■メイン写真
静寂に包まれた鶴林寺跡
■今回のコース
鳴川清滝石仏群→千光寺→鳴川峠→大原山、ぼくらの広場→暗峠→鶴林寺跡→
うつぶせ地蔵→鶴林寺跡→霞ヶ丘駅→寶山寺→宝山寺駅
生駒山の奈良側には、役行者ゆかりの修験の寺が幾つかある。
その中でも鶴林寺跡や宝山寺の般若窟には、役行者の鬼退治伝説が残っている。
役行者が16歳(21歳とする説もある)のとき、当時、生駒周辺で悪事の数々を
はたらいていた鬼の夫婦(赤眼と黄口)をこらしめ、改心させた。
その後、夫婦は前鬼、後鬼と改名し、役行者の従者となったという。
鳴川の千光寺も、役行者ゆかりの寺である。そこで今回、千光寺から峠道に上り、
失われかけている生駒古道の一部を使って鶴林寺跡へ行き、最後に寶山寺に
寄ってみるプランだ。下見を9日に行い、13日にお客様を案内しての山行である。
神秘的な鳴川の清滝石仏群。写真は貝吹地蔵。
五尊仏(五智如来)への橋が老朽化で渡れなくなっているのは残念。
不動滝、ゆらぎ地蔵を見て、千光寺へ向かう。
千光寺の山門は新しいのができたばかりだ。
境内の石段を上ると、カエデが美しく色づいていた。
裏行場の鎖場は危険なので、巻き道である急な木段を登り、尾根道から
鳴川峠を目指す。Mr.Dashにとってはおなじみの道だ。
鳴川峠のカエデは、ちょうど見頃を迎えていた。
赤、橙、黄、緑が混在する、なんともいえない美しさに感動!!
生駒縦走歩道で、大原山を経て、ぼくらの広場へ。
「山と溪谷」11月号にも、似たような場所の写真を載せたが、ここからの
眺めは最高だ。この日は晴れてはいたが、ややガスがあり、六甲山系が
かろうじてシルエットで見えた。
順調に行程を消化しており、ここでランチタイムとした。
暗峠。
「鬼取山」への標石があるが、鶴林寺の山号である。
かつての往来をしのばせる。
髪切峠、摂河泉ハイキングコース分岐を経て、テレビ塔の前で舗装道を
右折する。生駒山上遊園地内の山頂を通らない大胆な歩行ルートだ。
きれいなカエデの紅葉を見ながら、八大龍王鳥居をくぐり、
荒廃が進む参道を下る。
坂を下り切って生駒古道の分岐を右折。笹薮に覆われた鳥居が、
さびれた印象を増幅する。
鶴林寺跡。
静まり返った境内の片隅に、雨乞いの神様がつどう。
参道を少し下ると、水垢離場の跡がある。
薄い踏み跡をたどり、崩れかけた斜面をしのぐと、
生駒古道の痕跡が少し明瞭になってくる。
それでも、もはや山道と呼べるレベルではなく、倒木を越えたり、
枝を払いながら進まなければならない。お客様は「えー、まるで探検」と
それでも楽しそう。
うつぶせ地蔵に到着。これの存在が、昔ここが道であったことを証明する。
これより先は、とんでもない薮なので、今日はここまでとし、引き返す。
古道は、昭和30年代まは一部が遊歩道となっていたらしく、それをたどると
ケーブルカーの霞ヶ丘駅に出る。この区間は歩きやすい。
霞ヶ丘駅では、ちょうど、かわいいクルマが登ってくるところだった。
上の方から寶山寺の境内に入り、役行者が修行した般若窟を見上げる。
こうして古刹3寺をめぐると、険しい地形や巨岩など、修験道の寺ならではの
共通点も見出せ、なかなか楽しい山旅だと思う。
ケーブルカー宝山寺駅前は、まるで昭和のたたずまいだった。
静寂に包まれた鶴林寺跡
■今回のコース
鳴川清滝石仏群→千光寺→鳴川峠→大原山、ぼくらの広場→暗峠→鶴林寺跡→
うつぶせ地蔵→鶴林寺跡→霞ヶ丘駅→寶山寺→宝山寺駅
生駒山の奈良側には、役行者ゆかりの修験の寺が幾つかある。
その中でも鶴林寺跡や宝山寺の般若窟には、役行者の鬼退治伝説が残っている。
役行者が16歳(21歳とする説もある)のとき、当時、生駒周辺で悪事の数々を
はたらいていた鬼の夫婦(赤眼と黄口)をこらしめ、改心させた。
その後、夫婦は前鬼、後鬼と改名し、役行者の従者となったという。
鳴川の千光寺も、役行者ゆかりの寺である。そこで今回、千光寺から峠道に上り、
失われかけている生駒古道の一部を使って鶴林寺跡へ行き、最後に寶山寺に
寄ってみるプランだ。下見を9日に行い、13日にお客様を案内しての山行である。
神秘的な鳴川の清滝石仏群。写真は貝吹地蔵。
五尊仏(五智如来)への橋が老朽化で渡れなくなっているのは残念。
不動滝、ゆらぎ地蔵を見て、千光寺へ向かう。
千光寺の山門は新しいのができたばかりだ。
境内の石段を上ると、カエデが美しく色づいていた。
裏行場の鎖場は危険なので、巻き道である急な木段を登り、尾根道から
鳴川峠を目指す。Mr.Dashにとってはおなじみの道だ。
鳴川峠のカエデは、ちょうど見頃を迎えていた。
赤、橙、黄、緑が混在する、なんともいえない美しさに感動!!
生駒縦走歩道で、大原山を経て、ぼくらの広場へ。
「山と溪谷」11月号にも、似たような場所の写真を載せたが、ここからの
眺めは最高だ。この日は晴れてはいたが、ややガスがあり、六甲山系が
かろうじてシルエットで見えた。
順調に行程を消化しており、ここでランチタイムとした。
暗峠。
「鬼取山」への標石があるが、鶴林寺の山号である。
かつての往来をしのばせる。
髪切峠、摂河泉ハイキングコース分岐を経て、テレビ塔の前で舗装道を
右折する。生駒山上遊園地内の山頂を通らない大胆な歩行ルートだ。
きれいなカエデの紅葉を見ながら、八大龍王鳥居をくぐり、
荒廃が進む参道を下る。
坂を下り切って生駒古道の分岐を右折。笹薮に覆われた鳥居が、
さびれた印象を増幅する。
鶴林寺跡。
静まり返った境内の片隅に、雨乞いの神様がつどう。
参道を少し下ると、水垢離場の跡がある。
薄い踏み跡をたどり、崩れかけた斜面をしのぐと、
生駒古道の痕跡が少し明瞭になってくる。
それでも、もはや山道と呼べるレベルではなく、倒木を越えたり、
枝を払いながら進まなければならない。お客様は「えー、まるで探検」と
それでも楽しそう。
うつぶせ地蔵に到着。これの存在が、昔ここが道であったことを証明する。
これより先は、とんでもない薮なので、今日はここまでとし、引き返す。
古道は、昭和30年代まは一部が遊歩道となっていたらしく、それをたどると
ケーブルカーの霞ヶ丘駅に出る。この区間は歩きやすい。
霞ヶ丘駅では、ちょうど、かわいいクルマが登ってくるところだった。
上の方から寶山寺の境内に入り、役行者が修行した般若窟を見上げる。
こうして古刹3寺をめぐると、険しい地形や巨岩など、修験道の寺ならではの
共通点も見出せ、なかなか楽しい山旅だと思う。
ケーブルカー宝山寺駅前は、まるで昭和のたたずまいだった。