久留米の朝、雨も止み散策に丁度良い天気だった。
昨夜一緒に歓談した友人と別れ、黒木の大藤に向かった。
大きな駐車場にすんなり入る事が出来、大藤が咲き誇る神社の境内に向かった。
そこは既に観光客で賑わっていたが、込み合うほどではなかった。
前評判通り大木と呼んでいい藤の木が何本もあり、枝を広げそこから垂れ下がる紫色の花房は見応えが有る。
観観光客はカメラを向け、しきりにシャッターを押している。
花の隙間から見える藤の花も風情がある。
下から見上げると違った景色が見えた。
垂れ下がっている花房の先端は小さな蕾で開くのはかなり先だ。
しかし上の根元の方の花は既に散っており、足元には紫の絨毯が広がっている。
そのバランスが取れている今が一番の見頃のようだ。
次に向かったのは、少し離れた公園だった。
そこには石楠花とツツジが咲いていた。
石楠花の一部は盛りが過ぎ、花びらを落としていた。
でも、その先では見頃の石楠花が綺麗な花を咲かせていた。
広い駐車場の反対側にはツツジが咲き、見頃になっていた。
花巡りの散策は、ほど良い天気に恵まれ気分も爽快だった。
道中に入手した獲りたての筍は、収納庫から引き出したガスコンロで茹で上げた。
春を味わう食材が一つ増え楽しみも増えた。
花めぐりの次は溜まっていた洗濯物を洗う為、コインランドリーに立ち寄った。
ここは近くを通る時は必ず利用するお店である。
洗濯機と乾燥機を併せると90台ほどある巨大な洗濯広場である。
なにしろ値段が格安で、利用者は遠くから集まってくる。
昨今の電気料や燃料費の値上がりで、洗濯機がこの4月から100円ずつ上がって30kg用で300円、22kg用で200円になっていたが、それでも安い。
乾燥機も30kg用で15分100円と格安である。
洗濯が終わり今夜の塒に向かった。
着いた先の温泉では蒸気で蒸し上げる地獄蒸しが自由に使える。
早速食材を取り出し蒸した。
夕食は取り敢えず卵、カボチャ、サツマイモ、玉ネギ、椎茸、鶏肉を蒸した。
鶏肉は30分、他の物は15分で蒸しあがった。
温泉は食後ゆっくり休んでから入る事にした。