Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2023年12月20日(水)伏見稲荷のお瀧道から、かつての国民的人気グループ「AKO47」の聖地へ!

2023年12月21日 | 山登りの記録
■メイン写真
大石神社に鎮座する大石内蔵助像


■今回のコース
稲荷駅→伏見稲荷大社→弘法の瀧→岩瀧大神→稲荷山一ノ峰→大岩神社→西野山→
大石神社→岩屋寺→山科神社→大石神社バス停


外国人観光客で大いに賑わう伏見稲荷だが、千本鳥居から外れた南側には、
かつて廃仏毀釈や修験禁止令から逃れた民間宗教が息づくルートがある。
「お瀧道」とも「行者道」とも呼ばれるそのルートを経て、稲荷山一ノ峯に登り、山を越えて
東の山科区へ抜ける。
そしてかつて、年末になると国民に大人気を誇ったグループ、「AKO47」ゆかりの聖地をめざす。



平日で、朝早い伏見稲荷大社は、まだそれほどの観光客はいない。
春に下見したときは既に観光客であふれ、写真を撮るどころではなかった。



千本鳥居をくぐり、奥社へ向かう。
「おもかる石」を持ち上げたあと、北にほんの少し折れたところにある分岐から、
打って変わって静かな山道に入る。



伏見神寶神社に着く。狛犬ではなく、左右の「狛龍」(天龍、地龍)が迎える。
平安時代初期に創祀された神社で、本殿は戦後に再建された。
天照大神や稲荷大神など十柱を祀り、稲荷神社の本殿が稲荷山の山頂に祀られていた
時代から、奉拝所として存在していた。



よく手入れされた竹林を抜けていく。このあたり竹取物語のモデルとも言われる。



やがて右手に見えてくるのは、弘法ノ瀧の朱色の鳥居だ。
立ち寄ってみると、滝行の場が今も現役である。



このあとしばらく、稲荷信仰と密教が習合し、滝行の場を備えた小規模な行場が続く。
青木ヶ瀧を経て、ふたたび竹林に入ると、竹の合い間から、伏見桃山城が見える。



この季節、路傍にはフユイチゴがいっぱい実をつけていた。



キミノセンリョウ。普通のセンリョウは赤い実をつける。こちらは「黄実の」センリョウというわけ。

七面瀧、白菊ノ瀧、御劔ノ瀧を過ぎると、参道が二手に分かれる。



まずは右をとり、岩瀧大神に寄り道。おびただしい数の石の鳥居、祠がところ狭しと並ぶ。
コケやシダに覆われた狛狐。



元の分岐に戻り、左の道へ。末廣瀧を経て、この日唯一の急坂を行く。
登り終えると北東への分岐がある。ここは、このあと辿る道だ。



まずは直進し、再び賑やかな空間、稲荷山の山頂(一ノ峰)にお参り。山頂部をぐるっと回る。



先ほどの北東への道には、神社の境界標が続く。道標がある四つ辻で、まずは右に向かうと、
巨大な磐座が強烈な存在感を示す大岩神社に着く。
ここも、ほとんど人が来ない"裏稲荷"の異世界である。大岩の前には、広いデッキと祠がある。



先ほどの四つ辻に戻り、東麓・山科の大石神社方面へと足を進める。
ほとんど傾斜がない、歩きやすい道。ほどなく「将軍菩薩」の塚に着く。
将軍菩薩は、右手に剣、左手に錫杖を持っていて、いわゆる十二神将や四天王とも
特徴が異なり、謎の石仏である。



西野山(239m三角点)の開けた三角点ピークには、素朴なベンチがある。



歩きやすい山道を下り、右に山の神の祠(不動明王像あり)を見送ると、住宅街に出る。
ここからすぐで、大石神社だ。
かの忠臣蔵、赤穂四十七士(AKB48より一人少ない)のリーダー・大石内蔵助が祀られている。
大石はこの神社の隣にある岩屋寺の敷地内に隠棲し、義挙の議をめぐらした。



境内には、ミニチュアホースの花子が飼われていた。



隣にある岩屋寺には、大石の遺髪塚や、大石を永代供養する忠誠堂がある。



大石家の巴家紋を模した池。なかなか興味深い。



本堂前の庭に咲いていたキチジョウソウ。



さらに隣にある山科神社。宇多天皇の勅命で創建され、山科一ノ宮として栄えた。
大石が隠棲時、山科神社の奥の院、岩屋神社に参籠して大願成就を祈ったという。

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