中央日報に、こんな記事がありました。
https://news.joins.com/article/23581301
中央日報2019年9月19日
9歳の女の子に性行為強要…性奴隷脱北女性「客は、韓国男性」
ニューヨークタイムズ、脱北女性にインタビュー…性搾取の現実を告発
脱北女性の李ジニ(仮名、20歳)さんは、先月まで、2年以上、中国吉林省和竜市のアパートの一室に閉じ込められていた。正午から午前5時まで、休日なしに、コンピュータのウェブカメラの前で、チャットをするオンラインの客が要求する性的行為をしなければならなかった。いわゆる「サイバー売春」だ。ここで働く李さんをはじめ、北朝鮮の女性約20人は、みな週に820ドル(約100万ウォン)の売上を上げなければならない。さもないと、中国人業者になぐられ、食事ももらえない。
客のほとんどは韓国の男性だった。李さんを気の毒に思った客の一人は、売春業者に金を送り、李さんが自分と接続しているときは休ませた。しかし、客の多くは、非人間的な性的行為を強要した。李さんが相手の言うことをきかなかいと、「北朝鮮から来たゴミ」と罵られたこともあるそうだ。李さんは、「病気のときも休めず、脱出も難しかった」、「私にできたのは、窓の隙間から外を見ることだけだった」と語った。
客の多くは韓国男性…「ゴミ」と罵られたことも
(写真)
脱北女性のキム・イェナさんとイ・ジニさん(どちらも仮名)は、中国でサイバー売春を強要されたが先月脱出し、ラオスの韓国大使館に亡命した。
中国に渡ってきた脱北女性の多くが人身売買され、サイバー売春を強要されている。 ニューヨークタイムズ(NYT)は19日、サイバー売春に動員されたが、先月、ラオスに脱出した脱北女性2人のインタビューを通じて、こうした現実をスポットライトを当てた。
ニューヨークタイムズによると、毎年数千人の北朝鮮の女性が、中国で仕事をするためにブローカーを介して国境を越える。しかし、ほとんどは李氏のように売春業者に連れて行かれ、サイバー売春や、実際の売春をしている。あるいは、中国農村の未婚男性に売られていく。
英国ロンドンにある北朝鮮人権団体「コリアフューチャーイニシアチブ(Korea Future Initiative)」が、5月に公開した「性奴隷:北朝鮮女性の中国内売春とサイバーセックス、強制結婚」の報告書によると、脱北女性の約60%が売春業者に売られている。
報告書は、「9歳の子供まで、カメラの前でさまざまな性行為を演じることを強制されている」、「撮影された映像は、インターネットサイトを介してリアルタイムで中継され、これを視聴する有料の客の多くは韓国人男性」と述べている。
搾取の対象は北「苦難の行軍」世代
中国で性的搾取を受ける脱北女性のほとんどは、李さんのように1990年代後半に生まれた。北朝鮮で「苦難の行軍」と呼ばれる時期だ。家族の生計のためにブローカーにお金を渡し国境を越えた。北朝鮮両江道恵山市出身の李さんも、中国で食堂の従業員として働けるというブローカーの言葉にだまされ、2017年に18歳で鴨緑江を渡って中国に行った。
しかし、職場に着いた李さんが向き合ったのはコンピュータだった。インターネットチャットの仕事だという中国人業者の言葉とは異なり、彼女はサイバー売春をしなければならなかった。李さんの同郷の金イェナさん(仮名、23歳)も、中国でのきのこ採りをするといわれて、昨年11月に中国に来たが、やはり売春業者のところに行くことになった。
北朝鮮への送還の恐怖…臓器摘出の危険さえある
ニューヨークタイムズによれば、脱北女性は売春業者のところから脱出しようにもできないそうだ。中国当局に捕まったら、北朝鮮に送還されるからだ。彼女たちが北朝鮮に送還されると、ただちに強制労働収容所に投獄され、拷問を受ける。金さんは「店での生活は恐ろしくて嫌だったが、北朝鮮に帰るのはもっと嫌だった」、「何とかしてお金を稼ぎ、韓国に行って、その後に北朝鮮にいる母と妹を連れて来るのが夢だ」と語った。しかし、それも簡単ではなかった。売春業者は金氏に「8万元(約1350万円)の借金がある」といって、なかなか金さんを解放しようとしなかった。
脱北女性たちは、命の危険を感じることもあった。李さんは、「昨年12月、売春業者が、一緒に働いていた脱北女性の一人が臓器摘出のために人身売買犯に連れていかれた、たぶんく死んだだろうと話した」と語った。金さんも、「脱出しようとした同僚の女性2人が、業者につかまってひどくなぐられ、脱出に成功したもう別の女性たちも、業者に賄賂をもらっている中国の警察に捕まり、店に連れもどされた」と語った。
韓国人の牧師と連絡がつき、運よく脱出
(写真)
脱北女性金イェナさん(左)と李ジニさん(ともに仮名)は、中国でサイバー売春を強要され、先月脱出、ラオスの韓国大使館に亡命した。男性は、彼女たちの脱出の手助けをした鄭ギウォン牧師
金さんと李さんは、幸運にも先月店から脱出できた。客としてネット上で出会ったある韓国人男性が、ドゥリハナ宣教会の鄭ギウォン牧師に連絡し、2人の存在が知られたからだ。20年近く脱北者の逃亡を手助けしてきた鄭牧師は、客を装って金さんと李さんの店で、1人当たり4千ドル(約480万ウォン)を業者に渡し、先月中旬彼女たちを助け出した。10日後、中国の国境を越えてラオスに入った金さんと李さんは、在ラオス韓国大使館に亡命した。
しかし、まだ多くの北朝鮮女性が中国で性搾取をされている。鄭牧師は、「中国の売春業者は、北朝鮮女性に麻薬を与えて仕事をさせている」、「中国当局が不法滞在外国人の取り締まりを強化することで、人身売買業者が脱北女性たちを搾取するのを容易にしている」と述べた。
https://news.joins.com/article/23581301
中央日報2019年9月19日
9歳の女の子に性行為強要…性奴隷脱北女性「客は、韓国男性」
ニューヨークタイムズ、脱北女性にインタビュー…性搾取の現実を告発
脱北女性の李ジニ(仮名、20歳)さんは、先月まで、2年以上、中国吉林省和竜市のアパートの一室に閉じ込められていた。正午から午前5時まで、休日なしに、コンピュータのウェブカメラの前で、チャットをするオンラインの客が要求する性的行為をしなければならなかった。いわゆる「サイバー売春」だ。ここで働く李さんをはじめ、北朝鮮の女性約20人は、みな週に820ドル(約100万ウォン)の売上を上げなければならない。さもないと、中国人業者になぐられ、食事ももらえない。
客のほとんどは韓国の男性だった。李さんを気の毒に思った客の一人は、売春業者に金を送り、李さんが自分と接続しているときは休ませた。しかし、客の多くは、非人間的な性的行為を強要した。李さんが相手の言うことをきかなかいと、「北朝鮮から来たゴミ」と罵られたこともあるそうだ。李さんは、「病気のときも休めず、脱出も難しかった」、「私にできたのは、窓の隙間から外を見ることだけだった」と語った。
客の多くは韓国男性…「ゴミ」と罵られたことも
(写真)
脱北女性のキム・イェナさんとイ・ジニさん(どちらも仮名)は、中国でサイバー売春を強要されたが先月脱出し、ラオスの韓国大使館に亡命した。
中国に渡ってきた脱北女性の多くが人身売買され、サイバー売春を強要されている。 ニューヨークタイムズ(NYT)は19日、サイバー売春に動員されたが、先月、ラオスに脱出した脱北女性2人のインタビューを通じて、こうした現実をスポットライトを当てた。
ニューヨークタイムズによると、毎年数千人の北朝鮮の女性が、中国で仕事をするためにブローカーを介して国境を越える。しかし、ほとんどは李氏のように売春業者に連れて行かれ、サイバー売春や、実際の売春をしている。あるいは、中国農村の未婚男性に売られていく。
英国ロンドンにある北朝鮮人権団体「コリアフューチャーイニシアチブ(Korea Future Initiative)」が、5月に公開した「性奴隷:北朝鮮女性の中国内売春とサイバーセックス、強制結婚」の報告書によると、脱北女性の約60%が売春業者に売られている。
報告書は、「9歳の子供まで、カメラの前でさまざまな性行為を演じることを強制されている」、「撮影された映像は、インターネットサイトを介してリアルタイムで中継され、これを視聴する有料の客の多くは韓国人男性」と述べている。
搾取の対象は北「苦難の行軍」世代
中国で性的搾取を受ける脱北女性のほとんどは、李さんのように1990年代後半に生まれた。北朝鮮で「苦難の行軍」と呼ばれる時期だ。家族の生計のためにブローカーにお金を渡し国境を越えた。北朝鮮両江道恵山市出身の李さんも、中国で食堂の従業員として働けるというブローカーの言葉にだまされ、2017年に18歳で鴨緑江を渡って中国に行った。
しかし、職場に着いた李さんが向き合ったのはコンピュータだった。インターネットチャットの仕事だという中国人業者の言葉とは異なり、彼女はサイバー売春をしなければならなかった。李さんの同郷の金イェナさん(仮名、23歳)も、中国でのきのこ採りをするといわれて、昨年11月に中国に来たが、やはり売春業者のところに行くことになった。
北朝鮮への送還の恐怖…臓器摘出の危険さえある
ニューヨークタイムズによれば、脱北女性は売春業者のところから脱出しようにもできないそうだ。中国当局に捕まったら、北朝鮮に送還されるからだ。彼女たちが北朝鮮に送還されると、ただちに強制労働収容所に投獄され、拷問を受ける。金さんは「店での生活は恐ろしくて嫌だったが、北朝鮮に帰るのはもっと嫌だった」、「何とかしてお金を稼ぎ、韓国に行って、その後に北朝鮮にいる母と妹を連れて来るのが夢だ」と語った。しかし、それも簡単ではなかった。売春業者は金氏に「8万元(約1350万円)の借金がある」といって、なかなか金さんを解放しようとしなかった。
脱北女性たちは、命の危険を感じることもあった。李さんは、「昨年12月、売春業者が、一緒に働いていた脱北女性の一人が臓器摘出のために人身売買犯に連れていかれた、たぶんく死んだだろうと話した」と語った。金さんも、「脱出しようとした同僚の女性2人が、業者につかまってひどくなぐられ、脱出に成功したもう別の女性たちも、業者に賄賂をもらっている中国の警察に捕まり、店に連れもどされた」と語った。
韓国人の牧師と連絡がつき、運よく脱出
(写真)
脱北女性金イェナさん(左)と李ジニさん(ともに仮名)は、中国でサイバー売春を強要され、先月脱出、ラオスの韓国大使館に亡命した。男性は、彼女たちの脱出の手助けをした鄭ギウォン牧師
金さんと李さんは、幸運にも先月店から脱出できた。客としてネット上で出会ったある韓国人男性が、ドゥリハナ宣教会の鄭ギウォン牧師に連絡し、2人の存在が知られたからだ。20年近く脱北者の逃亡を手助けしてきた鄭牧師は、客を装って金さんと李さんの店で、1人当たり4千ドル(約480万ウォン)を業者に渡し、先月中旬彼女たちを助け出した。10日後、中国の国境を越えてラオスに入った金さんと李さんは、在ラオス韓国大使館に亡命した。
しかし、まだ多くの北朝鮮女性が中国で性搾取をされている。鄭牧師は、「中国の売春業者は、北朝鮮女性に麻薬を与えて仕事をさせている」、「中国当局が不法滞在外国人の取り締まりを強化することで、人身売買業者が脱北女性たちを搾取するのを容易にしている」と述べた。
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