【突発性難聴☆闘病記録】(81)
★2008年7月5日(土)★
<治療中止11日目>
今日は晴れたり、曇ったり
、
雨が降ったり・・・
蒸し暑い一日だった。
耳鳴りと難聴は、当然、今も続いている。
薬を中止して10日余り経ったが、
右耳と左耳の症状は、以前とほとんど変わらない。
良くもならないし、
悪くなっているようにも思わない。
・・・ということは、
発症してこれだけ日にちが経ったら、
薬を服用しても改善が期待できないことになる。
後は好転を祈るのみになるのかなー。
A医師は、初診の日に、
「薬は出しません。止めてみましょう」と言われた。
その時、私は不安で不安でたまらなかった。
気休めでもいいから、薬を処方してほしいと思った。
突発性難聴は、
発症してすぐ、集中的に、
ステロイド治療を始めたら予後がいいと言われている。
A医師は、森山医師(仮名)の紹介状に書かれた私の経過を見て、
もう、薬の治療は期待できないと思われたのだろう。
何故なら、ほとんどの治療は森山医師により施されているのだから。
そんな私という患者をA病院に紹介されて、
A医師も戸惑われたにちがいない。
でも、たくさんの症例を診てきておられるので、
迷わずその診断ができたのだと思う。
それは、私の突発性難聴が、
今後、治るとか、治らないということは別として、
薬をこれ以上飲む必要がないと診断された。
今になってみれば、
A医師のその診断は、
私にとっては、よかった。
一日3回の薬の服用は、
結構負担になるものだ。
でも・・・
薬を飲むときは、
良くなりたい一心で、
良くなれると信じているから、
頑張って飲み続けることができる。
改善がみられたとき、その負担は負担でなくなるから。
しかし、効果がないとわかったときは、
中止するのが自然だろう。
一日3回の服薬がなくなった今、
耳鳴りのことを忘れている「時間(とき)」がある。
(自分でもびっくり!)
耳鳴りに慣れてきたのかもしれないが、
私にとって、心身ともに楽になった。
昨日も書いたように、
私の体の一部になっている耳鳴りと、
今後は仲良く付き合っていきたい。
先日(7月3日)、耳鼻科の待合室で順番を待っているとき、
ふと・・・・・
私の右耳で鳴っている「耳鳴り」に申し訳ない気持ちになった。
「ごめんね・・・治してあげられなくて・・・」って。
とても不思議な感情に驚いている。
病に限らず、
何ごとにおいても、
因果関係の説明がつけば、
人は不安な中にも納得してそれに対処することができる。
ところが、
いくら原因を突き止めたいと思っても、
すべて解明されるわけではないのが、
人生、世の姿である。
とするならば、
不安におびえ悩むのではなく、
世の中には、
人知でははかりしれないこと、
理屈や理論では説明のつかない、
時に理不尽とも思えるようなことがあるということを、
まず受け入れるしかない。
そのうえで決してあきらめず、
現状を直視して、
最善と思う手を打ち、
あとは運を天に預けようと心を定める。
難しいことかもしれないが、
やはりそれ以外に道はないのではないか。
そうした境地に立つことができれば、
おのずから光明も見えてくるにちがいない。
~PHP7月号「『強い自分』になるヒント」~
今、病と闘っているみなさま、
諦めないで希望をもって頑張ってくださいね。
私も頑張ります。
いつか、明るい笑顔ができるように。
頑張ってよかった、と言えるように。
奇跡は必ず訪れることを信じて・・・
★ 歌音 ★
☆★画像は我が家に咲いているランタナの花★☆