます。
意味は、「しおあじ、しおからさ」。
同じ意味の言葉に、「塩気、塩加減」がある。
塩味を「しおあじ」じゃなくて「エンミ」と読むと、どことなく料理の専門用語っぽい響きになる気がしますが、個人的な感覚でしょうか。
幼いころ、明治生まれの祖父が、祖母や私の母が作るおかずについて、
味もそっけもない
と文句を言っていたことを思い出しました。塩加減が足りないという不満の表明です。
「味もそっけもない」は、辞書によれば「うるおいや、おもむきがない」こと。料理を評するのに使うのは不適切ですが、塩辛い味の好きだった祖父は、「素っけ(おもしろみ)」に「塩気(しおけ)」の意味合いをこめて使っていたのだとおもわれます。
70歳ちょっとで胃癌で亡くなったのは、食生活と関係があったのかもしれません。
「いえ、フィリピン人は濃い味が好きだから。日本ではちょうどいいでしょう、ヘルシーだし。ぼくは好きです」
「塩の使い方って、むずかしいんですよね。入れすぎると取り返しがつかないから、つい少なめにしちゃうことがあるんです」
ところで、最近、テレビなどで「エンミ」という言葉を耳にします。「塩味」を音読みした言葉でしょう。
以前は使わなかったような…。聞けばわかるけど、私は使いません。
試みに『三省堂国語辞典』を引いてみると、2008年発行の第6版にはなく、2014年の第7版で初めて立項されています。一般的に使われるようになったのが、比較的新しいことが示唆されます。
意味は、「しおあじ、しおからさ」。
同じ意味の言葉に、「塩気、塩加減」がある。
塩味を「しおあじ」じゃなくて「エンミ」と読むと、どことなく料理の専門用語っぽい響きになる気がしますが、個人的な感覚でしょうか。
幼いころ、明治生まれの祖父が、祖母や私の母が作るおかずについて、
味もそっけもない
と文句を言っていたことを思い出しました。塩加減が足りないという不満の表明です。
「味もそっけもない」は、辞書によれば「うるおいや、おもむきがない」こと。料理を評するのに使うのは不適切ですが、塩辛い味の好きだった祖父は、「素っけ(おもしろみ)」に「塩気(しおけ)」の意味合いをこめて使っていたのだとおもわれます。
70歳ちょっとで胃癌で亡くなったのは、食生活と関係があったのかもしれません。
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