昨夜から降り始めた雨は止むことなく今朝も降り続いていた。
天気予報では終日雨だと伝えている。
この様な日、外の散策は出来ない。
思い付いたのは刃物工場見学だった。
越前は新潟の三条と並んで刃物町である。
特に越前打刃物が有名で、今も打刃物を手作りしている工場「タケフナイフビレッジ」に行った。
お昼休み直前の時間帯だったが、何とか見る事が出来た。
真赤に熱した鉄を動力ハンマーで打ち延ばしていた。
隣では大きな丸い砥石で包丁の砥ぎ出しを行っていた。
竹細工で使う切り出しナイフが欲しかったが、諭吉が2枚弱飛んでいく。
それは諦め爪切りを購入。
購入後に試し切りをしてみたが、今まで使っていた爪切りとは格段の違いに満足。
ここで一旦友人と別れ、私達は越前和紙の里巡りを行った。
パピルス館では紙すき体験をしたかったが、時間が無かったので次の機会にした。
その体験教室を覗いただけにした。
体験は和紙の大きさ別のメニューから選べるようになっている。
和紙の文化博物館では和紙を使った沢山の作品が展示されていた。
工芸館では実際に和紙を作っていて、その工程を説明員が丁寧に説明してくれた。
和紙の原料であるコウゾの皮を剥ぎ精製し、木槌で打ち細かい繊維にする作業も見せてくれた。
紙すきのポイントを丁寧に説明しながら目の前で実際に紙すきをして見せてくれる。
簀の子の竹ヒゴの大きさは0.5mmで細い絹糸で編み上げているそうだ。
これを作る職人の後継者がいなくて困っていると言う。
私が趣味で竹細工をしていて、竹ヒゴ作りの大変さを知っていると言ったら、是非この簀の子作りに挑戦して欲しいと、真剣に言われてビックリ。
それほど後継者がいなくて困っていると言う。
すいた紙を重ねていく様子はテレビで見ていて知っているが、これを乾かす時に一枚ずつ剥いでいくはずだが、見た事が無い。
どの様に剥いでいくのか疑問だった。
質問すると、上から圧力をかけ水を搾ると一枚ずつ剥がれるそうだ。
重ねる時に細い紐を端に挟んでいて、その紐を持ち上げ剥がしていくそうだ。
今まで疑問に思っていたことが解けた。
次に立ち寄った時は、紙すきの体験をしたい。
見学を終えた後は、友人と待ち合わせている塒に向けて移動。