犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

オウン・ノウッ・カウッスエー

2016-10-15 23:18:20 | ミャンマー

 ミャンマー語のレッスンのとき、先生が、自分が作ったといって、オウン・ノウッ・カウッスエーを持ってきてくれました。

「チェーズーティンバーデー!(ありがとう)。
ザニーネェ・アトゥードゥー・サーメー(妻と一緒に食べます)」)

「えっ? ウー・ティンアウンリンさん(私のミャンンマー語名)、今日は東京に帰るんですか?」

「はい、午後の新幹線で帰ります」

「大丈夫かな? ココナッツミルクは傷みやすいから」

「ヤーバーデー(大丈夫ですよ)」

「家に着いたらすぐ冷蔵庫に入れてくださいね」

 オウン・ノウッ・カウッスエーというのは、ココナッツミルク仕立ての麺料理です。

 オウンはヤシ、ノウッはミルク、カウッスエーは麺。

 ちなみに、オウンに果実を表すティーをつけると、オウン・ディー(ヤシの実)。

 ノウッに牛を表すヌァを前接させると、ヌァ・ノウッ(牛乳)。

 ただし、牛肉カレーは、アメーダー・ヒンと言って、牛を別の単語で表すのが不思議。

 麺料理はミャンマーにたくさんあって、これ以外にもシャン・カウッスエー(高菜入りのシャン族風麺料理)、モウンヒンガー(ナマズスープの麺料理)が有名。

 麺の種類は、小麦の麺だったり米の麺(ビーフン)だったりします。

 いただいたスーパーのレジ袋には、スープの入ったプラスティックの器に、市販の中華麺をつけてくれていました。

「大丈夫」と答えたものの、ココナツミルクが傷みやすいと言われたのが気になりました。今日は、暑いしなあ。

(そうだ!)

 京都出町柳の駅前にインド料理屋があります。これまでレッスンの後に何回か行き、オーナーと友達になっていました。

(彼に頼んで、お店で食べさせてもらおう!)

 店に入ると、いつもは閑散としている店にお客さんが一杯。

 奥には10人ぐらいの団体がいて、ちょうどオーナーが注文をとっているところでした。私はカウンターに座りましたが、その直後に別の欧米人の客が来て、私の隣に座ります。とても、「無理なお願い」ができる雰囲気ではありません。

(こりゃだめだ)

 結局、普通にインドカレーのランチを食べて、オウン・ノウッ・カウッスエーをはるばる埼玉県まで持ち帰りました。

 夜、少し早い夕食に、家族で食べましたが、なんともありませんでした。

 スープはココナッツミルクベースで、鶏肉、玉ねぎ、ジャガイモが入っており、魚醤(タイのナンプラーのようなもの)で味つけがしてある。上品な味で、とてもおいしくいただきました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミィンモ山のエメラルド | トップ | タイ国王崩御の夜 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ミャンマー」カテゴリの最新記事