3月の末というのにまだまだ寒いですね。
神戸の今年の桜の開花は少し遅いかもしれません。
そして、春は別れの季節・・・でもありますね。
おうちの事情で一時職場を離れて故郷へ帰ることになった職場のお仲間へのお菓子をご紹介します。
「rico花の教室」のrico先生のフラワーアレンジに添えて贈られました。
桜のフリアン
フリアンはいわゆる「フィナンシェ」と同じ、バターとアーモンドプードルたっぷりのしっとりとした焼き菓子です。
桜の花、桜の葉の塩漬けを細かく刻んで一緒に焼きこみました。
今までの感謝とねぎらいの気持ちをこめて焼いた桜のフリアン。
もう目の前の桜の季節を一緒に過ごすことができなかった同僚へ。
バターと桜の香りと一緒にほんのり残るしょっぱさは・・・・
「またきっと会えますように」
再会を祈りながら名残を惜しむ涙の味。
そして、高校や大学の合格発表も終わりました。
受験生のみなさん、お疲れさまでした!
さて、みなさんはどんな桜の花を咲かせたのでしょう。
第一志望の学校に合格して見事に満開の桜を咲かせた方。
おめでとうございます!!!
また、残念ながらご自身が願った色の桜の花を咲かせられなかった方もきっといらっしゃいますね。
先週仕事へ行く途中、ある高校の前を通りかかると大勢の学生さんたちを見かけました。
どうやら合格発表を行っていたようです。
信号待ちでふと横をみると、女の子がひとり。
携帯でメールを打っているのかな!?と思った瞬間、彼女の右手に握られたハンカチが涙をぬぐいました。
なんだか胸がキュンとして思わず「がんばれ!」とつぶやいてしまいました。
自分が思っていた桜が咲いた方も、そうではない違う色の桜が咲いた方も、みんなどうぞ胸を張ってご自分の桜を大きく大きく、来年はもっと枝を張って咲かせてください。
う~~んと昔の話ですが、大学は思ってもいない色の桜を咲かせた私。
多分生まれてはじめての大きな挫折を感じて迎えた桜の季節でした。
でも今から思えば、その大学で新しい花の種を得ることができました。
それは「縁」という花の種。
「ああ~私はここに縁あって導かれたんだなぁ」と後になって思いました。
そこにいなければ決して出会えなかったもの、人、経験がきっとありますよ!
最後になりましたが、オーダーくださった I本さま、ありがとうございました。
母が亡くなって初めて焼いたお菓子をみなさんとても喜んでくださったと聞き、とても嬉しかったです。
いつかその職場のお友達と再会できますように私も願っています♪