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Brugge Style
christian dior : designer of dreams
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で爆発的大人気開催中のクリスチャン・ディオール:夢のデザイナー展へ行ってきた。
どれだけ人気があるかというと、最初の会期は4月末までで、あっという間にチケットが売り切れた。
そのために一時7月に延期され、今では9月までになっている。週末は開場時間を延長の処置までしている。
昨今ではアレクサンダー・マックイーンの回顧展が入場者数ナンバーワンを記録したと記憶しているが、おそらくそれを超えるのではないか。
「ディオールは、彼自身が欲したように、パリが世界に冠たるファッションの都である限り、永遠に記憶される名を残した」(オリエル・マレー)のである。
ディオールといえば、歴代のファッション・デザイナーの中では最も知名度の高い一人だろう。ファッションに興味のない人でもその名前を知らない人はいないにちがいない。
中でも細いウエストを強調し、ふんわり釣鐘型に広がるスカートとの組み合わせは...
いったいこの魅惑の形は何なのでしょうね? パルテノン神殿の形を文句なしで美しいと感じるように、老若男女区別なく人間の何か根源的なものに訴える力があると思う。
さらに釣鐘スカートが、蝉の羽のように薄いシルクのチュールで何重にも重ねて造形してあったり、デコルテが一番美しく見える位置で開いていたり、花柄や花の刺繍がふんだんにほどこされていたり、まさに、まさに「アートの中に入ってみたい」という人間の願望を叶える「夢のデザイナー」。
わたしが一番夢中になったのは(マックイーンの時もそうだった)、仮縫いのトワルの展示部屋だ。
デザイン画から立体におこすための木綿生地での仮縫い。この段階でイメージを立体にし、次に本番用の布で「清書」される。
つまりトワルが服の正確な設計図になっており、膨らんだスカートや、身体に沿うタックの複雑さの「仕掛け」がシロウトにも見て分かる(ような気がする)。
次にバレリーナ、マーゴ・フォンティーンのイブニング・ドレス(残念ながらガラスが反射してうまく写真が撮れず)。
そして80年代から90年代にかけてディオールのデザイナーを務めたジャンフランコ・フェレの作品群。
ちょうどバブル期で、わたしはフェレのディオールが大大大好きだった。いや、今見てもあらためて大好きだ。
こんな服を(もちろんオートクチュールではなくプレタポルテだが)若い時に着られたのは本当にラッキーだったと思う(こちらも照明がものすごく暗くて上手い写真が撮れなかった)。
ジョン・ガリアーノは天才。芸術家。
子供の頃仕立ててもらった赤いコートとそっくりなデザインのコートがあった。
わたしが子供の頃は、服飾品は自分で仕立てるか、仕立て屋さんか仕立てるのが上手い人に頼むかの2択だったので、妹とお揃いのあのコートがディオールのコピーだったのは十分ありえる。
今も着たいデザインがあったので、パリでデザインを勉強した友達にパターンをおこしてもらって、近所のテイラーにお願いして作ってもらおうかな...
そんなに簡単じゃないものだろうか。
夢のデザイナーの夢のドレスだから、実現までにたくさん夢を見よう。
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