【突発性難聴☆闘病記録】(79)
★2008年7月3日(木)★
<治療中止9日目>
今日は、耳鼻科の診察日だった。
昨日、内科の診察でH病院に行ったため、
今朝は、やはり疲れが残っていた。
けれど、栄養ドリンク剤を飲んで、元気を出して行ってきた。
A病院に行くのは3度目。
再診の手順もわかってきた。
再診受付機→耳鼻科受付へ。
1度目・・・6月23日(月) 初診
2度目・・・6月26日(木) 再診
3度目・・・7月3日(木) 再診(本日)
今日も診察前に聴力検査があった。
「突発性難聴」の診療は、
聴力検査の結果に基づいて診断されるので、
絶対に必要な検査。
A病院の、このA医師は、知名度も高く、
患者さんがとても多い。
検査のために30分以上待った。
やはり大病院は、いろいろな面で違うな、と感じる。
そして、近所の耳鼻科と違うのは、
子供の数が極端に少ない。
ほとんどが成人で、重篤な患者ばかりだ。
私が一番軽い方かもしれない、と思った。
検査を終えて、耳鼻科の待合室でしばらく待った。
待っている間、
本を読む気になれなくて、
ずっと、いろいろなことを考えていた。
家を出る前に飲んだ栄養ドリンク剤が効いていたのか、
体のだるさはなくなっていた。
眠気もない。
私自身、最も気がかりなのは、聴力だった。
前回の診察は、
初診から3日目ということで、
聴力の結果に変化はみられなかったけれど、
今日は、前回の診察から1週間経過しているということ、
お薬を中止して9日目ということで、
聴力の検査結果が非常に気になった。
1時間くらい待って、ようやく私の番がきた。
診察室に入ったとき、
A医師はパソコンに向かっておられた。
「こんにちは。よろしくお願いいたします」
「はい、こんにちは。お掛けになってください」
その挨拶と表情だけで、
今日は、A医師のご機嫌がいい、とすぐにわかった。
患者さんが多くて大変なのに、
きちんと私を迎えてくださったことを感謝した。
パソコンの画面は、今日の私の聴力の結果が表示されていた。
「聴力はあまり変わらないようですね・・・
ご自身ではいかがですか?」
「そうですね・・・
先週とほとんど変わっていないように思います」
「そうですかー、今日の結果ですが・・・・・」
A医師は、画面のオージオグラム(聞こえの程度を表すグラフ)を私に向けて、
説明を始められた。
今日は、とてもわかりやすく、丁寧に、話してくださった。
私は身を乗り出して、聞いた。
結論としては・・・
A病院で3回聴力検査をして、
その経過の範囲内では、
「今すぐ急いで治療をするような必要はないと思います。
しかし、今後も経過観察をした方がいいでしょう」と説明を受けた。
4月からの耳鳴りと難聴が、
「突発性難聴」か「進行性難聴」かなどは、
今の段階では区別しにくいそうだ。
ということは、
このままの症状が続けば、突発性難聴であり、
少しずつでも進行すれば、進行性難聴になるのだろうか。
今の耳鳴りや難聴は、良くなるかもしれないし、
この状態がずっと続くかもわからない。
あるいは、少しずつ悪化するかもしれない。
ただ、今となっては、
薬で改善できない、ということだけは、はっきりしているため、
お薬を中止されたということになる。
「今後、どうされますか?」
とっさに、何のことかわからなかったけれど、
すぐに、今後の経過観察のことだと理解した。
「A病院で、よろしくお願いします」
A医師としては、今後の経過観察を、
紹介元の森山耳鼻科(仮名)で受けるか、
このままA病院で受けるか、どうしますか?と、私の意思を聞かれたのだ。
「こちらは、ずっと予約でいっぱいなので、
8月になりますが・・・」
「えっ?そんなに放っておいて大丈夫なの?」と、内心思ったけれど、
心配いらないから、そう言われるのだと思いなおした。
「わかりました。よろしくお願いします」
「その間、もし、なにかあった時はどうすればよろしいですか?」
「森山先生(仮名)に診てもらって、
また、紹介状を書いてもらって来院してください」
「わかりました。ありがとうございました」
こうして、今日の診療は終わった。
今もなお、右耳の耳鳴りは激しく、
左耳も軽く耳鳴りがしていて、
難聴もあるというのに・・・
何となく、明るい気持ちになった。
医師のひと言ひと言が患者に大きく影響することを実感した。
A医師の診察を3回受けた今、
「日々の生活の中で、
なるべく“耳鳴り”のことを考えないように、
意識しないで暮す方が
この病気のためにいいのかなー」と思い始めた。
気分的なものは大きく影響すると思うから・・・。
だから、A医師は薬も中止されたのだろう。
そういう治療法もあるような気がする。
そういえば、今日は7月3日。
耳鳴りの症状が出て、ちょうど3ヶ月になる。
突然、耳鳴りが起こったあの日のこと、
しっかり記憶にある。
まるで冗談であるかのように笑っていたのに・・・。
耳の病気は決してあなどれないことを思い知らされた辛い辛い3ヶ月間だった。