子どもの話を聞きたい…
心配なことがあるから、聞いてあげたいけど…
日々、忙しいからなかなか向き合ってあげられない…
みなさん、同じように悩んでおられると思います。
家での家事の合間にそういう時間を作ろうと思っても中々難しいですもんね。
ちょっとその気になって向き合おうとしても、時間が経過してきたら台所が目に入って食事の用意が気になる、勉強机が目に入って宿題や明日の用意が出来てるか気になる、お風呂の用意もしなくちゃだし…
ここはひとつ、思い切って環境を変えてみましょうか。
どこか青空の下にお出かけして、広場かどこかで座って話をしてみる。
別に、問題にしていることじゃなくても、普段の学校の話や好きな遊びの話でもいいんです。
あなたは「聞いてあげる」練習を、相手は「聞いてもらう」練習でいいんです。
解決方法や、目的を作ったりしなくていいんです。
ただただ、いつもと違う雰囲気で「触れ合う」
私の長女が小学校低学年のころ、ちょっと登校拒否になった時期がありました。
こちらの気持ちとしては、癖になったら困るから、軽いうちに無理にでも登校させて、問題解決していかなくては…というものがあります。
ところが実際は、「休まれたら仕事が出来ないから困る」というこちら側の事情も大きかったりします。
連れ合いとも話し合って、無理に登校させるより一度「休んでもいいよ」と言う接し方をして、「無理してしんどくなるより、休んでもいいという逃げ場をつくる」ということを決断しました。
私も仕事を休み、平日に3人で鴨川の上流のほうへ行って、自然の中で半日過ごしました。
何かを「問う」のでもなく、自然に任せていろいろな話を聞いていました。
具体的な「行きたくない原因」の話も出たかもしれませんが、そのことより「自分のことをかまってもらってる」気持ちが彼女にはよかったのかもしれません。
翌日からは普通に登校しだし、その後は精神的な理由で休みたいと言うことはなくなっています。
私は心理分析の勉強をしたわけではないので、そういうことはしませんが、「かまって欲しい」という気持ちや、「無理して学校に行かなくてはいけないのか」という葛藤が、ちょっと一息つくことで融けていったのかもしれません
そのころは、まだカウンセリングの勉強もしていなかったので、「聞く」というレベルでは上手く接していなかったでしょうが、「無理やり」と言う状況から「逃げてもいい」という状況への変化を伝えられたことは、心のゆとりにつながると思います。
天気のいい日に、自然の中で、ちょっとしたことを話し合う。
きっと、子どものためより、余裕のない私側のためかもしれませんね。
親子コミュニケーション 12 「沈黙も大事に」
親子コミュニケーション 11 「尊重してあげる」
親子コミュニケーション 10 「1~9のまとめ」
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