へその緒が切られた
ある愛と 人類をつないでいた
へその緒が切られた
悪いことをしているやつは
重大な影響を受ける
骨がだるくなり 筋がゆるくなる
元気というものが出て来ない
あ ふ れ る ほ ど
馬鹿を やったら
こうなるのか
悪いことばかり 嫌なことばかり
ずっとやっていたら
こんなことに なるのか
足が 砂のようだ
目が 墨のようだ
動けない 見えない
あたりが静かのは
おれが聾になったからなのか
それとも
風も海も山も人も
世界中のすべてが
おれと話をしてくれなくなったのか
愛しているって
口だけで言おうとしたら
胃から苦いものがでてくる
ああ 疲れる
何も したく な いいいい い
失ったものは何か
知りたいかと だれかがおれに聞いている
ような気がする
おれは知りたくないと静寂で言う
すると何かの気配がすぐそばで煙のように消えた
だれもいなくなった
なにもなくなった
暗闇の中で おれはひとりで
うめいている
だれか だれかたすけてくれ
おれを たすけてくれ
声が出ない
涙ばかりが灰にまみれたおれの目を濡らす
おまえは見捨てられたのだ
と
盲の闇の中に住む黒猫が
おれの脳みそにささやく
馬鹿だったのか おれは
と 言えない口で言うと
猫は ふ と笑って
今さらわかったのか
と のたまう