コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

親子コミュニケーションのちょっとした心がけ 14

2008-06-04 23:23:58 | 親子コミュニケーション

今日はちょっと軽い目のお話を。

子どもを叱る時に心がけたいことです。

どこかに逃げ道を作ってあげるということ。
誰かが逃げ場になってあげるということ。

これは夫婦で子どもを叱る時によくある場面ですが、お父さんが子どもを叱っているとき(その逆でもそうですが)もう一方は逃げ道になってあげることができればいいですよね。

もちろん、叱られるべき原因があるわけですから、それをすぐに許すというのは難しいと思います。
しかし、両方が一緒になって叱りだすと、子どもにはとても辛い状況になるんじゃないでしょうか。
なにも、子ども側になって、叱る人に反論すると言うことではありません。
一方が叱っているときは黙っておく。
それだけでもいいんです。

叱っているときは、なかなか子どもの言いたいことを待ってあげたり、受け止めてあげることは難しいです(それができれば一番良いんですが)
そこで、もうひとりが
「今、お父さんが言ってることは判る?」
「言いたいことがあったら言ってごらん」
と、ちょっと気にかけてあげることができればさらにいいですよね。

冷静に叱っているときは良いんですが、だんだん感情が昂ぶってくると、「怒りたい」気持ちに飲み込まれてしまいますから、だれかが子どもの逃げ道になっていてくれると、子どもにも叱る側にも、一息つく余裕が出来るんじゃないでしょうか。

ただ、この場合は夫婦間で「こういうときは、一方が逃げ場になってやる」ということを感じられる関係が出来ていることが先決ですね。

私も連れ合いによく言われます。
「あなたが怒っていると、子どもよりも私が怖くなってビビってしまう」
私としては、連れ合いが逃げ道になってくれると思って、叱っているときがあるんですが…
私の叱り方にも問題があるんでしょう。

出来るだけ、私は逃げ道になるように心がけてはいます。
(連れ合いに言わすと、?マークをつけられそうですが)

具体的には、最初私が叱っていても、一緒に連れ合いが叱りだしたら、私は一歩引いてクールダウンします。

今日は、簡単にと言いましたが、結構難しい課題になっちゃいました。
このことは、また違う形でも話すことがあると思います。

親子コミュニケーション 13 「違った雰囲気」
親子コミュニケーション 12 「沈黙も大事に」
親子コミュニケーション 11 「尊重してあげる」
親子コミュニケーション 10 「1~9のまとめ」


親子コミュニケーションのちょっとした心がけ 13

2008-06-01 23:55:17 | 親子コミュニケーション

子どもの話を聞きたい…
心配なことがあるから、聞いてあげたいけど…
日々、忙しいからなかなか向き合ってあげられない…

みなさん、同じように悩んでおられると思います。
家での家事の合間にそういう時間を作ろうと思っても中々難しいですもんね。
ちょっとその気になって向き合おうとしても、時間が経過してきたら台所が目に入って食事の用意が気になる、勉強机が目に入って宿題や明日の用意が出来てるか気になる、お風呂の用意もしなくちゃだし…

ここはひとつ、思い切って環境を変えてみましょうか。
どこか青空の下にお出かけして、広場かどこかで座って話をしてみる。
別に、問題にしていることじゃなくても、普段の学校の話や好きな遊びの話でもいいんです。
あなたは「聞いてあげる」練習を、相手は「聞いてもらう」練習でいいんです。
解決方法や、目的を作ったりしなくていいんです。
ただただ、いつもと違う雰囲気で「触れ合う」

私の長女が小学校低学年のころ、ちょっと登校拒否になった時期がありました。
こちらの気持ちとしては、癖になったら困るから、軽いうちに無理にでも登校させて、問題解決していかなくては…というものがあります。
ところが実際は、「休まれたら仕事が出来ないから困る」というこちら側の事情も大きかったりします。

連れ合いとも話し合って、無理に登校させるより一度「休んでもいいよ」と言う接し方をして、「無理してしんどくなるより、休んでもいいという逃げ場をつくる」ということを決断しました。

私も仕事を休み、平日に3人で鴨川の上流のほうへ行って、自然の中で半日過ごしました。
何かを「問う」のでもなく、自然に任せていろいろな話を聞いていました。
具体的な「行きたくない原因」の話も出たかもしれませんが、そのことより「自分のことをかまってもらってる」気持ちが彼女にはよかったのかもしれません。

翌日からは普通に登校しだし、その後は精神的な理由で休みたいと言うことはなくなっています。

私は心理分析の勉強をしたわけではないので、そういうことはしませんが、「かまって欲しい」という気持ちや、「無理して学校に行かなくてはいけないのか」という葛藤が、ちょっと一息つくことで融けていったのかもしれません

そのころは、まだカウンセリングの勉強もしていなかったので、「聞く」というレベルでは上手く接していなかったでしょうが、「無理やり」と言う状況から「逃げてもいい」という状況への変化を伝えられたことは、心のゆとりにつながると思います。

天気のいい日に、自然の中で、ちょっとしたことを話し合う。
きっと、子どものためより、余裕のない私側のためかもしれませんね。

親子コミュニケーション 12 「沈黙も大事に」
親子コミュニケーション 11 「尊重してあげる」
親子コミュニケーション 10 「1~9のまとめ」

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