![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/e8/148fa4d56b68db0136fa06ff51a605e6.jpg)
■メイン写真
西山谷の主瀑、西山大滝(15m)
■今回のコース
渦森台4丁目バス停→西山谷入口→枝沢の赤壁滝(二俣)→ふるさとの滝→西山大滝→
ソーメン滝→愛情の滝→天狗橋東(車道出合)→天狗岩→渦森橋バス停
六甲山系の西山谷は、かつては水質が極端に悪く、遡行に向かなかったが、
最近は稜線付近の保養所が減ったりホテルがなくなったりして、汚水の流出が
かなり減ったようだ。
このルートは登山靴で登るコースとしても昭文社の地図にも載っているが、
厳しい高巻き、へつり、渡渉等を強いられ、熟練者向け、しかも下降禁止の
難路として知られる。
しかし、沢靴を履いていくと、登山靴では滑りそうな箇所を快適に登れるため、
却って安全に行ける。
もちろん「沢登り」とは違い、ベースは登山靴用の踏み跡を歩いてきたのだが、
敢えて滝を直登して「沢登り」することも可能で、愉快な沢である。
今回、じつに久しぶりだったが、山仲間と楽しく遡行してきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/55/4337f4e263c8f80ee60cc0e7eef4f0f0.jpg)
西山谷への入口。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/db/e1e47902fb40976a6d151a49dfb06a50.jpg)
確かに「熟練者向け」と書いてあるが、別の標識には「ハイキングコース」とも
あり、振れ幅の大きさに笑ってしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/8b/a93758be80ab27761f74c79b3d51fcda.jpg)
六甲の谷らしく、堰堤の高巻きが何度も何度も現れる。高巻き箇所が難所といってもいい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/a0/5627ff608743c665b346e061c7c70b9e.jpg)
最初の二俣。枝谷には赤い岩に6m滝がかかり、一瞬、登りたくなるが、本谷は右。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/f6/51a744b8ccb3ba4fd60f0fab8438142a.jpg)
手ごろな小滝が連続する。下手に登山靴用の踏み跡をたどるより、ザブザブ行く方が
はるかに安全で、気持ちいい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/f1/d827311e0e419647802a6cd3b0420230.jpg)
ふるさとの滝。両側は、ほぼ垂直の岩壁だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/05/5862df90b33ad21dcda59d0c43cc1654.jpg)
右岸(進行方向左)をへつるように登る。やや緊張するところだが、沢靴だと滑らない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/15/07960d96905f0db71338a37da7600757.jpg)
直後に現れるのが第5堰堤だ。左から巻くのだが、こんな鎖場を登らなくてはならない。
ホールド、スタンスともに豊富だが、なんせ切り立っているので緊張する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/9c/c0d4383342cc2d9bb114bacb2e6dc05d.jpg)
第5堰堤を過ぎてしばらく行くと、お待ちかね、この谷最大の西山大滝(15m)だ。
この日は水量も多く、気分も大いに盛り上がった。
この滝は左から越える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/d1/3b9c1d65e5206a4aa7d7938cca38ece3.jpg)
なんの滑車だろう?
林業で使ったものだろうか、現在休止中の六甲ロープウェイの残骸が流されて
来たのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/63/dafee711a458cf062775a2b52a13becd.jpg)
第4堰堤を越えて、再び滝場が出てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/41/9fc5cb41f2afc2704e39cd7a49382610.jpg)
三条のナメ滝。美しい!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/05/f40a520ca0fcfa17e47befbe2d124565.jpg)
第6堰堤を過ぎると、しばらくは堰堤越えの連続だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/7b/a811cdbc5ab5d2dd56e982415919116b.jpg)
堰堤のホチキスを登る。こういうのは1カ所だけで、あとは急斜面をよじ登る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/36/f30fc8b26787b235de9e2e9c7d9505f4.jpg)
ソーメン滝に到着。6mというが、もう少しありそうだ。
ここは左端を登るが、登山靴用の高巻き道もある。
沢登り的には、滝の右側の斜めのクラックからS字に登れないかな…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/5a/ca92846f8f71a645a685e04b222fcf84.jpg)
ソーメン滝のすぐ上にある、大木が倒れた5m滝。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/c7/8b12d3193e9fd1c2b6ab6a3f084e3488.jpg)
そして後半のハイライト、愛情の滝に到着。
「あなた一筋」と書かれた表示板が上の方にかかっている。
確かに一筋まっすぐな美しい滝だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/28/a6dc5ebb221b8d36ffce7e3a1b57f2a1.jpg)
続いて4mのCS(チョックストーン:大きな岩が挟まっている形)滝が現れる。
ずいぶん昔、ここで強引に投げ縄をして直登を図り、滑って宙づりになった
経験がある。今見ると、なんとも強引なルートを登ろうとしたものだ。
その時は、滝を落ちる水に打たれながら、持っていたスリングをつなげて
自己脱出できた。
この滝は、左右どちらからでも巻くことができる。
左からは、切り立った岩壁を登って、狭いテラスをへつるが、滝の上にスッと出られる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/11/c9f8bde01f849a131d19c8479390b1b6.jpg)
右からは、スタンス豊富な岩場を高巻くが、滝の上に下りるところが急だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/e2/58ac75827e1c3011f8602419eef839ce.jpg)
最後にもう一つ、堰堤を左から巻いたら、右の笹薮についている踏み跡が見つかる。
ブッシュの中を80mほど登れば、車道に出る。楽しかった遡行のゴールだ。
結局、ロープ、スリングは使用せずに済んだが、メンバーによっては2~3回、確保が必要かも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/4f/61492753d69fa55e267548998aa43c8c.jpg)
下山は天狗岩南尾根を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/85/7b7cd8c28a27ca328dbcd7ce933f56a7.jpg)
ヤマボウシが満開。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/a5/4dd4e34d70ff8b8baea2347171d18446.jpg)
渦森橋からバスでJRの甲南山手駅に下りて、「湯あそびひろば 森温泉」に寄る。
沢臭を落として、ビールで乾杯。
部分日食が見えるかなと思ったが、あいにく雲がでてきて残念だった。
西山谷の主瀑、西山大滝(15m)
■今回のコース
渦森台4丁目バス停→西山谷入口→枝沢の赤壁滝(二俣)→ふるさとの滝→西山大滝→
ソーメン滝→愛情の滝→天狗橋東(車道出合)→天狗岩→渦森橋バス停
六甲山系の西山谷は、かつては水質が極端に悪く、遡行に向かなかったが、
最近は稜線付近の保養所が減ったりホテルがなくなったりして、汚水の流出が
かなり減ったようだ。
このルートは登山靴で登るコースとしても昭文社の地図にも載っているが、
厳しい高巻き、へつり、渡渉等を強いられ、熟練者向け、しかも下降禁止の
難路として知られる。
しかし、沢靴を履いていくと、登山靴では滑りそうな箇所を快適に登れるため、
却って安全に行ける。
もちろん「沢登り」とは違い、ベースは登山靴用の踏み跡を歩いてきたのだが、
敢えて滝を直登して「沢登り」することも可能で、愉快な沢である。
今回、じつに久しぶりだったが、山仲間と楽しく遡行してきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/55/4337f4e263c8f80ee60cc0e7eef4f0f0.jpg)
西山谷への入口。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/db/e1e47902fb40976a6d151a49dfb06a50.jpg)
確かに「熟練者向け」と書いてあるが、別の標識には「ハイキングコース」とも
あり、振れ幅の大きさに笑ってしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/8b/a93758be80ab27761f74c79b3d51fcda.jpg)
六甲の谷らしく、堰堤の高巻きが何度も何度も現れる。高巻き箇所が難所といってもいい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/a0/5627ff608743c665b346e061c7c70b9e.jpg)
最初の二俣。枝谷には赤い岩に6m滝がかかり、一瞬、登りたくなるが、本谷は右。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/f6/51a744b8ccb3ba4fd60f0fab8438142a.jpg)
手ごろな小滝が連続する。下手に登山靴用の踏み跡をたどるより、ザブザブ行く方が
はるかに安全で、気持ちいい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/f1/d827311e0e419647802a6cd3b0420230.jpg)
ふるさとの滝。両側は、ほぼ垂直の岩壁だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/05/5862df90b33ad21dcda59d0c43cc1654.jpg)
右岸(進行方向左)をへつるように登る。やや緊張するところだが、沢靴だと滑らない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/15/07960d96905f0db71338a37da7600757.jpg)
直後に現れるのが第5堰堤だ。左から巻くのだが、こんな鎖場を登らなくてはならない。
ホールド、スタンスともに豊富だが、なんせ切り立っているので緊張する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/9c/c0d4383342cc2d9bb114bacb2e6dc05d.jpg)
第5堰堤を過ぎてしばらく行くと、お待ちかね、この谷最大の西山大滝(15m)だ。
この日は水量も多く、気分も大いに盛り上がった。
この滝は左から越える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/d1/3b9c1d65e5206a4aa7d7938cca38ece3.jpg)
なんの滑車だろう?
林業で使ったものだろうか、現在休止中の六甲ロープウェイの残骸が流されて
来たのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/63/dafee711a458cf062775a2b52a13becd.jpg)
第4堰堤を越えて、再び滝場が出てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/41/9fc5cb41f2afc2704e39cd7a49382610.jpg)
三条のナメ滝。美しい!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/05/f40a520ca0fcfa17e47befbe2d124565.jpg)
第6堰堤を過ぎると、しばらくは堰堤越えの連続だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/7b/a811cdbc5ab5d2dd56e982415919116b.jpg)
堰堤のホチキスを登る。こういうのは1カ所だけで、あとは急斜面をよじ登る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/36/f30fc8b26787b235de9e2e9c7d9505f4.jpg)
ソーメン滝に到着。6mというが、もう少しありそうだ。
ここは左端を登るが、登山靴用の高巻き道もある。
沢登り的には、滝の右側の斜めのクラックからS字に登れないかな…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/5a/ca92846f8f71a645a685e04b222fcf84.jpg)
ソーメン滝のすぐ上にある、大木が倒れた5m滝。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/c7/8b12d3193e9fd1c2b6ab6a3f084e3488.jpg)
そして後半のハイライト、愛情の滝に到着。
「あなた一筋」と書かれた表示板が上の方にかかっている。
確かに一筋まっすぐな美しい滝だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/28/a6dc5ebb221b8d36ffce7e3a1b57f2a1.jpg)
続いて4mのCS(チョックストーン:大きな岩が挟まっている形)滝が現れる。
ずいぶん昔、ここで強引に投げ縄をして直登を図り、滑って宙づりになった
経験がある。今見ると、なんとも強引なルートを登ろうとしたものだ。
その時は、滝を落ちる水に打たれながら、持っていたスリングをつなげて
自己脱出できた。
この滝は、左右どちらからでも巻くことができる。
左からは、切り立った岩壁を登って、狭いテラスをへつるが、滝の上にスッと出られる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/11/c9f8bde01f849a131d19c8479390b1b6.jpg)
右からは、スタンス豊富な岩場を高巻くが、滝の上に下りるところが急だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/e2/58ac75827e1c3011f8602419eef839ce.jpg)
最後にもう一つ、堰堤を左から巻いたら、右の笹薮についている踏み跡が見つかる。
ブッシュの中を80mほど登れば、車道に出る。楽しかった遡行のゴールだ。
結局、ロープ、スリングは使用せずに済んだが、メンバーによっては2~3回、確保が必要かも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/4f/61492753d69fa55e267548998aa43c8c.jpg)
下山は天狗岩南尾根を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/85/7b7cd8c28a27ca328dbcd7ce933f56a7.jpg)
ヤマボウシが満開。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/a5/4dd4e34d70ff8b8baea2347171d18446.jpg)
渦森橋からバスでJRの甲南山手駅に下りて、「湯あそびひろば 森温泉」に寄る。
沢臭を落として、ビールで乾杯。
部分日食が見えるかなと思ったが、あいにく雲がでてきて残念だった。