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大人は判ってくれない




今までに、Moetさん好きな映画は?とご質問下さった方、答えられなくてごめんなさい。

わたしにとっては一番解答するのが苦しい質問のひとつなのだ。
実際、このブログにも映画記事はほとんどない。

映画について書くのはすごくすごくすごーく難しい。
好きな本や好きな音楽やについてと同様、「これはよかった。めっちゃ好き。もう一回鑑賞してみたい」くらいしか言えない。わたしは。

それから若い頃見た映画の中には、その時代の雰囲気とともに味わったとしか思い出せないものや、その映画と言えば一緒に見たこの人、その映画は雨の日だった、などという組み合わせもあり、映画そのものがよかったのか映画にまつわるその他諸々が良かったのかよく分からなくなっているというのもある。そういう映画は今もう一度見ないといけないのだろう。でも思い出をぶちこわしたくもなかったりして。

また、特にブルージュに住むようになってからほとんど映画館へ行くことがなくなったというのも堂々と「好きな映画は!」と言えない気になっている理由のひとつだ。
若い頃はあれほど新聞会館や毎日ホールや扇町シアターに通っていたのにですよ。
たぶん、わたしは安定した恋愛中はあまり映画に行かないような気がする。映画よりも現実の方がずっとシュールだからだ(笑)。


先日、今年はフランソワ・トリュフォー生誕80年というのを見かけて、そろそろ娘にも「大人は判ってくれない」くらいは見せようと思い、わたしの数少ないDVDコレクションを見てみた。夫が何百本も所有しているのに比べ、わたしのは6本と2つのセット、あ、でもバレエのDVDめちゃくちゃ持ってます(笑)。

以下、わたしの手持ちのDVD(上写真)。

左から
大人は判ってくれない
みつばちのささやき
勝手にしやがれ

パリのアメリカ人
去年マリエンバードで
アブラハム渓谷

あと、小津安二郎とジョン・カサヴェテスの豪華セット。

教科書的な趣味だ。

DVDを持っていると言うことは、何回でも見たいということだと思う(いや、自分でもよく分からないけどそうだと思う)。これでわたしの好きな映画の傾向が判っていただけたら幸いである(>Hさん)。大人は判ってくれるであろう。



もう一回見たい映画と言うのは他にも山ほどあって(以下、アマゾンのウィッシュリストに入っているタイトル)

緑の光線
柔らかい肌
パリ・テキサス
雨月物語
浮き雲
山猫
ダウン・バイ・ロウ
ラスト・タンゴ・イン・パリ




毎日ホールのような劇場にまた出会いたい。
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