これまで紹介してきたように、一口に竹の花器といってもいろいろです。中でも異彩を放つのは、やはり巨大花器でしょう。
以前、竹とは思えない大きさと形態の花器をブログにのせました。
今回の品物は、大きさでは先のトグロ花器を凌ぐ正統派(^^;)の花器です。
高 73.7㎝、底径(最大) 25.2㎝、口径(最大) 16.7㎝、重 3.75㎏。明治―大正。
見る角度を変えます。
少し傾いでいる姿が微笑ましい。
しかし、脚は、
まるで巨象(^.^)
この巨象の下腿には、大きな窓が二つ開いています。
木製の花止めもしっかり残っています。
さらに、頭の上にも花が挿せるようになっています。
すぐにでも、花を入れられます。
しかし、この巨大花器に一体何を入れたらいいのか、私には全く分かりません。これまた、ブログ読者各位に期待せねばなりません。
私ができるのは、
せいぜい、
竹くらべ(^.^)
しかも、活用されていて素晴らしい。
やはり、こういうものには手本があるのですね。
どこかに、祖父が書いた活花手本集があったような記憶があります。ガラクタの山の中に埋もれているのでしょう。探してみます(^^;
伝統ものは何でもそうですが、型がありますね。まずそれを会得してからの創造でないと、我流ではお笑いになってしまいそうです(^.^)
高さ60センチ位の二重切り(二重生け)です。
窓?は一つですが頭部にも活け(生け)られるようになっております。
お写真のものは三重切りのようですね(名前は流派で色々あり?)。
明治の終わりころの池坊のテキストには、私の持っている二重切りの竹筒の手本が載っております(現代と同じ活け方です)。
三つもあると、どう活けるんでしょう。バランスがムツカシイですね。
でも、一番上は使わずに下二段だけで活けるといいかもしれませんね~~
「二重切り」花器で検索されると、見本が出てきます。
活け花は豪快に活けられて見てください。昔は華道は男の嗜みだったのですから(*^^*)
ところが、今回の品は、正統派の竹花器ですから、それなりの活け方をしないとさまにならないと思います。手に余る品ですね(^^;
ほんと、大きいのは始末に困ります。
でも、大きなのがまだあるのですよ。これまた、いつかブログの肥やしに(^.^)
また、大きな開口部があちこちにあるので、一方向から眺めるのではなく、360度、立体的に活けたら、さぞかし立派になると思います。
でも、やはり何を入れたらいいんでしょうね。おっしゃるように、ただあれもこれもでは情けない。花、枝、葉を総合的に生かす技量が要りますね。
こうも大きくなりますと、使わない時の保管場所にも難儀しますね(~_~;)
ましてや、これに何を入れて飾ればいいのか、私には想像も出来ません(><)
やはり椿とか水仙が似合うと思われますが、花のデパートにならないようにまとめる力量が必要になるでしょうね。その要は葉の添え方になるでしょうか。
勝手なことを書いて失礼いたしました。m(__)m