来日三日目には、台風7号が本土に上陸。
当初の予測より西寄りのコースでしたが、関東地方も朝から雨が降っていました。
来日前から、動物園に行くことを計画していました。
首都マニラにはあるそうですが、地方都市のバギオには動物園がなく、お母さんも妹もゾウやキリンなどの大型獣、ライオンのような猛獣を生で見たことがないというのです。
「雨だから、動物園は無理だね」
「水族館なら、雨でも大丈夫じゃない?」
急ぎ、首都圏の水族館をネットで検索。
サンシャイン、品川、八景島、葛西…。
三女夫婦は、茨城県の大洗の水族館(大洗アクアワールド)に一度行ったことがあって、とてもよかったそうです。
「ちょっと遠いけど、台風と反対の方向だから、いいかも」
私が運転し、大洗アクアワールドに向かいました。
みな考えることは同じなんでしょう。高速を降りてから水族館に向かう道は大渋滞。
あと少しというところで、まったく動かなくなりました。9時開園で、私たちが着いたのが11時過ぎ。駐車場は満車。私を除く全員が途中で車を降り、歩いて行きました。12時を過ぎたころから、朝一番で来園した人たちがぼつぼつ帰りはじめ、車の列が少しずつ動き始めます。水族館で、みなと落ち合えたのは12時半ごろでした。
大洗水族館は、サメの数が日本一多いそうです。
サメ、マグロ、エイ、マンボウ、クラゲ…。
バギオは高地なので、川遊びはしても、海にはあまり行かない。海の魚は珍しいようで、お母さんも妹も大はしゃぎ。大洗の水族館は、都内のものより規模が大きく、魚の種類も豊富でした。
イルカショーは満席で、立ち見でしたが、イルカの迫力ある大ジャンプにびっくりしていました。
動物園に行けたのは、来日五日目。
台風はすでに日本列島を通り過ぎていました。
近くには、小動物中心の「子ども動物園」もありますが、どうせならいろんな動物のいる大きな動物園がいいことで、多摩動物公園が候補に行きました。
自分も子どもの頃に行ったことがあり、娘たちが小さいときも、連れて行った記憶があります。なにしろ広いので、全部は回りきれませんでした。
日本では上野動物園がいちばん古く、開園は明治時代、1886年のこと。
世界的に見れば、最も古い近代的動物園はロンドン動物園で、1828年に創設されたといいますから、日本はその約60年後です。
大英帝国は、世界中の植民地から珍しい動物を蒐集してきて展示していたそうです。日本も、動物園は「近代国家の証し」という意識があったのかもしれません。
そして、日本が韓国を植民地化したとき、朝鮮の王族が住んでいた王宮の一部に、動物園、植物園、遊園地を作ったそうです。表向きは、朝鮮王族の純宗(李王、大韓帝国第二代皇帝)の心を慰めるためということでしたが、「王宮内に動物園」というのはかえって心が傷ついたのではないでしょうか。韓国併合後、大韓帝国皇帝は日本の天皇よりいちだん下の、「王」に格下げされました。自分たちが「禽獣並に扱われた」と思った可能性もあります。
話を多摩動物公園に戻すと…
多摩は、上野動物園の分園として1958年に開業。広さは日本一だそうです。
家から車で一時間ちょっとの距離にあります。水族館の時の反省もあり、開園時間に合わせて家を出ました。
途中、道路の上に高架の構造物がありました。
「あれは何?」
「モノレールでしょう」
多摩動物公園には、京王線以外に多摩モノレールが走っています。
ほどなくして、モノレールが走ってきます。日本に来て電車に初めて乗ったというくらいですから、さぞ珍しかったのでしょう。歓声をあげて写真を撮っていました。
家を早く出てきたおかげで、駐車場もスムーズに入れました。動物園自体も、人はまばら。台風は過ぎたとはいえ、この夏の異常な猛暑を避けたのかもしれません。
目玉は「ライオンバス」。まずチケットを買います。
園は、アジア園、オーストラリア園、アフリカ園、昆虫園に分かれており、私たちはまずアジア園に向かいました。
ベビーカーに乗った2歳児がいたこともあり、歩くのにけっこう時間がかかる。
「ライオンバスの時間があるから、オーストラリア園はあとで行こう」
ライオンバスには、車体の横に肉がぶら下げられており、ライオンたちがその肉を食べる姿が間近で見られるという趣向です。
たてがみのある雄ライオンは、大きな骨にかぶりつくのに夢中で、バスのほうを見向きもしませんでしたが、雌が一頭、バスの肉を食べに来ました。
テレビでしか見たことのないライオンが、ガラス越しとはいえ、わずか30センチの距離に来たので、車内は大騒ぎ。
アフリカ園には、ライオン以外にチータ、ゾウ、キリン、シマウマなどがいました。
小雨がちらついてきたので、室内展示の「昆虫館」へ避難。フィリピンには昆虫が豊富だろうと思いますが、さまざまなチョウの乱舞する様子を、けっこう楽しんでいました。
「オーストラリア園は遠いから、傘がないとだめだね」
傘を車の中に置いて来たことに気づきました。
疲れてきたこともあり、カンガルーやコアラはあきらめることに。
それでも、お母さんや妹は(Dも)、ライオンやキリンを間近で見られたことに大満足していました。
当初の予測より西寄りのコースでしたが、関東地方も朝から雨が降っていました。
来日前から、動物園に行くことを計画していました。
首都マニラにはあるそうですが、地方都市のバギオには動物園がなく、お母さんも妹もゾウやキリンなどの大型獣、ライオンのような猛獣を生で見たことがないというのです。
「雨だから、動物園は無理だね」
「水族館なら、雨でも大丈夫じゃない?」
急ぎ、首都圏の水族館をネットで検索。
サンシャイン、品川、八景島、葛西…。
三女夫婦は、茨城県の大洗の水族館(大洗アクアワールド)に一度行ったことがあって、とてもよかったそうです。
「ちょっと遠いけど、台風と反対の方向だから、いいかも」
私が運転し、大洗アクアワールドに向かいました。
みな考えることは同じなんでしょう。高速を降りてから水族館に向かう道は大渋滞。
あと少しというところで、まったく動かなくなりました。9時開園で、私たちが着いたのが11時過ぎ。駐車場は満車。私を除く全員が途中で車を降り、歩いて行きました。12時を過ぎたころから、朝一番で来園した人たちがぼつぼつ帰りはじめ、車の列が少しずつ動き始めます。水族館で、みなと落ち合えたのは12時半ごろでした。
大洗水族館は、サメの数が日本一多いそうです。
サメ、マグロ、エイ、マンボウ、クラゲ…。
バギオは高地なので、川遊びはしても、海にはあまり行かない。海の魚は珍しいようで、お母さんも妹も大はしゃぎ。大洗の水族館は、都内のものより規模が大きく、魚の種類も豊富でした。
イルカショーは満席で、立ち見でしたが、イルカの迫力ある大ジャンプにびっくりしていました。
動物園に行けたのは、来日五日目。
台風はすでに日本列島を通り過ぎていました。
近くには、小動物中心の「子ども動物園」もありますが、どうせならいろんな動物のいる大きな動物園がいいことで、多摩動物公園が候補に行きました。
自分も子どもの頃に行ったことがあり、娘たちが小さいときも、連れて行った記憶があります。なにしろ広いので、全部は回りきれませんでした。
日本では上野動物園がいちばん古く、開園は明治時代、1886年のこと。
世界的に見れば、最も古い近代的動物園はロンドン動物園で、1828年に創設されたといいますから、日本はその約60年後です。
大英帝国は、世界中の植民地から珍しい動物を蒐集してきて展示していたそうです。日本も、動物園は「近代国家の証し」という意識があったのかもしれません。
そして、日本が韓国を植民地化したとき、朝鮮の王族が住んでいた王宮の一部に、動物園、植物園、遊園地を作ったそうです。表向きは、朝鮮王族の純宗(李王、大韓帝国第二代皇帝)の心を慰めるためということでしたが、「王宮内に動物園」というのはかえって心が傷ついたのではないでしょうか。韓国併合後、大韓帝国皇帝は日本の天皇よりいちだん下の、「王」に格下げされました。自分たちが「禽獣並に扱われた」と思った可能性もあります。
話を多摩動物公園に戻すと…
多摩は、上野動物園の分園として1958年に開業。広さは日本一だそうです。
家から車で一時間ちょっとの距離にあります。水族館の時の反省もあり、開園時間に合わせて家を出ました。
途中、道路の上に高架の構造物がありました。
「あれは何?」
「モノレールでしょう」
多摩動物公園には、京王線以外に多摩モノレールが走っています。
ほどなくして、モノレールが走ってきます。日本に来て電車に初めて乗ったというくらいですから、さぞ珍しかったのでしょう。歓声をあげて写真を撮っていました。
家を早く出てきたおかげで、駐車場もスムーズに入れました。動物園自体も、人はまばら。台風は過ぎたとはいえ、この夏の異常な猛暑を避けたのかもしれません。
目玉は「ライオンバス」。まずチケットを買います。
園は、アジア園、オーストラリア園、アフリカ園、昆虫園に分かれており、私たちはまずアジア園に向かいました。
ベビーカーに乗った2歳児がいたこともあり、歩くのにけっこう時間がかかる。
「ライオンバスの時間があるから、オーストラリア園はあとで行こう」
ライオンバスには、車体の横に肉がぶら下げられており、ライオンたちがその肉を食べる姿が間近で見られるという趣向です。
たてがみのある雄ライオンは、大きな骨にかぶりつくのに夢中で、バスのほうを見向きもしませんでしたが、雌が一頭、バスの肉を食べに来ました。
テレビでしか見たことのないライオンが、ガラス越しとはいえ、わずか30センチの距離に来たので、車内は大騒ぎ。
アフリカ園には、ライオン以外にチータ、ゾウ、キリン、シマウマなどがいました。
小雨がちらついてきたので、室内展示の「昆虫館」へ避難。フィリピンには昆虫が豊富だろうと思いますが、さまざまなチョウの乱舞する様子を、けっこう楽しんでいました。
「オーストラリア園は遠いから、傘がないとだめだね」
傘を車の中に置いて来たことに気づきました。
疲れてきたこともあり、カンガルーやコアラはあきらめることに。
それでも、お母さんや妹は(Dも)、ライオンやキリンを間近で見られたことに大満足していました。
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