Chemin♪お菓子の小径(シュマン♪おかしのこみち)

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ル・セヴィラン☆神々も愛した?果物のお菓子

2015年07月02日 | 焼き菓子

7月になり、梅雨の晴れ間がうれしい季節です(*^^*)

今日ご紹介するのはChemin♪では何度か登場しているのですが、最近あまり作っていなかった焼き菓子です。

福山のマロンさんからの「バーベキューのあとにみんなで食べる柑橘系のさわやかなお菓子」というオーダーにお作りしました。

神々も愛した果物・・・それはコレ!オレンジです。

ル・セヴィラン☆神々も愛した?果物のお菓子

本来は焼き菓子っぱなしのお菓子ですが、よりオレンジを楽しんでいただきたいので

フレッシュなオレンジの実をたっぷりとのせてゼリーでよせました。

オレンジをのせる前はこんな感じです。

アーモンドスライスを張り付けて焼きます。

バターと卵の生地にオレンジの果汁と皮のすりおろしをたっぷり混ぜ込んで焼き上げるので、

半生菓子のようにしっとり、オレンジの香りもしっかりとした贅沢なケーキです。

ル・セヴィラン・・セヴィラはフランス語で「セヴィラの」「セヴィラ人」という意味ですが、

ちょっと聞きなれないこのお菓子の名前の由来はスペインの都市「セヴィリア」のようです。

スペインはバレンシアオレンジで有名なのでそういうところがこのお菓子の由来でしょうか。



 その昔、オレンジはヨーロッパでは大変に貴重な食べ物でした。

特に夏の短い北ヨーロッパではオレンジは王様や貴族が大切に育て、珍重しました。

冬に気温がグっと下がる場所ではオレンジは地植えされず、一本一本大きな鉢または木箱に植えられ、10月から4月までは大きなオレンジ専用の温室「オランジュリー」で栽培されます。

五月、暖かくなるとお屋敷の小径にオレンジの鉢をズラリと並べて貴族の威光を現したといわれます。

「オランジュリー」は温室・・・といっても、そのサンルームでパーティーが開けるほど広く、美しく、

「モネ」の傑作「睡蓮」で有名なパリにある「オランジュリー美術館」もそんなオランジュリーのひとつでした。

神々も愛したオレンジ・・・というのは、ヨーロッパの貴族が画家に描かせた絵画から想像したことです。

ボッテイチェリの有名な絵画「春(ラ・プリマベーラ)」はみなさんも一度はごらんになったことがあると思います。

愛と美の女神ヴィーナスを中心に花の女神フローラや女神たちが描かれた美しく華やかな絵画です。

ここにはさまざまな種類の花が描かれているのですが、もちろんオレンジの花も描かれています。

そしてなんといっても女神たちの頭上にはたわわに実るオレンジの実。

そうです。女神たちはオレンジの木々の下に描かれています。

明るいオレンジ色は輝く太陽。

どんよりと寒い冬をすごすヨーロッパの人々にとっては憧れの色なのかもしれません。

マロンさん、あっちゃん亭のバーベキューに参加されたみなさん、喜んでくださってありがとうございました。

実は当日は私の誕生日だったのですが・・・

届いたケーキを手に、みなさんで「お誕生日おめでとう!」と笑顔の動画をプレゼントしていただきました。

サプライズ~!本当にウルウル!うれしかったです。

ありがとうございました\(^o^)/

上の写真の紫陽花、さくらんぼもお友達からのいただいたもの。

普段通りの一日を無事にすごせたいいお誕生日でした。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。



 

 

 

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