犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

バンコク便り~赤蟻の卵オムレツ

2008-04-10 01:07:40 | バンコク便り
 さて,二日目の夜もタイ料理。駐在員は

「今日はちょっと胃腸の調子もよくないし,タイ料理って気分じゃないなあ」

と言うので別行動。われわれ出張者とタイ人だけで行くことになりました。

 以前にも一度行ったことがある,タイ東北地方の料理を出す店。

 売り物は,鶏の丸焼き川魚のフライだということで,迷わず注文。鶏は手づかみでバリバリ食べる。魚のほうは,巨大な鯉(の一種)を揚げたものに酸っぱいタイ式の餡がかかっています。

 そしてソムタム(未熟パパイヤのサラダ)。甘辛すっぱしょっぱい複雑な味。唐辛子が刻み入れてあり,この唐辛子を間違って口に入れると辛い! 

「なんか変わったもの,ありませんかね」

 前回の出張で私がヘビを食べた(→リンク)のを知っているタイ人,メニューを探します。

「あ,ありますよ,虫が」

(!!)

 これまで,爬虫類は食べたけれども昆虫に出会う機会がなかった。

カイ・モッ・デーン(赤蟻の卵)

(アリか…。臭そうだなあ)

 赤蟻の卵のオムレツ。

 なんでも,貧しいタイ東北地方では昆虫は貴重なタンパク源で,よく昆虫を食べるのだそうです。

 でてきたのは…。

 何の変哲もないオムレツでした。全部アリの卵でできているのかと半ば恐れていたのですがが,そういうわけではなく,普通の鶏の卵のオムレツの中に,蟻の卵が入っている程度。

 フォークでかきわけてみると,ありました,それらしき米粒大の物体が。蟻にしてはかなり大きな卵です。

 蟻酸がツーンと鼻につくかと思いきや,ほとんど無臭。何の違和感もなく食べられたのはちょっと期待はずれでした。

 テーブルの上に氷の入ったコップがあり,各種のハーブが差してある。すべて食べられる野菜です。私が知っていたのはバジルのみ。
 一つ,細長い葉っぱでパクチーそっくりの香がするものがあった。その名も「パクチー・ラオ」(ラオスのパクチー)だそうです。

 これ以外にも名前のわからない(日本にはない)野菜の炒めものに春雨の炒めものなどを注文。

 ビールは4本。会計のときに驚いた。しめて842バーツ(2800円)。

安い!! 

 一人当たり1000円にもならないということで,満足度も倍増しました。



 最終日の昼は,オフィスのあるビルの中のフードコート。200席ぐらいのテーブルを囲むようにして,小さな屋台風の店が何十軒もある。

 入口で食券(金券)を買い,気に入った店で気に入ったメニューを頼むシステムです。

 麺もたくさんの種類がありましたが,タイ米が食べたかった私は,かけごはんの店に行きました。5種類あるおかずのうち,1種類または2種類または3種類を選んでごはんにかけてもらいます。

 グリーンカレーを指さすと

「マイ・ミー(ないよ)」

といってかき回してみせる。どうも,「鶏肉がもう残ってないからやめたほうがいい」と言っているようです。それでも構わないというと,タイのなす(丸くて小さくて固い)をたくさん盛ってくれました。そして,苦瓜の炒めものと,モヤシと鶏の炒めものも選ぶ(後に,鶏肉に見えたものはさつま揚げであることが判明)。

 全部食べきるのが難しいほどの大盛りで値段は30バーツ!!(おかず2種なら25バーツ,1種なら20バーツ)。30バーツは日本円で100円。大満足です。

(この日の夜は日本食だったので省略)

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2 コメント

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オムレツの中に (犬鍋)
2008-04-12 00:45:53
アリの成虫も一匹紛れ込んでいました。

箸でつまんで食べてみましたが,「酸味」は感じられなかったなあ。1匹ぐらいじゃだめなのかもしれません。

次回は,バッタに挑戦したく思います。

最終目標はタガメです。
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 (salleana)
2008-04-10 01:49:37
いつもながら読んでいてヨダレが出てくる記事でした。
赤蟻といえば私もタイでソフトボール大の巣が木に作られてるのを見たことがあります。
地面ではなく木に巣を作るのにまず驚いて、この蟻をスープに入れて酸味を出すと聞いて二度びっくりしました。
その卵を店で出すとはまたまた驚きです。
日本人だけで行ってたまたまそういうメニューを頼んでしまったらどうしよう…(笑)。
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