Mr.Dashのぶろぐ館

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2020年6月21日(日) [六甲]西山谷ルートを沢靴で歩く!

2020年06月23日 | リバーウオーク
■メイン写真
西山谷の主瀑、西山大滝(15m)


■今回のコース
渦森台4丁目バス停→西山谷入口→枝沢の赤壁滝(二俣)→ふるさとの滝→西山大滝→
ソーメン滝→愛情の滝→天狗橋東(車道出合)→天狗岩→渦森橋バス停


六甲山系の西山谷は、かつては水質が極端に悪く、遡行に向かなかったが、
最近は稜線付近の保養所が減ったりホテルがなくなったりして、汚水の流出が
かなり減ったようだ。
このルートは登山靴で登るコースとしても昭文社の地図にも載っているが、
厳しい高巻き、へつり、渡渉等を強いられ、熟練者向け、しかも下降禁止の
難路として知られる。

しかし、沢靴を履いていくと、登山靴では滑りそうな箇所を快適に登れるため、
却って安全に行ける。
もちろん「沢登り」とは違い、ベースは登山靴用の踏み跡を歩いてきたのだが、
敢えて滝を直登して「沢登り」することも可能で、愉快な沢である。
今回、じつに久しぶりだったが、山仲間と楽しく遡行してきた。



西山谷への入口。



確かに「熟練者向け」と書いてあるが、別の標識には「ハイキングコース」とも
あり、振れ幅の大きさに笑ってしまう。



六甲の谷らしく、堰堤の高巻きが何度も何度も現れる。高巻き箇所が難所といってもいい。



最初の二俣。枝谷には赤い岩に6m滝がかかり、一瞬、登りたくなるが、本谷は右。



手ごろな小滝が連続する。下手に登山靴用の踏み跡をたどるより、ザブザブ行く方が
はるかに安全で、気持ちいい。



ふるさとの滝。両側は、ほぼ垂直の岩壁だ。



右岸(進行方向左)をへつるように登る。やや緊張するところだが、沢靴だと滑らない。



直後に現れるのが第5堰堤だ。左から巻くのだが、こんな鎖場を登らなくてはならない。
ホールド、スタンスともに豊富だが、なんせ切り立っているので緊張する。



第5堰堤を過ぎてしばらく行くと、お待ちかね、この谷最大の西山大滝(15m)だ。
この日は水量も多く、気分も大いに盛り上がった。
この滝は左から越える。



なんの滑車だろう?
林業で使ったものだろうか、現在休止中の六甲ロープウェイの残骸が流されて
来たのだろうか。



第4堰堤を越えて、再び滝場が出てくる。



三条のナメ滝。美しい!



第6堰堤を過ぎると、しばらくは堰堤越えの連続だ。



堰堤のホチキスを登る。こういうのは1カ所だけで、あとは急斜面をよじ登る。



ソーメン滝に到着。6mというが、もう少しありそうだ。
ここは左端を登るが、登山靴用の高巻き道もある。
沢登り的には、滝の右側の斜めのクラックからS字に登れないかな…



ソーメン滝のすぐ上にある、大木が倒れた5m滝。



そして後半のハイライト、愛情の滝に到着。
「あなた一筋」と書かれた表示板が上の方にかかっている。
確かに一筋まっすぐな美しい滝だ。



続いて4mのCS(チョックストーン:大きな岩が挟まっている形)滝が現れる。
ずいぶん昔、ここで強引に投げ縄をして直登を図り、滑って宙づりになった
経験がある。今見ると、なんとも強引なルートを登ろうとしたものだ。
その時は、滝を落ちる水に打たれながら、持っていたスリングをつなげて
自己脱出できた。
この滝は、左右どちらからでも巻くことができる。
左からは、切り立った岩壁を登って、狭いテラスをへつるが、滝の上にスッと出られる。



右からは、スタンス豊富な岩場を高巻くが、滝の上に下りるところが急だ。



最後にもう一つ、堰堤を左から巻いたら、右の笹薮についている踏み跡が見つかる。
ブッシュの中を80mほど登れば、車道に出る。楽しかった遡行のゴールだ。
結局、ロープ、スリングは使用せずに済んだが、メンバーによっては2~3回、確保が必要かも。



下山は天狗岩南尾根を下る。



ヤマボウシが満開。



渦森橋からバスでJRの甲南山手駅に下りて、「湯あそびひろば 森温泉」に寄る。
沢臭を落として、ビールで乾杯。
部分日食が見えるかなと思ったが、あいにく雲がでてきて残念だった。

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