犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ソウルのバス(2)~バスで骨折

2006-04-13 06:32:23 | 思い出
 ソウルに来て驚いたのは、バスの運転が荒いということ。急発進,急ブレーキは日常茶飯事です。
 私の知り合いの駐在員は,急ブレーキのとき,運転手席のそばの鉄製手すりに胸部を強打,カルビ(あばら骨)を亀裂骨折しました。

 急カーブで座席から転がり落ちたおぼあさんを目撃したこともあります。そのとき運転手は,「しっかりつかまってないと危ないじゃないか」と,おばあさんを叱りつけていました。

 ソウルの車の中で,もっとも信号を守らないのもバスです。対向車線を逆走したりもします。日本だったらすぐにバス会社に通報されて,即刻解雇されるでしょう。

 ただ,これもバス会社によって違いがあり,運転がおとなしく,また乗ってきた客に必ず「アンニョンハセヨ」とか「オソオセヨ」と声をかけるバスもあります。

「わが社のバスは,停留所を素通りしません」

 とバス内に誇らしげに掲示しているバスもありました。当たり前じゃないかと思いましたが,たしかに運転手によっては,停留所に客が待っているにもかかわらず,二重駐車などで止まりにくい場合は,そのまま走り去っていく場合もありました。

 煙草をスパスパ吸いながら運転する運転手,バスを止めて売店で個人的な買い物をする運転手,ラジオをがんがんかける運転手……。迷惑なのは信心深い運転手です。イエス様やお釈迦様に関するありがたいお説教を大音量で聞かせてくれます。

 ただ,これも昔話ですね。ここ数年のバスはずいぶんよくなっています。

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