![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/6f/9b9f6dac6868562e652eb6d0bfc47bc7.jpg)
前に大峰・前鬼川に沢登りに来たのは、2007年。沢の達人に同行して
もらったおかげで。思いっきり楽しめた。
今日はMr.Dash、ともちゃん、F山さん、K日さんの4人。
機動的に動ける最適人数である。
F山さんは、いろいろ事前に調べておられ、この沢の美しい流れを見るのが夢だったそうな。
前日夕刻に、前鬼林道のクルマ止め近くの広い路肩に駐車し、テントを2張り設営。
新調したばかりのモンベルの自立式ツェルト「U.L.ドームシェルター 2型」は、
女性2人が試用。ベンチレータに適切に風が流れ、非常に快適だったという。
男2人はF山さんのいつものテントを使う。これも慣れた空間で快適。
大淀のライフで買い出しした食材、酒を広げ、小宴会。
買った酒は全部なくなったが、もともと買った量も適量にとどめておいたので
全員、翌朝は元気いっぱいに起床!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/3e/1006a108536fe40578f5b0dfa438cf20.jpg)
身支度を整え、吊り橋(通行止め)の右側から黒谷に下りる。
早朝で、まだ水が冷たいので、前鬼川本流の合流点まで行かず、
一旦、陸に上がってショートカットした。
うまく本流に出て、遡行をスタートする。
すぐにエメラルド色の流れが現れ、一同、驚嘆する。
赤っぽい岩のナメは、足裏に心地いい。
もうこの季節、鬱陶しいヤマヒルの気配もない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b9/1b22ed9d72fe51c64113d59b5dd30f85.jpg)
ほどなく、右岸の大岩をくぐる。いつも、ちょっと心が嬉しくなる場所だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/64/8aba0c03c9dec2df7a336e73899b6da2.jpg)
さしたる苦労もなく、最初の見せ場である、2段10m滝に到着。
上段の流れは水量が強く、流芯が岩から離れて空中を舞っていた。
すごい迫力である。
もちろん、釜の美しさといったら、言葉が出ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/d3/c91b6b81c3c2590927def8e042d12a88.jpg)
一旦、渡渉して、左岸のロープを使い、この滝を巻く。
すぐ上の渡渉は、流れが強く、ミスったら滝壺まで一直線なので、
ザイルを出して慎重に渡渉する。実際は大したことがなかったので安心。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/81/6bd0d071650757779c4cbc117028d251.jpg)
ドキドキして渡渉した直後に眼前に広がるのは、全長120mのナメ。
この世の天国かと思えるような、素晴らしい光景である。
一歩一歩、いとおしむように進んでいく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/2e/088f258c05e902561d78115a7333322a.jpg)
このあと、右岸の垂壁をトラバースすることになる。
いずれもMr.Dashがフィックスを張り、全員慎重に通過。
F山さんもK日さんも、インドアクライミングで鍛えているので
ムーブは非常にスムーズ。
日頃、何もしないMr.Dashが一番下手なはずなのだが、トップは
誰もやりたがらないのは何故??
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/2c/830dea971bd3b713cf51a615cbd2f17b.jpg)
岩間を強烈に落下する滝を過ぎる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/30/036ddd5412286e1f32cf9e4944ad09ab.jpg)
再び右岸の高巻きだ。高低感があり、しかも手がかりは木の根しか
ないので若干、不安になるが、行ってみると安定している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/27/0063c34d59b6600ad72313e4f9dc437d.jpg)
三重滝が右側から合流してくるところは、碧い瀞状の流れが、これまたキレイ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/0c/c1febfdf669999dd7902d1367c65338e.jpg)
左岸から回り込むように越えると、そこは周囲を無数の滝に囲まれた
別天地である。水の饗宴、滝の芸術である。
F山さんが少年のような目で、カメラのシャッターを続けて切った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/ec/99b5c4e2e592bbc7787c9cb8fb60142c.jpg)
垢離取場の直下には、ちょっとした斜瀑があり、なかなかの風情である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/ed/945e4fd6bd2fbf5cb0c5c000b004f493.jpg)
敢えて、流れに近いところを登ってみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/5f/2baf4dc1521731673a09ebd1d16b517c.jpg)
垢離取場には、早々と10:25に着いた。まずは水と戯れる。
朝が早かったので、ここで昼食。温かいラーメンがうまい。
この時間になると、太陽の直射光が、谷底まで届くようになり、
エメラルド色の水が、際立って輝き始める。
まだ時間はたっぷりあるので、今日はここから修験道をたどり、
三重滝を見に行く。
左岸に鉄製の足場が付けられていて、そこから樹林帯に上がる。
道はよく踏まれていて、赤テープも丁寧につけられているが、
途中、涸れ沢を渡る箇所は、大雨の影響か、トレースは流されていて
非常に歩きづらくなっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/ce/28861237378f9532ef3f8092601850a8.jpg)
途中、トチ(写真)やスギの大木がたいへん多い。サルノコシカケまで巨大だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/b7/3754907f2db8e2f09ced1563a5059a81.jpg)
朽ちかけの木製階段の急斜面を登り切り、尾根をひとつ越えると、
今度は新しい金属製の階段を下りることになる。これが長い。
下り切ったところが、巨瀑が3つ連なる三重滝の、2つ目と3つ目の滝の間となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/25/b49936d5f3deaaaeeb32daf5fd0e348e.jpg)
見上げると、その2つ目である 千手の滝(50m)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/c7/86166e52ffbc0040c6660cff3b9d2dba.jpg)
見下ろせば、3つ目の滝である不動滝(60m)だ。
ともに、圧巻である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/ae/82d2e57f5d89b34d65629b393f639b35.jpg)
ここでゆったりたたずむ3人を尻目に、Mr.Dashは単身、千手の滝の
左岸の急な尾根を登り、行場(胎蔵界窟)を見に行った。
千手の滝のちょうど真ん中あたりの高さにあたる。
さらに上部には、馬頭滝(45m)があり、垂直の岩壁を一条の鉄鎖に頼り
登らねばならないそうだ。この日は鉄鎖がかかるポイントを発見できず、
ここで来た道を引き返すことにした。
(あとでネットで調べ、惜しいところまでサーチできていたことが分かっただけに残念)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/0e/b3ca2cf6b716ff4025a873b0bf398aa0.jpg)
垢離取場に戻る頃には、身体が熱くなっていたので、ふたたび流れに浸かる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/aa/674e138c832df7c8753fc0051e640a70.jpg)
さて。いよいよ下山だが、行場道をまず、閼伽坂峠に向け登ることになる。
この山腹の斜面は、樹林が非常に美しく、何度も足を止めてしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/28/d8a5b47c34f03b653d8f66a1a5e3f8e2.jpg)
閼伽坂峠に着く。ここは前回、小島誠孝大先輩が企画した、「小仲坊のご主人・
五鬼助さんを囲む会」で、ヤマケイの編集皆さんと雪の中、登った峠である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/fb/545d5daf302576b39c290622ee27222e.jpg)
やや単調になった樹相の中、下っていく。ミツマタ群落をかき分ければ、
お久しぶりの小仲坊である。ワンちゃんに吠え立てられながら、しばし休憩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/c3/72d42eb316a809deb05381baa844d101.jpg)
帰りは、不動七重滝があまりに綺麗だった(昨日はもう薄暗かった)ので
ゆっくり撮影。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/02/cc470cff15c408e3dfa683312f8131c4.jpg)
上北山温泉の薬師湯で、冷えた体を温めた。
軽いエクササイズと、目の保養になった、すばらしい遡行となった。
次回はいつになるか分からないが、馬頭滝に足を伸ばしてみたい。
もらったおかげで。思いっきり楽しめた。
今日はMr.Dash、ともちゃん、F山さん、K日さんの4人。
機動的に動ける最適人数である。
F山さんは、いろいろ事前に調べておられ、この沢の美しい流れを見るのが夢だったそうな。
前日夕刻に、前鬼林道のクルマ止め近くの広い路肩に駐車し、テントを2張り設営。
新調したばかりのモンベルの自立式ツェルト「U.L.ドームシェルター 2型」は、
女性2人が試用。ベンチレータに適切に風が流れ、非常に快適だったという。
男2人はF山さんのいつものテントを使う。これも慣れた空間で快適。
大淀のライフで買い出しした食材、酒を広げ、小宴会。
買った酒は全部なくなったが、もともと買った量も適量にとどめておいたので
全員、翌朝は元気いっぱいに起床!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/3e/1006a108536fe40578f5b0dfa438cf20.jpg)
身支度を整え、吊り橋(通行止め)の右側から黒谷に下りる。
早朝で、まだ水が冷たいので、前鬼川本流の合流点まで行かず、
一旦、陸に上がってショートカットした。
うまく本流に出て、遡行をスタートする。
すぐにエメラルド色の流れが現れ、一同、驚嘆する。
赤っぽい岩のナメは、足裏に心地いい。
もうこの季節、鬱陶しいヤマヒルの気配もない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b9/1b22ed9d72fe51c64113d59b5dd30f85.jpg)
ほどなく、右岸の大岩をくぐる。いつも、ちょっと心が嬉しくなる場所だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/64/8aba0c03c9dec2df7a336e73899b6da2.jpg)
さしたる苦労もなく、最初の見せ場である、2段10m滝に到着。
上段の流れは水量が強く、流芯が岩から離れて空中を舞っていた。
すごい迫力である。
もちろん、釜の美しさといったら、言葉が出ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/d3/c91b6b81c3c2590927def8e042d12a88.jpg)
一旦、渡渉して、左岸のロープを使い、この滝を巻く。
すぐ上の渡渉は、流れが強く、ミスったら滝壺まで一直線なので、
ザイルを出して慎重に渡渉する。実際は大したことがなかったので安心。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/81/6bd0d071650757779c4cbc117028d251.jpg)
ドキドキして渡渉した直後に眼前に広がるのは、全長120mのナメ。
この世の天国かと思えるような、素晴らしい光景である。
一歩一歩、いとおしむように進んでいく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/2e/088f258c05e902561d78115a7333322a.jpg)
このあと、右岸の垂壁をトラバースすることになる。
いずれもMr.Dashがフィックスを張り、全員慎重に通過。
F山さんもK日さんも、インドアクライミングで鍛えているので
ムーブは非常にスムーズ。
日頃、何もしないMr.Dashが一番下手なはずなのだが、トップは
誰もやりたがらないのは何故??
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/2c/830dea971bd3b713cf51a615cbd2f17b.jpg)
岩間を強烈に落下する滝を過ぎる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/30/036ddd5412286e1f32cf9e4944ad09ab.jpg)
再び右岸の高巻きだ。高低感があり、しかも手がかりは木の根しか
ないので若干、不安になるが、行ってみると安定している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/27/0063c34d59b6600ad72313e4f9dc437d.jpg)
三重滝が右側から合流してくるところは、碧い瀞状の流れが、これまたキレイ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/0c/c1febfdf669999dd7902d1367c65338e.jpg)
左岸から回り込むように越えると、そこは周囲を無数の滝に囲まれた
別天地である。水の饗宴、滝の芸術である。
F山さんが少年のような目で、カメラのシャッターを続けて切った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/ec/99b5c4e2e592bbc7787c9cb8fb60142c.jpg)
垢離取場の直下には、ちょっとした斜瀑があり、なかなかの風情である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/ed/945e4fd6bd2fbf5cb0c5c000b004f493.jpg)
敢えて、流れに近いところを登ってみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/5f/2baf4dc1521731673a09ebd1d16b517c.jpg)
垢離取場には、早々と10:25に着いた。まずは水と戯れる。
朝が早かったので、ここで昼食。温かいラーメンがうまい。
この時間になると、太陽の直射光が、谷底まで届くようになり、
エメラルド色の水が、際立って輝き始める。
まだ時間はたっぷりあるので、今日はここから修験道をたどり、
三重滝を見に行く。
左岸に鉄製の足場が付けられていて、そこから樹林帯に上がる。
道はよく踏まれていて、赤テープも丁寧につけられているが、
途中、涸れ沢を渡る箇所は、大雨の影響か、トレースは流されていて
非常に歩きづらくなっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/ce/28861237378f9532ef3f8092601850a8.jpg)
途中、トチ(写真)やスギの大木がたいへん多い。サルノコシカケまで巨大だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/b7/3754907f2db8e2f09ced1563a5059a81.jpg)
朽ちかけの木製階段の急斜面を登り切り、尾根をひとつ越えると、
今度は新しい金属製の階段を下りることになる。これが長い。
下り切ったところが、巨瀑が3つ連なる三重滝の、2つ目と3つ目の滝の間となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/25/b49936d5f3deaaaeeb32daf5fd0e348e.jpg)
見上げると、その2つ目である 千手の滝(50m)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/c7/86166e52ffbc0040c6660cff3b9d2dba.jpg)
見下ろせば、3つ目の滝である不動滝(60m)だ。
ともに、圧巻である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/ae/82d2e57f5d89b34d65629b393f639b35.jpg)
ここでゆったりたたずむ3人を尻目に、Mr.Dashは単身、千手の滝の
左岸の急な尾根を登り、行場(胎蔵界窟)を見に行った。
千手の滝のちょうど真ん中あたりの高さにあたる。
さらに上部には、馬頭滝(45m)があり、垂直の岩壁を一条の鉄鎖に頼り
登らねばならないそうだ。この日は鉄鎖がかかるポイントを発見できず、
ここで来た道を引き返すことにした。
(あとでネットで調べ、惜しいところまでサーチできていたことが分かっただけに残念)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/0e/b3ca2cf6b716ff4025a873b0bf398aa0.jpg)
垢離取場に戻る頃には、身体が熱くなっていたので、ふたたび流れに浸かる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/aa/674e138c832df7c8753fc0051e640a70.jpg)
さて。いよいよ下山だが、行場道をまず、閼伽坂峠に向け登ることになる。
この山腹の斜面は、樹林が非常に美しく、何度も足を止めてしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/28/d8a5b47c34f03b653d8f66a1a5e3f8e2.jpg)
閼伽坂峠に着く。ここは前回、小島誠孝大先輩が企画した、「小仲坊のご主人・
五鬼助さんを囲む会」で、ヤマケイの編集皆さんと雪の中、登った峠である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/fb/545d5daf302576b39c290622ee27222e.jpg)
やや単調になった樹相の中、下っていく。ミツマタ群落をかき分ければ、
お久しぶりの小仲坊である。ワンちゃんに吠え立てられながら、しばし休憩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/c3/72d42eb316a809deb05381baa844d101.jpg)
帰りは、不動七重滝があまりに綺麗だった(昨日はもう薄暗かった)ので
ゆっくり撮影。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/02/cc470cff15c408e3dfa683312f8131c4.jpg)
上北山温泉の薬師湯で、冷えた体を温めた。
軽いエクササイズと、目の保養になった、すばらしい遡行となった。
次回はいつになるか分からないが、馬頭滝に足を伸ばしてみたい。