
内容(「BOOK」データベースより)
四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。死の間際、父の胸に去来したのは、二十年間、愛し続けた女性のことか、それとも?足跡を辿った次女が見た冬の光とは―

読書備忘録
研いだ包丁を妻に渡すと、刃先を真っ直ぐこちらに向けた。
一章のはじまりは 父の遺体があがった。
その父の足跡を次女が追う。
妻として、私だったらどうしただろう?
今はすでに還暦過ぎているから、ま!いろいろあるわよね?な心境だけれど、同じ30代だったら・・・
喫茶店に長女の手を引き乗り込み無言で帰る。ってこの妻のようなことを私はしただろうか?
私のことだからコップの水をぶっ掛けることくらいはしたはず・・・と読んでいた。
大半は四国巡礼の話。
旅で出会い、具合の悪くなっている良い所のお嬢さんであり、良いところの奥さんであるおかしな女を連れいてった病院の院長は
「人生の終焉の迎え方としてはね、今の日本がおかしいんですよ。リーダーシップを譲るべき時に次世代に譲らず、それどころか介護という形で何十年も負担をかけて、未来を紡ぐ芽をつぶしていく。そうやって生物的限界を超えて長生きしているのは。我々だけですよ。」
遍路の旅を車で行くと駐車場がねー・・・って言うのは以前何かで聞いたことがあった。
近隣の農家が未舗装の平地の入り口に料金所を設け、都心とほぼ同額の料金で商売している。
やはり観光地はどこもそうなのだろうね。
子供たちを連れて、中部のお猿のいるところに行ったとき、この先駐車場は満車です。と書いてあって、前の車も入って行った事だし、止めちゃう?
そんなに?ってほどの料金に 近くに行くともっと高くなるからね!と言われ、なにしろ初めて訪れた場所だったから何も知らず、料金を支払いエッチラオッチラ幼稚園児を連れて行ったところ、何のことはなく、施設の駐車場が空いていた。
悪い奴だなぁー、帰りにひと言言わなきゃ気がすまない!とぷんぷん帰ってきたらすでに撤収した後だった。
それ以後私たちは騙されるもんかっ!と、とりあえず目的地まで行きそれでも駐車場が空いていなかったら・・・ってことを繰り返している。
最も、そんな悪質なことにそれ以来あったことはないから・・・あそこは特別だったんだろうね?
写経セットも文房具にしては法外に高いんだって。
近所で買ったことがあるけれど・・・文具としてお高いとは思わなかったから、巡礼地はなんでもお高いらしい。
結局のところスタンプラリーのようなものだ、と言っていたけれど死者の声が聞こえたような気がした時には無駄ではなかったと・・・
見えたね・・・冬の光
そういうことだったのね・・・無事に帰っていれば・・・とも思ったけれど、どうだっただろう?
本人は死んじゃっているから・・・でもその瞬間は、やり直そうと思っていたら、無念だったことだろう。
妻はどうだろう?散々裏切られたからね。
本当の事を次女は母親に言ったのだろうか?
結局、次女は父親を理解することは・・・難しい。親子でもそれぞれの人生があるのだから・・・
