周りの風の流れが
微妙に変わってくる
あせるでない
あせって元に戻ろうとしてはならない
静かに考え
周りの状況をよく見
聞こえる耳を澄ますのだ
いくなっちゃ さやさや
いくなっちゃ さやさや
そういう声が おまえに聞こえたら
たとえどんなに未練があろうとも
今いるところから去った方がいい
いこうとしても どうしても進めない
そう感じれば
それはもう行かない方がいいのだと
考えなさい
もう世界は変わっている
ひっくり返った卵が
新しい太陽になって世界を照らし始めると
人間の滑稽な馬鹿芝居の正体が
おまえの目に見え始める
その前に助けてやりたい人間を
助けてやりたいと思う愛が
おまえのそばに居るのだ
捨てなければならないものが
どんなに大きく 大切なものに見えようと
未練を持ってはならない
おまえの周りを吹く風に導かれるまま
新たな道を探りつつ
そこを去りなさい
沈んでいる船から
生きるに値する人間を選り
愛がそれを助けようとしている
もう世界が変わってしまう
その前に
嘘芝居のガラスの舞台から
おまえを連れて行こうとしている者がいる
逆らうでない
逆らえばお前も運命の大烏賊に食われることになろう
風に従い 風を追い求め
風に学びながら
自分の新たな人生を開いてゆきなさい
風が
かぜが きみたちを すくうだろう