五月晴れが少ない5月でしたが、早くもゲリラ豪雨の季節でしょうか?
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Skin Care School 週刊発行
淳 子 先 生 の お 肌 の 学 校
□ 5月 27日 vol.0997
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発行:株式会社ヴェルジェ http://www.cher-couleur.com/
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5月のCONTENT
6日発行 休刊
13日発行済み≫お肌の悩みQ&A
20日発行済み≫豆知識
27日発行 ≫季節のトラブル
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季節のトラブルー汗と匂いー
5月26日は夏日になりました。それでも5月下旬ですから、真夏のような日差しではありませんでしたね。夕方には気持ちの良い風を感じました。これから梅雨に入るわけですから天気の良い日を上手に活用していきたいですね。
さて新型コロナウィルスとも上手に共存できるようになりました。感染者はまだまだ多いですが、東京では12日連続で感染者数は減少しているようです。もう少し下がってくれると良いのですが、GW後で爆発的に感染者が増えなかったのは本当にすごい事だと思います。
マスク着用が少し緩めになりますが、あまり変わりなく着用する方が多いかもしれません。かなりマスク着用に慣れてきましたので、夏の暑さは大変ですが油断はあまり無いかもしれませんね!
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そんな夏も近付いてくるので、そろそろ夏の悩みでもある“匂い”の勉強をしてみましょう。
まず基本となるのは汗ですね!昨日もトラブルセミナーで夏のトラブル“汗”を勉強しましたので軽く復習してみましょう。汗には2種類の汗があります。エクリン腺とアポクリン腺から分泌される汗です。エクリン腺は身体全体にある汗腺なので、汗の最も大切な体温調節作用と保湿に重要な役割をしてくれます。
汗もすごくかく人とかかない人がいる事は知っていますね?名古屋大学名誉教授久野先生の1963年発行の『汗の話』によると、汗腺の数は寒い国に生まれた人は少なく、湿度の多い熱帯で生まれた人は汗腺が多いというモニターがあります。日本には四季があり、北と南では汗腺の働きも変わってきます。これが環境や気候によって左右されるという事です。
汗腺の働き=汗をかく力は2歳半頃までに決まると言われています。
日本人の生後1ヶ月の赤ちゃんから成人まで汗腺を調べると、2歳半の子には汗をかく力のある汗腺『能動汗腺』が成人と同数ある事がわかりました。但し子供の汗の量は少なく、すごく汗を感じるのは皮脂腺が活性していない為に熱を外に逃がすには血行を高めて熱を逃がさないと体温調節が難しいからということです。
確かに子供の顔は運動すると赤くほてりやすくなるのを感じる方も多いと思います。汗腺の数は2歳半位までの発達で決まるというデータがある訳ですから、エアコンなど上手に使用しつつも外での汗も夏場は必要という事になります。
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熱帯で暮らす人々は体温調節が上手という事になります。
この汗(エクリン腺から分泌される能動汗腺からの汗)は、分泌されても実は塩分が多いのですぐに匂いは発生しないのです。お気付きかと思いますが、皮膚表面で皮脂や雑菌と混ざり分解→酸化される事により“汗臭い”匂いになります。清潔な肌の人は濡れタオルで押さえるだけでかなり汗臭い匂いはカバーできますが、タバコやお酒を嗜む方や入浴習慣が弱い人はツーンとするアンモニア臭までしてくる事があります。ほとんどの方は「洗濯物の生乾きの匂い」と感じる方が多いと思います。
岩盤浴でサラサラした汗をかくのは全身をゆっくりと暖め発汗させるからで、最初の汗から2回目の発汗へうつる時に『気持ちの良い汗』を感じるのは汗腺が正常な状態で発汗しているからなのです。汗を普段かかない人は夏は匂いの出やすい『悪い汗』になりやすいので注意が必要です。
もうひとつの汗腺は脇の下やへそ周り、陰部などで体毛のある所にあるので皮脂腺とくっついている為、脂肪やタンパク質などを含む汗になります。
そしてその汗は塩分が少ない為、すぐに匂いを発生させやすくなります。但し、アポクリン腺からの汗もすごく匂いのある体質の人と、そうでない人がいます。日本人は匂いがキツくない人が多く、外国の方の方がこのアポクリン腺臭は強いようです。エクリン腺の汗もアポクリン腺の汗も食の好みや生活習慣が匂いの強弱を決めるようです。
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日本ではアポクリン腺からの汗の強い匂いを『わきが』と言って対策しています。
日本人は世界の中でも特に匂いの無い体質の方が多いようですが、うまく歴史と噛み合った理由があります。それはお風呂です。入浴の習慣、特に湯船に入る習慣をずっと続けてきたのがやはり文化の違いになった訳です。
古代ギリシャやローマ時代、映画『テルマエ・ロマエ』では和気あいあいとした入浴習慣が出てきましたよね!ところが中世になると宗教的な理由や伝染病などの流行で入浴は良くないと信じられ、18世紀頃から体臭をなんとかする為にまた入浴習慣が見直されたのだそうです。その為に広まったのが香水だそうで、匂いを誤魔化す為に大量に使用する訳ですからもしかしたら「すごい匂いの文化」だったのかもしれません。現代の香水の使用は清潔にしての使用なので中世の頃とは匂いの質が違います。しかも日本人はアポクリン腺の匂いが強い人が少なく、湯船に浸かる習慣があり、これは世界でも珍しい習慣だそうです。
血行促進・発汗・自律神経のバランスを整える、しかも良い汗を出す習慣が身に付く訳です。夏も是非、湯船の使用をお勧めします。
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そして香りの好きな方も多いと思います。香水や入浴剤やデオドラント、ボディシャンプー・シャンプー・トリートメントなど香りに囲まれる生活です。
ご自分の好きな香りを楽しむ事はとても良い事ですが「香害」があることもお忘れなく対応してください。特に現代は海外からの柔軟剤の流行により、日本製品もどんどん香りの強いものが出始めました。この強い香りに対して体調不良(頭痛や不快感)を起こしている方が結構います。柔軟剤は衣類の洗い上がりをふっくらさせてシワを防いだり、静電気を防止する為の物で元々は優しいほのかな香りのものでした。ところが「香害」と言われる程になってしまいました。私も海外の柔軟剤を初めて使った頃は感動ものでしたが、優しい香りのものに変えて行きました。これは無意識にしていたことでしたが、CMではまだまだ香りの強いものが流れています。体調不良に陥る方もいるのだという事を少し認識して香り選びをしましょうね!
そして匂いは家の中も同じです。合成の強い香りよりも神経に作用してくれるアロマエッセンシャルオイルなどで、天然の優しい香りに包まれる自宅を作ってみてはいかがですか?
そして意外と多い「口臭」、特にマスク生活になって口腔ケアしていますか?私もかなりの年齢になってきましたので、気をつけていても周りの人を不快にさせているかもしれません。口腔ケアは日本人が一番弱い匂い対策だそうです。マスクをしないで良い生活になる前に、これも押さえて頂きたいと思います。
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、
後天的なトラブルは必ず改善しますので、
いいリズムを習慣化するようがんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など
詳しい情報をいただければ、それだけ適切なアドバイスが
できるかと思います。
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『お肌の学校』バックナンバーはここから
https://www.cher-couleur.com/mail_magazine/
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『お肌の学校』はverger,Inc.
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5月26日は夏日になりました。それでも5月下旬ですから、真夏のような日差しではありませんでしたね。夕方には気持ちの良い風を感じました。これから梅雨に入るわけですから天気の良い日を上手に活用していきたいですね。
さて新型コロナウィルスとも上手に共存できるようになりました。感染者はまだまだ多いですが、東京では12日連続で感染者数は減少しているようです。もう少し下がってくれると良いのですが、GW後で爆発的に感染者が増えなかったのは本当にすごい事だと思います。
マスク着用が少し緩めになりますが、あまり変わりなく着用する方が多いかもしれません。かなりマスク着用に慣れてきましたので、夏の暑さは大変ですが油断はあまり無いかもしれませんね!
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そんな夏も近付いてくるので、そろそろ夏の悩みでもある“匂い”の勉強をしてみましょう。
まず基本となるのは汗ですね!昨日もトラブルセミナーで夏のトラブル“汗”を勉強しましたので軽く復習してみましょう。汗には2種類の汗があります。エクリン腺とアポクリン腺から分泌される汗です。エクリン腺は身体全体にある汗腺なので、汗の最も大切な体温調節作用と保湿に重要な役割をしてくれます。
汗もすごくかく人とかかない人がいる事は知っていますね?名古屋大学名誉教授久野先生の1963年発行の『汗の話』によると、汗腺の数は寒い国に生まれた人は少なく、湿度の多い熱帯で生まれた人は汗腺が多いというモニターがあります。日本には四季があり、北と南では汗腺の働きも変わってきます。これが環境や気候によって左右されるという事です。
汗腺の働き=汗をかく力は2歳半頃までに決まると言われています。
日本人の生後1ヶ月の赤ちゃんから成人まで汗腺を調べると、2歳半の子には汗をかく力のある汗腺『能動汗腺』が成人と同数ある事がわかりました。但し子供の汗の量は少なく、すごく汗を感じるのは皮脂腺が活性していない為に熱を外に逃がすには血行を高めて熱を逃がさないと体温調節が難しいからということです。
確かに子供の顔は運動すると赤くほてりやすくなるのを感じる方も多いと思います。汗腺の数は2歳半位までの発達で決まるというデータがある訳ですから、エアコンなど上手に使用しつつも外での汗も夏場は必要という事になります。
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熱帯で暮らす人々は体温調節が上手という事になります。
この汗(エクリン腺から分泌される能動汗腺からの汗)は、分泌されても実は塩分が多いのですぐに匂いは発生しないのです。お気付きかと思いますが、皮膚表面で皮脂や雑菌と混ざり分解→酸化される事により“汗臭い”匂いになります。清潔な肌の人は濡れタオルで押さえるだけでかなり汗臭い匂いはカバーできますが、タバコやお酒を嗜む方や入浴習慣が弱い人はツーンとするアンモニア臭までしてくる事があります。ほとんどの方は「洗濯物の生乾きの匂い」と感じる方が多いと思います。
岩盤浴でサラサラした汗をかくのは全身をゆっくりと暖め発汗させるからで、最初の汗から2回目の発汗へうつる時に『気持ちの良い汗』を感じるのは汗腺が正常な状態で発汗しているからなのです。汗を普段かかない人は夏は匂いの出やすい『悪い汗』になりやすいので注意が必要です。
もうひとつの汗腺は脇の下やへそ周り、陰部などで体毛のある所にあるので皮脂腺とくっついている為、脂肪やタンパク質などを含む汗になります。
そしてその汗は塩分が少ない為、すぐに匂いを発生させやすくなります。但し、アポクリン腺からの汗もすごく匂いのある体質の人と、そうでない人がいます。日本人は匂いがキツくない人が多く、外国の方の方がこのアポクリン腺臭は強いようです。エクリン腺の汗もアポクリン腺の汗も食の好みや生活習慣が匂いの強弱を決めるようです。
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴
日本ではアポクリン腺からの汗の強い匂いを『わきが』と言って対策しています。
日本人は世界の中でも特に匂いの無い体質の方が多いようですが、うまく歴史と噛み合った理由があります。それはお風呂です。入浴の習慣、特に湯船に入る習慣をずっと続けてきたのがやはり文化の違いになった訳です。
古代ギリシャやローマ時代、映画『テルマエ・ロマエ』では和気あいあいとした入浴習慣が出てきましたよね!ところが中世になると宗教的な理由や伝染病などの流行で入浴は良くないと信じられ、18世紀頃から体臭をなんとかする為にまた入浴習慣が見直されたのだそうです。その為に広まったのが香水だそうで、匂いを誤魔化す為に大量に使用する訳ですからもしかしたら「すごい匂いの文化」だったのかもしれません。現代の香水の使用は清潔にしての使用なので中世の頃とは匂いの質が違います。しかも日本人はアポクリン腺の匂いが強い人が少なく、湯船に浸かる習慣があり、これは世界でも珍しい習慣だそうです。
血行促進・発汗・自律神経のバランスを整える、しかも良い汗を出す習慣が身に付く訳です。夏も是非、湯船の使用をお勧めします。
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そして香りの好きな方も多いと思います。香水や入浴剤やデオドラント、ボディシャンプー・シャンプー・トリートメントなど香りに囲まれる生活です。
ご自分の好きな香りを楽しむ事はとても良い事ですが「香害」があることもお忘れなく対応してください。特に現代は海外からの柔軟剤の流行により、日本製品もどんどん香りの強いものが出始めました。この強い香りに対して体調不良(頭痛や不快感)を起こしている方が結構います。柔軟剤は衣類の洗い上がりをふっくらさせてシワを防いだり、静電気を防止する為の物で元々は優しいほのかな香りのものでした。ところが「香害」と言われる程になってしまいました。私も海外の柔軟剤を初めて使った頃は感動ものでしたが、優しい香りのものに変えて行きました。これは無意識にしていたことでしたが、CMではまだまだ香りの強いものが流れています。体調不良に陥る方もいるのだという事を少し認識して香り選びをしましょうね!
そして匂いは家の中も同じです。合成の強い香りよりも神経に作用してくれるアロマエッセンシャルオイルなどで、天然の優しい香りに包まれる自宅を作ってみてはいかがですか?
そして意外と多い「口臭」、特にマスク生活になって口腔ケアしていますか?私もかなりの年齢になってきましたので、気をつけていても周りの人を不快にさせているかもしれません。口腔ケアは日本人が一番弱い匂い対策だそうです。マスクをしないで良い生活になる前に、これも押さえて頂きたいと思います。
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、
後天的なトラブルは必ず改善しますので、
いいリズムを習慣化するようがんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など
詳しい情報をいただければ、それだけ適切なアドバイスが
できるかと思います。
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