Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2023年7月1日(土)~2日(日) 雨の影響で予定変更、越前・朝倉氏の拠点・一乗城山へ!

2023年07月04日 | 山登りの記録
■メイン写真
朝倉氏の城下町・一乗谷の下城戸跡。
巨石を積み上げた土塁石垣と、水濠のセットで堅牢な防御を実現。


■今回のコース
1日 道の駅一乗谷あさくら水の駅⇒一乗谷朝倉氏遺跡博物館⇒一乗滝⇒越前大仏(清大寺)⇒
   勝山温泉センター水芭蕉[泊]
2日 勝山温泉センター水芭蕉⇒一乗谷南口駐車場→(英林塚ルート)→一乗谷城跡(千畳敷)→
   一乗城山→千畳敷→(下城戸ルート)→向山橋→南口駐車場⇒(福井市内)アパスパ福井片町


もともとは、1日に部子山、2日に赤兎山に行く計画だったが、前日までの大雨のため、
いずれもアクセスする林道が直前にクローズする事態。
急遽、予定を変更した結果、5代100余年にわたりこの地を治めた朝倉氏の盛衰を感じる旅に
なってしまった。
それはそれで個人的にはたいへん楽しかったのだが、お客様には申し訳なかったなとの思いは
ぬぐえない。

1日、雨も強く降っていたし、部子山への林道がクローズされていたので、やむなく
観光に切り替え。
昨年10月にオープンしたばかりの一乗谷朝倉氏遺跡博物館を見学した。



かなり大規模で、出土した遺跡を建物が覆い、保護している。
詳細なジオラマや、朝倉屋敷の原寸復元など、大いに楽しめた。



城下町跡から数km奥にある一乗滝は、絶賛・超増水中。
ここは剣豪の佐々木小次郎が、燕返しを習得した伝説の地だ。



次に、場所を勝山市に移し、越前大仏を見物した。
相互タクシーの創始者の多田清氏が、昭和62年に、かつて実家があった勝山の地に清大寺を
築き、奈良東大寺のものよりも大きい日本一の大仏や、京都東寺のもの高い五重塔などを
配置した。総工費380億円というからすごい。

しかし、この寺は当初は宗教法人でなく、観光客の伸び悩みもあり、1996年から納税が滞り、
土地建物が勝山市に差し押さえられた。その後、宗教法人格を得た清大寺が大仏と大仏殿を
管理し、勝山市が土地や五重塔などを公売に出したが買い手がつかず、2018年、勝山市は
滞納市税約40億円を不納欠損処理したという、いわくがある。
当初目論んだ土産物屋街は、ほとんど閉鎖されており、豪華な建築と空疎な雰囲気が非常に
アンバランスだった。

この日の宿、勝山温泉センター水芭蕉に着いたら、係のおじさんから、ついさっき、
役場から連絡が入り、赤兎山へ向かう林道の一時閉鎖が決定したことを告げられた。
なんというショック。
お客さんが温泉に入っている間に、翌日の代替プランを急ぎ、検討することになった。

標高差や行程の難易度を考慮し、代替案として選んだのは一乗城山。
結果として、1日に博物館を見学した、その山城跡に行くことになった。



2日、一乗谷の駐車場に戻ってきた。山城跡へのルートは4本あるが、南の英林塚ルートから
登ることにした。



ゼニゴケ!



英林塚とは、一乗谷初代の朝倉孝景の墓所のこと。この横手から山道に入っていく。
約1kmで城跡だ。道標が整備されているので迷うことはないが、ちょっとした急坂もある。



前日までの大雨で、途中、まるで沢登りのようなところもあった。滑らないよう、慎重に。



固定ロープがついた急坂。植林の中は風が通らず、暑くムシムシする。



不動清水。千畳敷の30m手前で、不動明王像の足元から清水が湧く。この山城で唯一の
水場。不動明王像の石材は、足羽山から切り出した笏谷石(火山礫凝灰岩)だという。



千畳敷に到着。なるほど広い。今も礎石が残るが、古文書によると、観音屋敷や月見櫓などが
あったという。



千畳敷に転がっていた、破損した石仏たち。何があったのだろう。



雑木林が美しい遊歩道を南東へ。一の丸跡、二の丸跡は巻く。



ギンリョウソウの花が終わったあと。まるで目玉おやじ。



ヤブコウジ。



三の丸跡に生えているナツツバキ。大雨で、花がたくさん地面に散っていた。



まだ残っている花も多い。



三の丸跡から堀切をひとつ越えれば、一乗城山の山頂だ。
展望はないが、城跡を端から端まで歩いた充実感がある。



ハナオチバタケ。



元の道を戻り、千畳敷跡の奥にある宿直(とのい)跡へ。福井平野が一望できる。
ここでランチタイム。



タムシバの実。



下山は、比較的ゆるやかな下城戸ルートをセレクト。
はじめは、おだやかな雑木林の尾根道だ。



滑りやすくU字に浸食された道を下るようになると、足元注意。
前方にヤマカガシが、頭を持ち上げて逃げて行った。



向山橋に無事下山。一乗谷に出ると、いきなり灼熱の世界だ。



町屋地区では、当時の生活が偲べる。ここは藍染職人の家だったか。
今は甕の跡に無数のオタマジャクシが泳ぐ。



汗だくになりながら遺跡見物を楽しみ、復元町並の南口へと向かった。
売店のコーヒーフロートの美味かったこと。
代替プランではあったが、戦国時代に思いをはせる山旅は予想以上に楽しかった。

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