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Brugge Style
bolshoi ballet ”don quixote” rehearsal 2019
帰英しました! ボリショイ・バレエのリハーサルを見るために!
英国、もう夏終わってる!
今年、2019年の夏のロイヤルオペラハウスではロシアのボリショイ・バレエ団が公演している。
ちょうど公演期間がわたしの日本一時帰国と重なり、すべての非公開リハーサルにご招待いただいていたものの、涙を飲んであきらめたのだった。
そしてついに最後の『ドン・キホーテ』のリハーサルの日程が...アラブ首長国連邦から文字通り飛んで帰英したというわけである。
『ドン・キホーテ』はわたしが最も好きな演目のひとつなのだ。音楽を聴いただけで喜びにぐっとくるほど。
長旅で身体はガチガチに硬く、和食の暴飲暴食でふくよかになり、無防備な日焼けと乾燥でボロっとなっている自分を、この世で最も美しいダンサーらの前に晒すのは矜持としてどうかと思ったが、まあ誰もわたしなんか見てないしね! 当たり前だ。何を寝ぼけたことを言っているのだ、わたしは。
ラッキーなことに主役はユリア・ステファノヴァ(Yulia Stephanova)とデニス・ロドキン(Denis Rodkin)のゴージャスコンビ。
ユリア・ステファノヴァは強靭で美しいだけでなく、スタミナがありそうなのは特筆すべき点で、また首尾よくいかなかった時などの表情が可愛らしい人だった。
しかしまあ、キトリ役は、ロイヤルバレエのマリアネラ・ヌネツ(Marianela Nunez) やナタリア・オシポヴァ(Natalia Osipova)の至高の芸に馴染んでいるので...驚きません。
主役2人のほか、ストリートダンサー、フラメンコダンサー、ジプシー女(キャスト・シートが用意されたいなかったので名前がわからない)などの脇役が揃いも揃って最高に美しく、時差ぼけなどふっとんでしまった。
彼女らのこの世のものとは思えない美しさには、厳しく喝を飛ばすバレエ・マスターのMakhhar Vaziev自身がとても満足げであった。彼、バレエ・マスターというよりかは、KGBの方ですか、という雰囲気で目つきもするどい。
海外から来るバレエ団のリハーサルでは、構成の種明かし、ダンサーの素など、その他正式の公演では見られない楽しみがたくさんあり、こんな幸運でもなければ日本から帰ってくる意味がないのである。
写真は許可を得ています。一昨年のマリインスキーのリハーサルは招待客もごくごく少なく、身元確認やまた撮影禁止などかなり厳しかったが、意外にもボリショイは撮影などもゆるゆるで自由だった。会場はほとんどロシア人。
自由席で、うろうろするのも可。わたしは最初前から2列目で見ていたが、2幕目から6列目に移動するなどして楽しんだ。
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