■メイン写真
迫力いっぱいの野鹿ノ滝(30m)
■今回のコース
堰堤横の路肩→(入渓)→鱒止ノ滝→野鹿ノ滝→(林道)→堰堤横の路肩
これから数日、異常な暑さが続くという。
これは沢に行くしかない。
沢登り未満のレベルで水遊びが楽しめる野鹿(のか)谷へ、プライベートで出かけた。
野鹿谷は、福井県と京都府の県境ある頭巾山(とうきんざん)から、日本海側に流れ
落ちる。ゴールは、地元の観光名所である落差30mの野鹿ノ滝だ。
野鹿ノ滝へ向かう狭い林道にクルマを入れると、ほどなく右に大きな堰堤が出てくる。
その堰堤を過ぎたところに広い路肩があり、そこに駐車する。
すぐ横が流れなので、簡単に入渓できる。
はじめは平凡。足慣らしにちょうどいい。
水量は多めのようだ。この日は積極的に水の中に突入していく。
この沢は、ラストの鱒止ノ滝、野鹿ノ滝を覗くと、ほとんど滝と呼べるものはない。
わざわざ水流の強いところを選んで楽しむ。
じつに綺麗な水で、気持ちいい。
倒木に、半透明のキノコ、ニカワハリタケを発見。
ほとりには巨大なトキノキやカツラ、サワグルミなどがみられる。
途中、やや凡流になるが、小魚たちの群れ、キラキラと。
冷たい水の中を、ふるえながらのぼってゆけ、というほど冷たくはなく快適、快適。
すぐ隣に林道が並走しており、たまにコンクリートの壁に沿うので
いわゆる沢登りのレベルではない沢だが、そういうところは写真に残さない。
なので、ずっと美渓が続くように思っていただけるだろう。
カワトンボ。
またトチノキの巨樹。
林道にかかる橋をくぐる。
滝見の遊歩道が左から迫ってくると、何本も株立ちした巨大カツラに迎えられる。
あずま屋が見えてくる。
まだまだ流れから離れられない。
落差3~4mの鱒止ノ滝は、右から釜をへつり、たやすく越えられる。
ゴールの野鹿ノ滝に到着。この沢の一点豪華主義、30mの大滝だ。
昨年、歩いた時よりも水量が格段に多く、大迫力だ。
遊歩道に戻って、林道に上がると、イワタバコが咲いていた。
遡行中にもイワタバコはたくさん見かけたが、涼しいのか、花は見当たらなかった。
下山後、おおい町名田庄地区にある「ご湯っくり」に入浴。なんと300円で入れる。
温泉ではなく、いわば町営の銭湯といった感じで、福祉施設「あっとほ~む
いきいき館」に併設されている。地元の人たちとさりげない会話をしながら、
ゆるりとした時間を楽しんだ。