公衆電話です。公衆電話です。我が家の電話がそう言う・・・
入院中の母から・・・
お仲間が公衆電話を使っているのを見て知恵つけた。
あのさー・・・あんこ玉あるじゃない?舟和の・・・
あれ、美味しいのよねー
美味しいねー・・・食べたいの?
そりゃぁ食べたいわよー
それだけで電話してきたの?
違うわよーだから買ってきてって、電話したのよ。
あーそーなのね。わかりました。今度行く時に持って行きます。
救急車で入院したって聞いてかけつけたら、へらへらと、また骨折れちゃってー・・・ってべらべらしゃべっていたのが、手術後ボケた。
自分のことも、家族のことも、話すことも、聞くことも、動くことも、寝ることも、食べることも、排泄することも・・・ぜぇんぶ忘れた。
ありゃりゃ・・・このまま逝っちゃうんじゃない?
そりゃ大変っ!と思っても酷な治療となると可哀想だしねー・・・もう80年も生きたしねー・・・
そんなもんで特に治療と言うようなことはしないで、リハビリテーション専門職の方々のお世話になりながら、毎日毎日私は誰でしょう?バカだねー忘れちゃったんだ!と、家族総出で刺激を与えに行っていた。
夫の友人のお母様が同じようになり、元に戻るのに3年かかったと聞き、母よりずいぶん若い頃だったから、じゃ、5年くらいみておこうか?・・・
そんなことをしていたら数ヶ月かけて復活した。
リハビリテーション専門職の方々と、病院側にも置いといてくれたお陰と感謝している。
家に帰っていたら、復活したかどうか怪しい・・・
このたびの入院前に大量に飲んでいた別の病院から出ていたお薬も、ひとつずつ減らして様子見、検査などしていただいたところ、今・・・オクスリは一つも飲んでいないのですわ・・・どういうこと?なんて思った。お薬飲ませておけば良いってもんじゃないのですね。
たとえば、よく眠れますか?って聞かれて、よくはどうでしょう? とお返事したら・・・オクスリでた。そんな感じだったらしい。
病院においておけば安心・・・
だから最近はたまぁにしか行かない。
ただ、高齢は高齢!いつ何がおきてもおかしくはない!
どこにいても・・・とは思っております。
そんなもんで公衆電話!
そして考えることの中心は食べることになったみたい。
どこそこの何が食べたいっ!
これっ・・・未来の私だ・・・親子だなぁ~っと思った瞬間
でも私に娘はいないからね。
ウエストのシュークリームが食べたい!
と言ったところで、だれが買って来てくれるんだろう