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釜炒り茶香駿☆お茶のカジハラ

2020年07月26日 | 日本茶

今月は4日に行われた七夕御茶会にお出ししたお茶やお菓子のことを複数回分けて詳しくブログで紹介してきました。

御茶会のしめにお出ししたお茶は釜炒り茶です。

現在、多くの日本茶は茶葉を摘んだらすぐに蒸して殺青(発酵を止める)するのですが、釜炒り茶は、大きな中華鍋のような釜で直火でお茶の葉を炒って殺青して作られるお茶です。

釜炒りは中国から伝わった蒸し製のお茶よりも古い製法で、今は九州の一部、近畿や四国などの一部の地域・・釜炒り茶が作られる地域はごく少ないようです。

熊本県芦北の「お茶のカジハラ」さんの釜炒り茶は我が家で一番よく飲まれている緑茶です。

梶原さんの作られるお茶はすべて無農薬、化学肥料も不使用のお茶。

高温でサっと淹れても美味しくて使いやすいのでお菓子教室でも御茶会でもよくお出しします。

今回の御茶会では「香駿」という品種の釜炒り茶を淹れました。

細く長く伸びた形状の煎茶と葉ちがって茶葉がくるりと曲がっていて、深い緑に銀色のかかったような輝きがあります。

香駿というのはお茶の品種の名前で、静岡県で誕生して2000年に品種登録されました。

香駿は緑茶だけでなく紅茶に仕立てても美味しい品種。

香りに特徴があり、「涼やかでハーブのような香り」とか「蘭」や「ジャスミン」のような花の香・・と表現される方もいます。

同じ香駿でも作り手によって違うでしょうし、香りや味の感じ方は人それぞれです(*^^*)

梶原さんの香駿釜炒り茶・・・私は「桜餅」を連想しました(^^ゞ

桜餅そのもの。。ではなく、桜餅を美味しく食べたあと、指先にほのかに残る優しい桜葉の香り。

なんとも幸せ~な香りです(*^^*)

写真では伝わりにくいのですが、透明感がある薄い黄金色の水色。

濁りのない透明感がいかにも涼やか。

ひとくち、口に含むと甘涼しい香りが喉から鼻へ抜けていきます。

香駿の釜炒り茶を淹れるといつも「あぁ~いい香り!「この香りは?」と声があがります。

やはりみなさん、香りの違いを感じられるようです。

お茶のカジハラさんのある熊本県芦北町はこのたびの豪雨で大変大きな被害にあわれました。

ちょうど御茶会が行われた4日には梶原さんご一家はすでに避難され幸いご無事でした。

でもご自宅も床上浸水され、茶畑も一部崩れてしまっている写真を拝見して胸がつぶれるような思いです。

梶原さん、心身共にお疲れはとうにピークを越えておられることと思います。

どうぞお身体無理しないで。

一日も早くすべてが復旧され普段の暮らしが戻られますように。

神戸からもみんなで祈り、ささやかながら応援をさせていただきます。

 

 

 

 

 

 


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