![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/0b/35cfc61f4b00d1a9ecb2910bb88e0eda.jpg)
■メイン写真
落差20mはありそうな御木奈ノ滝。こんな大滝が隠れていたとは!
■今回のコース
出灰不動尊→不動ノ滝→貴受ノ滝→賛綬ノ滝→二俣→(右俣)→8m滝→15m滝→小滝群→
登山道(東海自然歩道)出合→下降点→(左俣)→御木奈ノ滝→葉九重ノ滝→蘇津援ノ滝→
二俣→出灰不動尊⇒祥風苑
ポンポン山の西側に、知られざる渓谷が潜んでいことは、以前から情報を得ており、
いずれ歩いてみたいと思っていた。
そこへ昨年、沢登り界のレジェンドで、マイナスイオンを自在に操る男、M木さんから
予想以上に大きな滝があり、面白かったとの話が。
そういうことで今回、歩いてみた。出灰不動谷の右俣を遡行し、左俣を下ってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/f7/4ac32364af56ed4756ef78dce032c7be.jpg)
スタートは出灰不動尊。出灰(いずりは)の光明寺の行場である。
光明寺のHPによるとここはゼロ磁場の地点であり、古来からの山岳信仰の行場だった。
古くは譲羽山と呼ばれ、石灰が産出されて朝廷に献上ことから「出灰」の字が充てられた。
行場は、前世紀には一時閉ざされたものの、平成元年、真言宗の寺院として再興されたという。
現在、出灰不動尊では、毎月第一日曜日の一日修行体験会(予約制)が行われており、
水行の邪魔にならないよう、該当日には沢の遡行は遠慮しよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/46/4bfff044cade597dfdc47955ffafddf8.jpg)
まずは境内奥にある不動ノ滝へ。4~5mのこの滝は敬意を表して登攀しない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/3c/9df7c43b58da64f53b402f102d7edfe9.jpg)
クヌギタケがびっしり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/6f/d52af8bc892060ee94cc366eb91091cf.jpg)
出灰鎮守社の右手からトラバースし、不動ノ滝を巻く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/85/388061075cb302a1714d525721ce7c60.jpg)
すぐに貴受ノ滝(5m)。このところの雨続きで、水量はタップリ。
この日は軽~く遡行するつもりだったので、いきなりシャワーは嫌だ。巻いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/99/b183edf7726380446cd961bbd106b38b.jpg)
直後に賛綬ノ滝(2条4m)。がっつり行っても簡単。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/8b/e3c9854077a770ccbc9630f7da8d2b8a.jpg)
二俣に着いて、ちょっと暗い雰囲気がする右俣を選択。
名前がついている滝は左俣の方になるが、あとのお楽しみ。
ほどなく8m末広がりの滝が現れる。左右どちらからも登れるが、ヌメヌメがきつく、
結局、中ほどから右へ逃げるように登った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/30/794b75c37e7142571d9acc34042c8fc8.jpg)
そのすぐ上に15mほどの滝。直瀑というほどは立ってないが、斜瀑というほど寝ていない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/b6/3b9aa729f84dc15ac055697f30c81878.jpg)
流芯はスタンス、ホールドが細かく、ヌメヌメも相まって難しいので、
左側ハングした岩壁に沿って半身で取付く。一歩目はY井氏に足を貸してもらう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/6f/2b19820b5c735cc2be20f32fd0691c1d.jpg)
途中の立木に中間ビレイをしたら、あとは楽勝。
今日は軽く歩くつもりだったのに、まさか序盤に本気を出さざるを得ないなんて。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/1f/6394d261379b4c12a32ddc9209f4dd37.jpg)
15m滝を過ぎると、しばらく平流になる。ところどころ、苔が美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/89/455924a4cc003fb4bcbe22a637c8db94.jpg)
半透明の、白コンニャクのようなキノコ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/10/f37f2061f77918c06d0755567d51032b.jpg)
遡行も後半戦を迎えるころ、小滝群が出てくる。
まず3mほどだが、形のいい滝。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/bb/680ddcab6a82e7e5495a8346bb26acd7.jpg)
階段状の小滝。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/c1/500230824f171d32eaa892c6f60900b3.jpg)
5mほどのホールド豊富な滝だが、モロのシャワー必須。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/f6/5241941b0878dea4ad00dd9238290b15.jpg)
さらに小さな滝を越えながら、いよいよ水量も減り、源流の趣きに。
標高500mの二俣で右へ。520mの二俣も右へ。そして次の二俣で
真ん中の尾根へ逃げる。急登ではあるがブッシュはなく、50mほど登ると
本山寺からポンポン山へ続く東海自然歩道にポンと出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/07/1d22cb4e38a58f0370fb8cec3d412481.jpg)
登山道は昨年の台風被害の痕が生々しく、立派なヒノキが多数倒れている。
通り道だけは、倒木が整理されて歩けるが。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/15/9efaa9dd0c1074601fc1a8bada2750fc.jpg)
ポツポツと雨粒が落ちてきたので、ポンポン山には登らずに、黒と黄色の
テープが巻かれた場所から、出灰不動谷左俣へ続く谷筋を下った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/28/eba49ebb496df2a715aef7b7af38dc77.jpg)
アカガエル!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/de/63d7053b8b19f9bbbaaf1eef8b3f3271.jpg)
さしたる急場もなく中流部まで下りてくると、ようやく小さな斜瀑が出てくる。
右から大きめの枝沢を迎えると、右岸に古いテープと踏み跡が出てきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/18/deb611b2ccd63dcfa828a5fe3018a7b0.jpg)
順調に下っていると、前方が切れ落ちているではないか。
右に巻き道があり、覗き込むと果たしてそこが最大の滝、御木奈ノ滝であった。
20m以上、すぐ上の斜瀑を含めると、もし懸垂下降すれば30mはみておかないと
いけない規模の立派な滝だ。
北摂の山で、このクラスの高度と水量を兼ね備えた滝は少ない。
箕面滝は筆頭だが、あとは落差なら島本町の乙女ノ滝、チョロチョロの水量だが
水無瀬ノ滝くらいか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/3d/3e0234b25dcbafd5c900a5b4da9ead65.jpg)
慎重を期して、Y井氏が先行し、フィックスロープを張ってくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/3f/f818b991cae107f71ba7ead8b052a103.jpg)
巻き終えて、改めて見上げる雄姿。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/4f/7c057cb0042069c86fd3a85681a77ec5.jpg)
すぐ下には20m近く続く斜瀑、葉九重ノ滝がある。
ここも巻いて下りたが、遡行は可能かも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/96/587a0a6d75f7c22526b49fc2b485619d.jpg)
さらに一つ下の5m滝、蘇津援ノ滝の下に出てきた。
滝の下で、「水が少なかったら行けるな」とルートを読むY井氏。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/09/eec5cde02877860b2bd5487d5c9387ca.jpg)
雨は強くならず、下山したら止んだ。
帰りに摂津峡の入口にある日帰り温泉、祥風苑に寄って、身体を温める。
じつは登りの途中で粘土質の斜面に足を滑らせて、腰をしこたま打ってしまい、
今朝もまだ痛む。
ところでこの谷(左俣)の滝の名前は、なかなか洒落ている。
貴受ノ滝(喜寿)、賛綬ノ滝(傘寿)、蘇津援ノ滝(卒寿)、葉九重ノ滝(白寿)を経て
最後に御木奈ノ滝(翁)とは!
※初心者から楽しめる「遊山トレッキングサービスの登山教室」は、「ここをクリック」!!
落差20mはありそうな御木奈ノ滝。こんな大滝が隠れていたとは!
■今回のコース
出灰不動尊→不動ノ滝→貴受ノ滝→賛綬ノ滝→二俣→(右俣)→8m滝→15m滝→小滝群→
登山道(東海自然歩道)出合→下降点→(左俣)→御木奈ノ滝→葉九重ノ滝→蘇津援ノ滝→
二俣→出灰不動尊⇒祥風苑
ポンポン山の西側に、知られざる渓谷が潜んでいことは、以前から情報を得ており、
いずれ歩いてみたいと思っていた。
そこへ昨年、沢登り界のレジェンドで、マイナスイオンを自在に操る男、M木さんから
予想以上に大きな滝があり、面白かったとの話が。
そういうことで今回、歩いてみた。出灰不動谷の右俣を遡行し、左俣を下ってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/f7/4ac32364af56ed4756ef78dce032c7be.jpg)
スタートは出灰不動尊。出灰(いずりは)の光明寺の行場である。
光明寺のHPによるとここはゼロ磁場の地点であり、古来からの山岳信仰の行場だった。
古くは譲羽山と呼ばれ、石灰が産出されて朝廷に献上ことから「出灰」の字が充てられた。
行場は、前世紀には一時閉ざされたものの、平成元年、真言宗の寺院として再興されたという。
現在、出灰不動尊では、毎月第一日曜日の一日修行体験会(予約制)が行われており、
水行の邪魔にならないよう、該当日には沢の遡行は遠慮しよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/46/4bfff044cade597dfdc47955ffafddf8.jpg)
まずは境内奥にある不動ノ滝へ。4~5mのこの滝は敬意を表して登攀しない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/3c/9df7c43b58da64f53b402f102d7edfe9.jpg)
クヌギタケがびっしり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/6f/d52af8bc892060ee94cc366eb91091cf.jpg)
出灰鎮守社の右手からトラバースし、不動ノ滝を巻く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/85/388061075cb302a1714d525721ce7c60.jpg)
すぐに貴受ノ滝(5m)。このところの雨続きで、水量はタップリ。
この日は軽~く遡行するつもりだったので、いきなりシャワーは嫌だ。巻いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/99/b183edf7726380446cd961bbd106b38b.jpg)
直後に賛綬ノ滝(2条4m)。がっつり行っても簡単。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/8b/e3c9854077a770ccbc9630f7da8d2b8a.jpg)
二俣に着いて、ちょっと暗い雰囲気がする右俣を選択。
名前がついている滝は左俣の方になるが、あとのお楽しみ。
ほどなく8m末広がりの滝が現れる。左右どちらからも登れるが、ヌメヌメがきつく、
結局、中ほどから右へ逃げるように登った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/30/794b75c37e7142571d9acc34042c8fc8.jpg)
そのすぐ上に15mほどの滝。直瀑というほどは立ってないが、斜瀑というほど寝ていない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/b6/3b9aa729f84dc15ac055697f30c81878.jpg)
流芯はスタンス、ホールドが細かく、ヌメヌメも相まって難しいので、
左側ハングした岩壁に沿って半身で取付く。一歩目はY井氏に足を貸してもらう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/6f/2b19820b5c735cc2be20f32fd0691c1d.jpg)
途中の立木に中間ビレイをしたら、あとは楽勝。
今日は軽く歩くつもりだったのに、まさか序盤に本気を出さざるを得ないなんて。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/1f/6394d261379b4c12a32ddc9209f4dd37.jpg)
15m滝を過ぎると、しばらく平流になる。ところどころ、苔が美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/89/455924a4cc003fb4bcbe22a637c8db94.jpg)
半透明の、白コンニャクのようなキノコ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/10/f37f2061f77918c06d0755567d51032b.jpg)
遡行も後半戦を迎えるころ、小滝群が出てくる。
まず3mほどだが、形のいい滝。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/bb/680ddcab6a82e7e5495a8346bb26acd7.jpg)
階段状の小滝。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/c1/500230824f171d32eaa892c6f60900b3.jpg)
5mほどのホールド豊富な滝だが、モロのシャワー必須。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/f6/5241941b0878dea4ad00dd9238290b15.jpg)
さらに小さな滝を越えながら、いよいよ水量も減り、源流の趣きに。
標高500mの二俣で右へ。520mの二俣も右へ。そして次の二俣で
真ん中の尾根へ逃げる。急登ではあるがブッシュはなく、50mほど登ると
本山寺からポンポン山へ続く東海自然歩道にポンと出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/07/1d22cb4e38a58f0370fb8cec3d412481.jpg)
登山道は昨年の台風被害の痕が生々しく、立派なヒノキが多数倒れている。
通り道だけは、倒木が整理されて歩けるが。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/15/9efaa9dd0c1074601fc1a8bada2750fc.jpg)
ポツポツと雨粒が落ちてきたので、ポンポン山には登らずに、黒と黄色の
テープが巻かれた場所から、出灰不動谷左俣へ続く谷筋を下った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/28/eba49ebb496df2a715aef7b7af38dc77.jpg)
アカガエル!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/de/63d7053b8b19f9bbbaaf1eef8b3f3271.jpg)
さしたる急場もなく中流部まで下りてくると、ようやく小さな斜瀑が出てくる。
右から大きめの枝沢を迎えると、右岸に古いテープと踏み跡が出てきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/18/deb611b2ccd63dcfa828a5fe3018a7b0.jpg)
順調に下っていると、前方が切れ落ちているではないか。
右に巻き道があり、覗き込むと果たしてそこが最大の滝、御木奈ノ滝であった。
20m以上、すぐ上の斜瀑を含めると、もし懸垂下降すれば30mはみておかないと
いけない規模の立派な滝だ。
北摂の山で、このクラスの高度と水量を兼ね備えた滝は少ない。
箕面滝は筆頭だが、あとは落差なら島本町の乙女ノ滝、チョロチョロの水量だが
水無瀬ノ滝くらいか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/3d/3e0234b25dcbafd5c900a5b4da9ead65.jpg)
慎重を期して、Y井氏が先行し、フィックスロープを張ってくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/3f/f818b991cae107f71ba7ead8b052a103.jpg)
巻き終えて、改めて見上げる雄姿。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/4f/7c057cb0042069c86fd3a85681a77ec5.jpg)
すぐ下には20m近く続く斜瀑、葉九重ノ滝がある。
ここも巻いて下りたが、遡行は可能かも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/96/587a0a6d75f7c22526b49fc2b485619d.jpg)
さらに一つ下の5m滝、蘇津援ノ滝の下に出てきた。
滝の下で、「水が少なかったら行けるな」とルートを読むY井氏。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/09/eec5cde02877860b2bd5487d5c9387ca.jpg)
雨は強くならず、下山したら止んだ。
帰りに摂津峡の入口にある日帰り温泉、祥風苑に寄って、身体を温める。
じつは登りの途中で粘土質の斜面に足を滑らせて、腰をしこたま打ってしまい、
今朝もまだ痛む。
ところでこの谷(左俣)の滝の名前は、なかなか洒落ている。
貴受ノ滝(喜寿)、賛綬ノ滝(傘寿)、蘇津援ノ滝(卒寿)、葉九重ノ滝(白寿)を経て
最後に御木奈ノ滝(翁)とは!
※初心者から楽しめる「遊山トレッキングサービスの登山教室」は、「ここをクリック」!!