日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

ダ・ヴィンチ・コード

2006-06-11 | 本と漫画の話

ついに図書館の順番が来ました
普通の上下巻に別れた方ではなく、「ヴィジュアル愛蔵版」という、上下巻が1冊にまとまっていて、本文中に出てくる建造物や絵画の図版がカラーで掲載されている大変便利な1冊です
なぜか図書館での予約数が、上下巻の方はどちらも100人を超える人数なのに、「ヴィジュアル愛蔵版」は数人しか予約がありませんでした。「ヴィジュアル愛蔵版」の方が読みやすいのに、なぜでしょう?もしかしてみんな知らないの?
それにしても順番が早くてラッキー


さて、ベストセラーと一口に言っても当たり外れがあり、かなりの長編でもあるだけに、実際のところどうなんだろう?と思いながら読んでみましたが、この本は、アタリでした
勝手にイメージしていた“重厚なミステリー”はいい意味で裏切られましたが、マトリョーシカ人形のように暗号を解いたと思ったらまた暗号、暗号、暗号…という展開は面白かったです。
でも謎解きよりもむしろ、次から次へとピンチがやってきて、スリリングな展開で最後まで引っ張られたという感じです。読んでいて、この展開はまさに“ハリウッド映画”のようだ、と何度も思ったので、映画化は当然の成り行きだったのでしょう。
犯人も、途中うまい具合にミスリードされ、最初から怪しいと思っていた人がこのまま犯人なんじゃあるまいな、と思っていたらやっぱり他に犯人がいました。この怪しい人を犯人と疑われるように書いてあったおかげで、ラスト間近まで、普通に考えたら一番怪しい人からうまく目をそらされてしまいました。
かなりの厚みがありましたが、飽きさせず最後まで一気に読めました。
よくできたエンターテイメント小説です

自分で買うには「ヴィジュアル愛蔵版」は高価ですが、カラーの参考図版満載で、文章だけでは分かりにくい部分もすんなり理解できるので、図書館で借りて読むなら、ぜひこちらをオススメ

コメント (6)
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