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helene darroze@メイフェア




ロンドンのホテルThe ConnaughtにあるレストランHelene Darrozeが今年ミシュランの三つ星に昇格した。

長い間二つ星で、なぜなのか理解に苦しんだよ...


先月5月、レストランの屋内営業が解禁されてからもすぐに家族で行った、ロンドンで堂々と「ここはたしかに常においしい」と言える、数少ないお店の一つだ。

ホテルの前には安藤忠雄さんの噴水。好き。


昨日は、年齢差的に母娘という関係でもおかしくなく、他の人とはできない話(政治や経済の話)ができるロンドン在住の友達と一年ぶりに一年前と同じレストランで再会した。
彼女の超優秀さのおかげで、毎回視野が広がる(ような気がする)。




気が小さいので写真を撮るのが恥ずかしく、最初のひと皿「蟹」。

コーンウォールの蟹は夏らしくブンタン(Pomelo)との組み合わせ、最高。


パティシエに日本女性の方がおられ、テーブルでデザートの説明をしてくださった。
ローカルな話でしばし爆笑する。

ロンドンはどうだか知らないが、パリの人気のレストランのパティシエはどこも日本人女性だったりする。
パティシエとバレエダンサー、国際機関で働く女性(<友達)世界で活躍する衆に優れた日本人女性が多い分野だ。

わたしは無為徒食・無芸大食なのでサポーター。
昨日は朝11時から、帰宅した夜の11時半まで、一日中10センチヒールで歩き回って今朝は筋肉痛に苦しむという...ただそれだけの人。
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アナログレコードプレイヤー




なつかしいですね...蓄音機、いや、レコードプレイヤー。

わたしが生まれて初めて自分のものとして手に入れたアルバムは『くるみ割り人形』のLPで、誇らしかった気持ちを今も覚えている。

昭和の空気の中で聞いた、録音現場の空気感の入ったあのLP、母さん、あのLP、どこにいったでせうね...

デジタルネイティヴである娘の世代でも、レコードプレイヤーには人気があるというし、処分しなければよかったかなあと思う。

カセットテープにかわり、MD、CD、ネット上で購入後ダウンロードして聴き...これが最終形態かなと思っていたのも束の間、今ではわたしもSpotifyで聴いているのだが。


資本主義は新しい商品を売る市場がないので、こういう懐古ものを販売するのだともいえる。
これも計画的陳腐化のひとつなのか。




夫は自分の青春時代に蒐集したレコードを聴きたいがため、最近のプレイヤーを欲しがっていた。
引越しの時にレコード自体はずいぶん処分したのに。


今回いよいよ買う気になったのは、Martha Argerichの5枚組LPが予約販売されたのと、Krystian Zimermanのサイン入りベートヴェンピアノ交響曲のLPが予約できたことにあるらしい。

肝心なのは針で、針さえ上質ならば(針は好きに交換できるのですね!)ある程度音質は良いのだとか。
だからデザインでわたしに選ばせてくれた。

この、どこかグランドピアノの形を思わせるのを選んだ。




予約販売のLPは7月まで届かないので、何枚かBill Evansを購入。

何かとってもいいような気がする...わたしはチョロい消費者だ。
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summer solstice




今日はもうはや夏至(Summer Solstice)でございますわね...

Tamara Rojo率いるEnglish National Ballet SOLSTICEを、ロンドン、ウォータールーのロイヤル・フェスティバル・ホールで。

上の写真はENBのサイトから拝借したものだが、傾国の美女メドーラ(『海賊』)と、ロイヤル・フェスティバル・ホールのあるサウス・バンク・センター周りの昭和っぽさのミスマッチ。


内容的には、新型コロナ禍では練習の制約などもあるのだろうか、昨今では主流の抜粋や小品のミックス・プログラムだ。
公演のタイトル、Solstice(「支点」という意味)を深読みしてしまう。

『海賊』の有名なパ・ド・トロワあり、『白鳥の湖』の黒鳥のパ・ド・ドゥあり、アクラム・カーンのDustからのデュエットあり。

マグネティックなDustにも引き込まれたが、Three Preludes (First Movement pas de deux)がラフマニノフのピアノソロとともにスタイリッシュでかつセクシャルで素敵であり、『海賊』の奴隷アリ役Francesco Gabriele Frolaに大歓声。

なんといってもトリを飾る男性ダンサー12人のPlaylist (Track 1, 2)がすばらしかった。
男性というのはこうも美しいのか...と惚れ惚れ。
イングリッシュ・ナショナル・バレエは男性ダンサー層が非常に厚い。そこをロイヤル・バレエが時々掠め取って行くのだけれども...

タマラ・ロホのダイレクション能力のおかげもあるだろう、期待よりもすばらしい夜だった。


とても楽しんだので開催中もう一回行こうと思っている。
(以下は自分のためのメモです)


Conductor: Alex Ingram

Coppélia (extracts from Act III)
Swanilda Fernanda Oliveira
Franz Jeffrey Cirio
Bridesmaids Precious Adams, Senri Kou, Isabelle Brouwers, Jung ah Choi
Escorts Henry Dowden, Rentaro Nakaaki, Matthew Astley, Noam Durand
Hours Artists of English National Ballet

Dust (duet)
Erina Takahashi, James Streeter

Three Preludes (First Movement pas de deux)
Emma Hawes, Junor Souza

Le Corsaire (pas de trois) – in the roles of Medora, Conrad, and Ali
Shiori Kase, Joseph Caley, Francesco Gabriele Frola

The Sleeping Beauty (Jewels)
Erik Woolhouse, Alison McWhinney, Anjuli Hudson, Julia Conway, Carolyne Galvao

Broken Wings
Katja Khaniukova, Fabian Reimair

Hollow
Emily Suzuki, Victor Prigent

Swan Lake (Black Swan pas de deux)
Natascha Mair, Isaac Hernández

Playlist (Track 1, 2)
Jeffrey Cirio, Joseph Caley, Fernando Carratalá Coloma, Miguel Angel Maidana, Victor Prigent, Daniel McCormick, Matthew Astley, Skyler Martin, Henry Dowden, Erik Woolhouse, Rhys Antoni Yeomans, Noam Durand
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英国島脱出、イタリア逃避行(願望)



今日の写真上3枚はボローニャ。
ボローニャのポルチコをわたしは愛する。



もうみなさまは、モエが「英国イングランドは去年クリスマスからのロックダウン段階的解除中で...」と書き始めるのには飽き飽きされただろう。

失礼、今日もそこから始めます(笑)。
最後まで読んでいただけるかしら。不安だわ。



世界最古の総合大学のひとつボローニャ大



現行の三回目のロックダウンは、「ワクチン接種の進行具合」「実行再生産数」「入院者数」などの数字を見つつ、ルールブックに従って注意深く段階的に緩和されている最中であり、明日6月21日にはすべての規制が解除され、記念すべきフリーダム・デイになるはずだった。


しかし、周知のように、英国ではいわゆるインド変種株が猛威を振るい、一時、1000人くらいに減少した感染者数が、この週の数字では1万人を超えた。これは今年2月中旬ごろに匹敵する数字である。

福音としては、感染者数にかかわらず、死者が激変していることで(もちろんひとつひとつの死は特別なものとして弔われなければならない)、ワクチン接種率が一回目を摂取した人が6700万人のうち、4300万人近く。二回目を受けた人が3100万人という数字のおかげなのかもしれない。


政府は英国が世界で初めて接種を始めた国だとか、接種が順調に進んでいる国の一つだとか、その手柄を誇っている。
が、ボリス・ジョンソンは何度失敗を重ねても「ルール導入は遅すぎ、ルール解除は早すぎ」を選んでしまう政治家で、他の国に比べて厳しいロックダウンを敷いてきた割には、なぜに再びこんなに感染者が増えているのか、全体で見た成果はそこまで上がっていないのではないかと言わざるをえない。




たとえば英国が離脱したEUは、今では域内での移動は自由、またホワイトリスト(安全国)の数を増やして夏の観光客などを誘致する。

しかしそのリストに英国は入っていない。

義理の実家があるベルギーなど、英国からの入国、事実上の禁止である。
ベルギーには去年の夏以来行けていないのである。
英国獄門島...

イタリア、スペイン、ギリシャなどは、夏の観光シーズンを見据えて、独自に英国からの入国ルールを緩和したが、わたしが来月初めに予定していたイタリア、ここにきて英国からの入国者に5日間の隔離を求めるルールを新たに導入....

2泊3日でイタリアのパルマ(今月はマヨルカ島のパルマに行っていた。ちなみにスペルはParmaとPalma。英語ではこの場合「パーマ」と発音するので、どちらもほとんど同じに聞こえる)に行き、美術館Pilottaで開催延期されてきたFornasettiの展覧会Fornasetti Theatrum Mundiを何としても見たい。

その欲望またもや延期になる模様。
この旅ももうすでに一年延期になっているのだ。
そのうち展覧会は終わってしまうだろう。



わが家の細々したFornasettiコレクション


スペインから帰国したばかりでもあり、夫は仕事上、今回は英国帰国してからの隔離ができないとの理由で、わたし一人で行こうと思っていた。

ヒースローから飛んで2時間でボローニャ入り。
ボローニャのホテルで5日間の隔離...
その後、高速列車で1時間弱、一路パルマへ。

どなたか5日間の隔離をモエと共にしつつ、行きません? 
5日間、窓から美しいイタリア、エミリア=ロマーニャ地方の街並みを見られる特典付き(特典?)

ホテルでひとり缶詰はつらいなあ...
日本入国後の14日間よりははるかにマシだけど...

パルマはなんといってもまずは生ハム(笑)、素敵なところだよ!!
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royal opera house 2021初夏




イングランドは現在も三回目のロックダウンの段階的解除中だが、劇場なども観客数の制限をともなって再開されている。


ロイヤル・バレエ、行ってます!!

スペイン旅行前には、Balanchine and Robbinsを最高の座席で。
最高の座席で見るには、公演側も制限があるために内容が軽かったものの、生の喜びは味わえた。早くこの位置から『白鳥の湖』が見たい。

昨夜はユーロ2020サッカーでイングランドとスコットランドの血で血を洗うような試合があり、ロンドン郊外の会場にはスコットランドから素敵なキルトをまとったファンの方々が続々と到着、その祝祭的な雰囲気はテレビの画面からもうかがえた。

生、人々がそれぞれ好きなものを待ち焦がれている2021年の夏なのである。

あなたが楽しみにしている「生のパフォーマンス」は何だろう?




今シーズン、プリンシパルに昇格なさった金子扶生さんもバランシンのApolloご登場。美しかった。
ロイヤル・バレエは今、日本人ダンサーが3人プリンシパルという時代だ。

Apolloはその名の通り、アポロ神の誕生から天の神への変容を謳った美しい作品でものすごく好みだ。
一方で何度見ても好きになれないのはDances at a Gathering。なぜかというに、音楽がショパンの寄せ集めで、
しかも弾きこなすには相当の腕前が必要であり、Zimermanが弾くくらいでないと合わないのでは...と思ってしまう。


現在、わたしはスペインから帰国したため10日間の隔離中で、2日目と8日目に検査が必要だが、5日目の追加テストで陰性ならば解放されるのでそうするつもりだ。

やっと始まったバレエ公演のシーズンを逃したくない。

ロイヤルフェスティバルホールで開催中の、イングリッシュ・ナショナル・バレエSolstice by English National Balletにも参上するつもり...
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