ときどき森へ・・・sora日和

~ by 凪 ~
ハンドルネーム変えました。

本・薬丸岳 「最後の祈り」

2023-10-23 07:46:39 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

受刑者の精神的救済を行う教誨師・保阪宗佑は、実の娘・北川由亜を暴漢に殺された。妊娠中で幸せな生活を送っていた由亜を含む三人を惨殺し、死刑執行を望む犯人。彼は裁判で、自分の唯一の楽しみは「若い女をいたぶりながら殺すこと」と笑い交じりに話した。激しい復讐心に駆られた宗佑は、由亜の育ての親から「犯人に生きたいと思わせることで由亜の無念を晴らしてほしい」と頼まれた。希望どおり犯人の教誨を担当するようになった宗佑だが、彼の変化を感じて葛藤に苛まれる――。最後の1ページまで先が読めない長編サスペンス!


               

 読書備忘録 

教誨師の話は何度か読んでいるけれど、これは・・・!

保阪に復讐なんかできないと思って読んでいた。もっとも保坂も自分で手を下したわけではないけれど、随分ひどいことをしたのよね。なんて人だと思いましたよ。・・・それで、宗教!

「・・・・・そろそろ逝くよ」

「お願いします」

石原は変わった。保坂や姉の遥に会えたことで・・・

周りに一人でもいい大人が居たならば・・・このような作品を読むといつも思う。

何というか、みんながみんなそうではないのはわかっているけれど、子供にとってあの家庭でなかったら・・・もしかして・・・

子供を育てていると大人になっても心配事は尽きない。

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のビョークのあのシーンを思った。

★★★★★