「日本生命 セ・パ交流戦2013」は、31日から後半戦に突入。前半戦を7勝5敗で終え、現在12球団中4位の福岡ソフトバンクホークスは、31日から本拠地・ヤフオクドームで広島東洋カープと2連戦を戦います。マツダスタジアムで行われた前回は、広島の前に2連敗を喫したホークス。本拠地で2週間前の雪辱となるでしょうか?
両チームの先発メンバーはこちら。
ソフトバンク 広島
1(一)中村 晃 (二)菊池涼介
2(二)本多雄一 (中)丸 佳浩
3(左)内川聖一 (右)廣瀬 純
4(三)松田宣浩 (指)ニック
5(右)長谷川勇也 (遊)梵 英心
6(指)ラヘア (一)會澤 翼
7(中)柳田悠岐 (左)鈴木将光
8(捕)山崎勝己 (三)堂林翔太
9(遊)今宮健太 (捕)石原慶幸
(投)大隣憲司 (投)バリントン
この試合はソフトバンク・大隣、広島・バリントンが先発登板。ホークスはしばらくスタメンから遠ざかっていた本多が、2番セカンドで待望の先発復帰。柳田も7番センターで先発出場。
初回両チーム無得点で迎えた2回、ホークス先発・大隣が広島先頭の梵に初球ストレートを狙われ、レフトスタンドへのソロ本塁打を浴び、先制点を献上。しかし、ホークスはその裏に反撃し、1死から柳田が右中間への2塁打で出塁すると、2死3塁で今宮が広島先発・バリントンの直球を弾き返し、センター前へのタイムリーヒットで1-1の同点に。
3回、大隣が四球を2つ与えて2死1,3塁とピンチを背負うと、広島4番・ニックにレフト前タイムリー一途を浴び、1-2と勝ち越しを許してしまいます。再びリードされたホークスですが、3回裏に2死から松田と長谷川の連続ヒット、ラヘアの四球で満塁のチャンスを作り、柳田が5球目のストレートをレフト方向へ流し打ちを見せ、レフト線へのタイムリー2塁打!2人の走者が生還し、3-2と逆転に成功。続く山崎の死球で再び満塁となり、今宮のセンター前タイムリーで2点を追加。さらに中村もレフト前タイムリーを放ちもう1点。ホークスはこの回、2死満塁から5点を奪い6-2。広島先発・バリントンをKOしました。
勢いに乗るホークスは、5回に2死1,3塁で内川が広島2番手・久本祐一の直球を捉え、技ありのライト前ヒットで7点目。6回には先頭打者・長谷川がセンター前ヒットで出塁し、続くラヘアが広島3番手・河内貴哉の初球スライダーを振り抜き、右中間スタンドへの2ラン本塁打!9-2と突き放します。さらに7回、相手のエラーと本多の2塁打で1死2,3塁の場面で、松田が遊撃ゴロ→3塁走者・中村生還で10点目。
8回以降は山中浩史と嘉弥真新也の技巧派中継ぎコンビが広島の反撃を退け試合終了。ホークスが2ケタ得点で広島に完勝です。
セ・パ交流戦 2013/05/31(金) 試合結果
ソフトバンク-広 島 3回戦 (広島2勝1敗、ヤフオクドーム、18:01、34347人)
C 011 000 000 2
H 015 012 10X 10
【投手】
(広)バリントン、久本、河内、小野-石原
(ソ)大隣、柳瀬、五十嵐、山中、嘉弥真-山崎、山下
【責任投手】
(勝)大隣7試合3勝3敗
(敗)バリントン11試合2勝5敗
【本塁打】
(広)梵1号ソロ(2回、大隣)
(ソ)ラヘア11号2ラン(6回、河内)
また勝っちまった…。今回の試合は、ホークス打線が3回に一挙5得点を奪って広島先発・バリントン投手をKOすると、中盤以降もラヘア選手のホームランなどで追加点を重ね、2ケタ・10得点を挙げて広島投手陣を粉砕。10-2で圧勝し、今季3度目の4連勝を飾りました。チームの貯金も2となりましたが、ロッテ・楽天・西武のパリーグ上位陣がみんな勝ったため、未だ4位とBクラスから抜け出せません。それにしてもパリーグ勢強すぎるなオイ。
この日の先発の大隣投手は、6回途中(5回0/3)まで76球・被安打3・3奪三振・3与四死球・2失点という投球内容。初回に2死3塁のピンチを背負うと、2回と3回に失点を許しましたが、味方打線が逆転した後、2イニング連続3者凡退と立ち直ったかと思われました。しかし、6回に四球とヒットの走者を出したところで降板。打線の援護もあって今季3勝目を手にした大隣投手でしたが、高山郁夫投手コーチが「腰の状態が思わしくない。このまま投げるのは危険。」とのことで再び登録抹消されることが濃厚に。せっかく腰痛から1軍に戻ってきたのに、また2軍行きか。腰の違和感がまだ残っているのかな。大隣投手の完全復活はまだ先のようです。
大隣投手の後を託された中継ぎ陣は、6回に2番手で登板した柳瀬明広投手が無死1,2塁のピンチを0点に抑える好リリーフを見せると、7回には1軍に復帰してきた五十嵐亮太投手が3番手で登板し、広島会打線から圧巻の3者連続奪三振。五十嵐投手の復活はホークスにとって朗報といえるでしょう。お帰りなさい!
打線は先発全員安打の14安打。この日は柳田選手と今宮選手の若手2人がお立ち台に上がり、柳田選手は3回の第2打席で逆転タイムリー2塁打を放ち、この試合2安打2打点。今宮選手はバリントンから2打席連続タイムリーを放ち、3打点の活躍を見せて勝利に貢献。久々のスタメン出場を果たした本多選手も2安打のマルチヒットを記録しました。長谷川選手も2安打をマークし、6試合連続ヒットで打撃好調を持続。その一方で心配な事も。内川選手が左アキレスけん炎症を起こし、5回にライト前ヒットを放った後、大事を取って途中交代。本人は「翌日の試合に出るつもりだ」と軽症をアピール。出場する場合はDHに回るのだろうか?
5月も終わり、いよいよ6月。ホークスの5月の月刊成績は13勝10敗と勝ち越し。一時は泥沼の5連敗もありましたが、下旬になってから勝つようになり、現在4連勝中。ホークスの連勝が続くと、梅雨のジメジメした気分も吹っ飛びそうです。6月1日の試合は、ソフトバンク・攝津正、広島・前田健太のエース対決。ホークスは前回、前田投手と対戦した時は7回1失点に抑えられています。攝津投手はこの交流戦で2試合投げて2連敗。しかも5回持たずでKOされています。鷹のエースの意地を見せてくれ!マエケンに負けたら即2軍のつもりで行け!