さて,同じ1月3日。
今回の島根行きの主要な目的が竹島視察であることを思い出しました。
古文献によれば,「晴れた日には日御碕(ヒノミサキ)から竹島が見える」と記されている(嘘)ので,それをこの目で確かめようと,日御碕灯台行きを提案しようとしたところ,すでに家族の間では境港の水木しげるロードスタンプラリーに行くことが決定されており,竹島視察は諦めざるをえない状況に追い込まれました。
境港(鳥取県)は島根との県境にある日本屈指の漁港。
漁獲高では毎年釧路と一二を争っているそうです。とはいっても,水揚げが多いだけではなかなか観光客を誘致できない。たぶん町おこしの一環だったのでしょう。当地出身の世界的妖怪漫画家,水木しげるさんの協力を得て,ゲゲゲの鬼太郎キャラクターを街の随所に配置し,街全体を鬼太郎ワールドにしてしまったものです。
それまで平凡な地元の商店街が,鬼太郎グッズの店に早変わり。酒屋さんでも鬼太郎をあしらった地酒を多数取り揃えています。
特に今年は「ねずみ年」であるため,ねずみ男が大活躍。着ぐるみを来たねずみ男が,観光客といっしょに写真をとったりしています。
みぞれのぱらつく中,スタンプをすべて押して賞状をもらったのは,午後3時ごろ。そこから,境港の巨大魚市場に夕食の食材を仕入れに行きます。
今日の夕食は松葉蟹。
実はこれが,今回の島根行きの第二の目的でした。
昔,蟹のシーズンに島根に来るたびに,松葉蟹をごちそうになりました。蟹は立派なものはほとんどが東京や大阪の料亭に行ってしまう。ただ,足が一本欠けていたりすると商品価値が半減し,とても安く手に入れることができる。義母はそういうアウトレットを売っている問屋を知っていて,大量に買ってきては殻をとった茹で蟹をどんぶり一杯に盛ってだしてくれるのです。
松葉蟹。
地方によって,ズワイ蟹と呼ばれたり,越前蟹と呼ばれたりしています。元日の日に,スーパーの食料品売り場に行ってみたら,松葉蟹とズワイ蟹の両方が並べて売られていた。お店の人に違いを聞くと…。
ズワイ蟹は蟹の種類の名前で,松葉蟹がブランド名。島根・鳥取の近海でとれたものは「松葉蟹」として売ることができるそうです。ズワイ蟹のほうの産地をみると,ロシアとカナダ。なるほど,こういう使い分けをしていたのですね。初めて知りました。
さて,鬼太郎ワールドから魚市場のほうに車で向かう。
ところが…。
市場は閑散としています。
(!!! 休みだ…)
そうなのです。
お正月は漁も市場もお休み。初せりは5日だとのこと。行きつけの蟹問屋へ行くと,そこも店を閉めている。
そのあたりをぐるぐる回っていると,何軒かカニの幟を立てた販売所があったので立ち寄ってみました。しかし,生け簀に入ったカニはいかにも売れ残りという感じで,足が揃っていないにもかかわらず,一匹1万円もする。
(これを買う手はないな…。)
しかたなく家で蟹をゆでるのはあきらめ,食堂に入ることにしました。「カニ料理」の大きな看板のある海鮮レストランに入ります。
そして松葉蟹ボイル(一匹2500円)に蟹鍋,そして蟹釜飯を注文。蟹尽くしです。
タコの唐揚げをつまみに生ビールで蟹がゆで上がるのを待とうと思っていると,あっけなくも蟹ボイルが出てきました。
(早い…。)
どうも,たくさん作り置きしてあるようです。
(冷たい…。それに小さい…。ま,2500円だから仕方ないか)
韓国で立派なタラバガニの茹でたてを食べつけていたのとはずいぶんイメージが違う。肉もぎっしり詰まっているとは言い難い。
12人で2匹ですから,茹で蟹はあっと言う間になくなる。蟹鍋に入った蟹も小振りでした。
(うーん,これが夢にまで見た松葉蟹か…)
でもまあ,蟹味噌はタラバとは違って濃厚だったし,刺身盛り合わせに出てきた鰤(ぶり)の刺身は脂が乗っていたし,アワビと甘エビもおいしかったしで,全体的な満足度は高かったものの,蟹に関しては不満が残りました。
韓国の蟹については,これまで何度もその感動を書いてきました(たとえば→リンク)。
日韓食対決のメインイベント,蟹勝負は,韓国に軍配をあげなくてはなりますまい。
さて,竹島の帰趨を決める運命の新春日韓食対決5番勝負,終わってみれば日本の3勝2敗(ま,初めから結果は決めてあったのですが…)。
厳正なる勝負の結果,竹島は日本領とあいなりました。
メデタシ,メデタシ。
では,皆様,今年もよろしくお願いします。
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日韓食対決、5つ一挙に読んでかなり笑わせていただきました。
楽しいお正月をありがとう。
今年も犬鍋さんご一家にとって、素晴らしい1年になりますように。
ところで、「ねずみ小僧」は泥棒で、鬼太郎のキャラクターは「ねずみ男」ですよ。
最近、このねずみ男が某大臣に似ているとか言われている。
某大臣は厚生労働大臣でしょうか。私は結構好きですが。
>漫談
韓国以外のアジアネタが増えてきたら,「アジア漫談」にするかも。
次のタイ出張は未定ですが,必ず行くことになると思います。
今年もよろしくお願いします。