Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2017年5月21日(日)[鈴鹿]田村川・割谷から仙ヶ岳へ。今シーズン初の沢登りは花盛り

2017年05月22日 | 沢登りの記録
■メイン写真
割谷最大の15m滝を前にして。雨不足で水量がきわめて少ない。


■今回のコース
黒滝集落⇒田村川沿いの林道(駐車)→割谷取付点→二俣→4m滝→5m滝→幅広4m滝→
15m滝→仙ヶ岳→御所峠→二俣→割谷取付点→駐車地⇒モクモクの湯

急に予定が空いたので、岳友たちを誘い、おっさん4人組で足慣らしの沢登りへ。
今シーズン初の沢登りということで、勘を取り戻すべく、簡単な沢にした。

黒滝集落を抜け、未舗装林道を奥へ。林道が川を渡るところで駐車。
これ以遠は一応、一般車通行禁止なのだが、けっこう、入っている車はあるようだ。

林道歩きの途中、春の花が綺麗に咲いていた。



ガマズミ。



ガクウツギ。

その他、ヤマフジやタニウツギなどもみられた。



地形図をにらみながら林道を歩いたが、割谷は、林道からの取付点に道標が立てられ、
あっけなく場所が判明。

入渓し、2つの堰堤を巻いて、しばらく凡沢を足裏の感触を確かめるようにして進む。
右に大規模な崩壊跡を見送れば、すぐ最初の二俣に着く。



この二俣は、滝場の多い左を選択する。すぐに短いゴルジュとなり、ようやく
遡行が始まった感がする。



とはいえこの沢、大きな滝はない。"オープン戦"のような最初の4m滝は、岩質が
もろく、ボロボロ崩れたが、滝芯すぐ左が最も丈夫だった。
足が慣れていないのに、のっけからこうだと、余計な気を遣う。



5m滝が連続する。しばらく雨が降っていないので、水量が少なく迫力不足だ。



最初のゴルジュはすぐに突破。新緑の清流には心が和む。



谷底であるにもかかわらず、シャクナゲが咲いている。
せり立った岩壁を見上げると、上の方までずっとシャクナゲ群落が続いていた。



2番目のゴルジュも短い。その最後にある4m斜瀑。もろい滝は最初だけだった。



しばらくナメ滝が続く。気持ちがいい区間だ。



ヤマツツジが綺麗に咲いている。



幅広4m滝。残念ながら水が極端に少ない。



敢えて、いろんなトコロから登ってみたりして、勘を取り戻す。



あっという間に最大の15m滝に到着!!
楽しみにしていたシャワークライムはなく、少ない水が落ちる間際を登る。
ザイルを出す必要はなかったが、登りきるとけっこうな高度感があった。



すぐ先の右側に崩壊跡があり、沢筋は大小の岩がゴロゴロしていた。
植生の復活は、まずはアセビから。



もう詰めに入る。浮石だらけの急登。シロヤシオの幹をつかみながら登る。



両岸にイワカガミがたくさん咲いており、うれしくなる。
それにしても、花の多い沢だなあ。



息がはずんだところで、登山道に出た。
宮指路岳、小社峠から続いてくる尾根道で、仙ヶ岳の直下にあたる。
鎌ヶ岳、御在所岳、雨乞岳、綿向山など、鈴鹿山系の主峰が見渡せ、最高の気分だ。
しかし、直射日光をモロに受けるので暑い。



仙ヶ岳の山頂に到着。うー、暑い。
ぐるりと展望を愉しんで、日干しになる前に、安楽越に続いていく尾根を下る。
山頂の標識には、「安楽越 難路」との記載があったが、この日歩いた中では
一番、ちゃんとした登山道である。



仙ヶ岳を振り返る。



シロヤシオの花が、わずかながら咲いてくれていた。



ベニドウダンも満開状態。満足満足!!



御所峠で右の沢を下る。たいした滝場もなく、もとの割谷に戻れるのだ。



やがて水が現れ、朝通った二俣の手前の4m段瀑を下る。

「初沢はこんなくらいがちょうどいいね」などと言いながら、
余裕をもって駐車地に戻った。

帰りはモクモクファーム内にある温泉に寄り、ノンアルコール地ビールで乾杯!
充実の一日だった。
今年は何本、遡行できるかな。


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