犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

今大会最大の誤審試合

2006-06-24 22:14:59 | 日々の暮らし(韓国~2007.7)

 終わってしまいました。韓国におけるW杯が。

 日本もダメでしたが韓国もこけました。16強進出をかけたスイス戦で負けちゃったんですね。

 金曜日の夜,会社の歓送迎会が終わって,家にテレビがないという奇特な職員を連れ,家で見ることに。二次会をおえて家についたのが11時半。サウジアラビア×スペインが終わったのが1時。酔いもまわっていたし,あと3時間,起きていられる自信がない。家にある3つの目覚まし時計を3時50分に合わせて,ひと寝入り。

 さて,韓国×スイスですが,ボール占有率こそ韓国のほうが高かったものの,実力は,正直言ってスイスのほうが上でしたね。韓国がパスミスも多く,ボールがうまくつながらない。
 前半に鮮血鮮やかなヘディングシュートを決められたあと,後半も精彩を欠いていた。同時に行われていたフランス,トーゴ戦が2対0でフランスリードの情報が伝えられ,韓国は引き分けではなく,勝たなければならないという,重苦しい状況。
 そんな中,後半,スイスにオフサイド崩れのボールを決められ,決定的な2点目が。
 アナウンサーは誤審だ誤審だと騒いでいましたが,韓国選手に当たって流れてきたボールだから,オフサイドには当たらないのでしょう。

 競技終了。

 同僚も,寝不足と失望で,言葉少なでしたが,
「これが韓国の実力だ。トーゴに勝って,スイスとフランスの片方に負け,片方と引き分けて,勝ち点4というのは予想通り。他のチームの勝ち点の関係で,上にいけないのは運が悪かったのだ」
と,韓国人には珍しく,冷静な分析。

 同僚が帰ったあと,テレビのニュースを見ていましたが,今回の試合は
「2006年ドイツワールドカップ大会最悪の誤審試合」
だったということです。
「誤審」といいながら,映すのは副審がフラッグをあげた場面だけ。ボールの出所が韓国選手だった映像はけっして見せません

 でも,あのオフサイドが副審のフラッグ通り認められていても,2対0が1対0になるだけで,関係ないだろうに,と思うのですが,ニュースによれば,韓国のペナルティーエリア内で,ハンドが2回あって,それを主審が見逃したとのこと。どっちも,PKが得られたうえに成功したはずで,
「誤審がなければ韓国が2対1で勝っていた」
ということを暗に(というか露骨に)主張していました。

 毎度のこととはいえ,見苦しい。WBC(野球)もそうだったし,オリンピックの体操とか,ショートトラックとか……。
 だいいち,フランス戦の,ヘディングシュート(キーパー李雲在がボールをとったのはゴールの中だった)のほうが,もっと明らかな誤審じゃなかったのか。

 まあ,ゲームに誤審は付き物です。マラドーナの「神の手」もあったし。

 とにかく,韓国でのW杯は終わりました。大会そのものはこれからが面白いのですが,韓国では飾りも片付けられ,テレビを見る人もなく,生活は急速に旧に復すると思われます。

 なお,52万人が集まった市庁前広場では,一人の大学生が心臓麻痺で亡くなったそうです。冥福を祈ります。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本の善戦を祈る韓国人 | トップ | 韓国タバコ事情~ゴミ箱炎上 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の暮らし(韓国~2007.7)」カテゴリの最新記事