私が好きなあるアーチストが自死したというニュースを見ました。
原因のひとつに、「うつ」だったという事が報道されています。
どのような症状だったのか、死を選ぶほどだったのかどうかは私には計り知れません。
ただ、私は個人的に「自死」は駄目だと思っています。
「死にたいほど辛い」ということはあるでしょうし、周りの誰もそのことを本当に理解できないでしょうし、孤独なんだと思います。
でも、自分が「生きている」ことの裏にはどれだけの”おかげ”があるのか…そのことを思うと、やはり自分で命を絶つという行為は認められません。
そのことでもいろいろ書けるのですが、今回はこの話題をめぐってある方の言葉がネットのニュースに載っていたので、それを取り上げます。
その方は自死したアーチストの友人ということですが、以前に「うつ」であることを打ち明けられていたようです。
そのとき、その方がかけた言葉は
「気にするなよ、また飲みにでも行こう」
というものだったそうです。
友達思いのはげまし言葉ですね。
しかし、「気にするなよ」っていうのは辛い言葉だと思います。
指示的な言葉になってるんじゃないでしょうか。
気にしたくてしているわけじゃない…だれも好きでうつの症状になっているわけじゃありません。
もちろん、声をかける方は本当に心配になって親身になっているんだと思います。
「うつで辛いんだ」
というメッセージを受け止めたならば、どうしろこうしろではなく、
「そうか、うつで辛いんだね」
と、そのまま返すだけで十分だと思います。
鼓舞し励ましてあげることは、一見相手のためになっているようですが、そうとは限らないということ…
そういうこともあるってことを、知っているのと知らないとでは大きく違いがあるでしょうね。
寄り添うということはどういうことか…
いろんな場面につながることだと思います。