■メイン写真
半凍り状態だった御船ノ滝。巨大クラゲのような氷塊ができていた
■今回のコース
井光鹿の里→井光鹿の井戸跡→古拝殿→御船ノ滝→林道出合→井光鹿の里
奈良県川上村の山奥に、冷え込むと凍りつく滝、御船ノ滝がある。
氷瀑ができると、毎年のようにテレビ中継されるが、だからといって観光地ズレ
しているわけではない。
本当は舗装林道から歩いて5分ほどの距離なのだが、この日は登山教室として、
山岳誌「山と溪谷」2016年1月号で紹介したルートを逆向けにたどってみた。
本来は、冬期は井光鹿の里までしかクルマは入れないが、この日は通行止めに
なっていなかったので、少し先までクルマで乗り入れた。
すぐ先の、井光鹿の井戸跡を示す標識から山道に入る。
わずかに雪が積もっており、トレースは皆無。分かりにくいが、すぐのところに
石碑が2つ立っている。
「神武天皇御旧蹟井光蹟」の石碑。奥に大きな窪地がある。
神武東征の折、井戸から上がってきたシッポが光った人に、大和までの道案内を
頼んだという神話が残る。この窪地が、その井戸跡だという。
確かに、何か陥没したような窪地で、仮にここに水が溜まったとしても、水が抜ける
場所がない。
右奥に「吉野首部祖加弥比加尼之墓」の碑。
「加弥比加尼(カミヒカネ/カヤヒカネ)」という、神武の時代の吉野地域の首長なの
だろうが、女性だったとみられ、その後、神武に大和まで連れられて別の名を与えられている。
このあたり、吉野杉の美林である。作業道が輻輳して、ちょっとややこしい。
まだ花粉の季節ではないが、帰宅してから鼻水がしばらく止まらなかった。
ひとつ下の踏み跡に誘われて、崩壊した石垣に出てしまった。
仕方ないのでロープで補助しながら下った。
いる場所は分かっているので、広い尾根を直登し、本来の作業道に復帰した。
古拝殿跡の作業小屋を過ぎる。
小屋の前には、道中、たいへん数少ない標識が立つ。
雪が降り続ける寒い一日だった。
こうした桟橋の通過が、案外こわかったりする。
皇塔奥の院(大塔)への急登のルートは、この日は雪が深かったので断念。
支谷にかかる斜瀑。目的な滝はこれではない。黒い岩肌が印象的だ。
滝見台に到着。先客がお一人。大阪から、よくこの滝を見に来るという方だった。
滝見台から滝壺(滝壺と言っても淵があるわけではない)前に立つ皆さんを撮る。
御船ノ滝は、半分凍っているかなといったところ。上半分は水流が落下し、
中段に出来立ての氷がつき、最下部は巨大クラゲのような氷になっていた。
つららの氷は澄んでいて、いかにも時間をかけて出来上がった感じ。
テルモスの水を捨てて、折ったつららを持ち帰る方もおられた。
これでウイスキーを飲むとおっしゃる。いいなぁ!
林道まで5分ほど。新しい金属製の桟橋ができていた。
以前は木製の桟橋だったが、これはこれで別の意味で滑りやすくなった部分もある。
あっけなく林道に出た。この道で下山すると、あっという間に車に着く。
簡単にテレビのロケ隊が来るわけだ。
滝、週末の冷え込みで完全に凍るかな。
半凍り状態だった御船ノ滝。巨大クラゲのような氷塊ができていた
■今回のコース
井光鹿の里→井光鹿の井戸跡→古拝殿→御船ノ滝→林道出合→井光鹿の里
奈良県川上村の山奥に、冷え込むと凍りつく滝、御船ノ滝がある。
氷瀑ができると、毎年のようにテレビ中継されるが、だからといって観光地ズレ
しているわけではない。
本当は舗装林道から歩いて5分ほどの距離なのだが、この日は登山教室として、
山岳誌「山と溪谷」2016年1月号で紹介したルートを逆向けにたどってみた。
本来は、冬期は井光鹿の里までしかクルマは入れないが、この日は通行止めに
なっていなかったので、少し先までクルマで乗り入れた。
すぐ先の、井光鹿の井戸跡を示す標識から山道に入る。
わずかに雪が積もっており、トレースは皆無。分かりにくいが、すぐのところに
石碑が2つ立っている。
「神武天皇御旧蹟井光蹟」の石碑。奥に大きな窪地がある。
神武東征の折、井戸から上がってきたシッポが光った人に、大和までの道案内を
頼んだという神話が残る。この窪地が、その井戸跡だという。
確かに、何か陥没したような窪地で、仮にここに水が溜まったとしても、水が抜ける
場所がない。
右奥に「吉野首部祖加弥比加尼之墓」の碑。
「加弥比加尼(カミヒカネ/カヤヒカネ)」という、神武の時代の吉野地域の首長なの
だろうが、女性だったとみられ、その後、神武に大和まで連れられて別の名を与えられている。
このあたり、吉野杉の美林である。作業道が輻輳して、ちょっとややこしい。
まだ花粉の季節ではないが、帰宅してから鼻水がしばらく止まらなかった。
ひとつ下の踏み跡に誘われて、崩壊した石垣に出てしまった。
仕方ないのでロープで補助しながら下った。
いる場所は分かっているので、広い尾根を直登し、本来の作業道に復帰した。
古拝殿跡の作業小屋を過ぎる。
小屋の前には、道中、たいへん数少ない標識が立つ。
雪が降り続ける寒い一日だった。
こうした桟橋の通過が、案外こわかったりする。
皇塔奥の院(大塔)への急登のルートは、この日は雪が深かったので断念。
支谷にかかる斜瀑。目的な滝はこれではない。黒い岩肌が印象的だ。
滝見台に到着。先客がお一人。大阪から、よくこの滝を見に来るという方だった。
滝見台から滝壺(滝壺と言っても淵があるわけではない)前に立つ皆さんを撮る。
御船ノ滝は、半分凍っているかなといったところ。上半分は水流が落下し、
中段に出来立ての氷がつき、最下部は巨大クラゲのような氷になっていた。
つららの氷は澄んでいて、いかにも時間をかけて出来上がった感じ。
テルモスの水を捨てて、折ったつららを持ち帰る方もおられた。
これでウイスキーを飲むとおっしゃる。いいなぁ!
林道まで5分ほど。新しい金属製の桟橋ができていた。
以前は木製の桟橋だったが、これはこれで別の意味で滑りやすくなった部分もある。
あっけなく林道に出た。この道で下山すると、あっという間に車に着く。
簡単にテレビのロケ隊が来るわけだ。
滝、週末の冷え込みで完全に凍るかな。