犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

オンドル

2007-02-26 00:12:45 | 日々の暮らし(韓国~2007.7)
 今年は韓国も日本も暖冬と言われていますが,日本に帰ってきたら寒かった。週末,少し冷え込んだようです。

 ただ,長く韓国に住んでいると,たまに帰る日本の冬はとても寒く感じられます。

 もちろん,ソウルと東京を比較すれば,文句なくソウルが寒い。最低気温が零下10度を下回る日もあれば,最高気温が氷点下ということも(今年は少ないですが)。

 こんなですから,韓国では生半可な暖房では追いつかない。どの家でも,オンドルという独特の床暖房システムが完備しています。昔は薪をくべてその暖気を床下に流して暖をとっていました(ときには一酸化炭素中毒事故も起こしていました)が,現代の家屋ではボイラーで温水を循環させている。

 これはマンションも同じです。基本的に付けっぱなしなので,外が厳寒でも一歩家に入ればポカポカ。日本のように大慌てでストーブをつけたりする必要はありません。

 こういう生活に慣れていると,日本の家の中は寒い

 私が韓国に赴任した10年前,入居したマンションは旧式でした。今では,各戸のオンドルの温度を調節できるタイプが増えていますが,昔はマンションが全館一括暖房で,温度調節はおろか,つけたり消したりもできない。
 そのため,上層階は暑く,下の階は肌寒いなどということもあった。
 私は2階だったので,暑すぎもせず,日本の感覚からすればポカポカでちょうど良かった。でも上の階は相当暑かったらしく,真冬でも室内では半袖半ズボン,それでも暑くてときどき窓を開けたりして調節していた。

 韓国の冬は,寒いだけでなく乾燥している。雪もあまり降りません。そこにもってきてオンドルをガンガン効かすものだから,室内はカラカラです。乾燥に弱い人は加湿器を何台も稼働させたりしていました。

 うちの場合,子沢山で毎日の洗濯物が半端じゃなかったため,オンドルは助かりました。洗濯物をオンドル部屋の床に散らかしておくと,すぐに乾いてしまうから。ズボラな主婦には天国です。(いえ、特定の誰かを指しているわけじゃありません、念のため)

 というわけで,この週末の一時帰国でちょっと風邪気味です。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お大事にー (misuk)
2007-02-26 22:13:58
私はすごい暑がりで、冬楽しく夏死ぬので、
オンドルの話を聞くたびちょっと怖くなります。
夏の冬も暑いなんて・・・ーー;
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夏… (犬鍋)
2007-02-27 00:36:46
オンドル房(部屋)に,何も敷かずに寝ると,とても涼しい。

私は背中が痛くてだめですが。

ぜひ夏にお越しください。
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なるほど~ (misuk)
2007-02-27 13:16:44
何も敷かずに!気持ちいいでしょうね。
夏に行く予定でいるので楽しみにしています。
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ソウルの夏 (犬鍋)
2007-02-28 07:46:49
ここ数年、ソウルの夏がどんどん暑くなっているような気がします。

昔はクーラーなんて、あってもあまり使わなかった。でも、最近はクーラーなしではいられません。

都市化のせいでしょうか。
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